2007年12月20日木曜日

第12回全国私立高等学校男女バレーボール選手権大会開幕

 本日から23日まで東京都町田市の総合体育館他15会場で、男女計160チームのマンモス大会が開催される。会場の中で,ある名門伝統校の教頭先生とばったりお会いした。なんでも監督がこの半年で2人も学校を辞めてしまい非常事態なのだという。チームの選手たち、父母も混乱、学校の中での教頭先生の立場も管理監督不足で非難されているという。そのチームはここ6年は全国大会連続出場もしているし、また一度は全国大会で準優勝もしている。監督たちは様々な人間関係で辞めざるを得なかったのであろう。しかし、私の頭をよぎったのは「立つ鳥跡を濁さず」という言葉であった。意味は、鳥が飛び立った後の水辺は、濁っているということはなく、清く澄んだままである、ということである。立ち去る者は自分のいた跡を見苦しくないようによく始末しておかねばならないというたとえである。年度途中で辞めた監督たちは、バレーの指導は上手でも、社会人として最低である。在校生も動揺し、半数は退部もしているそうだ。火中の栗を拾ってくれるような、こんなうちのチームに来てくれる指導者はいないだろうね、ナベさん・・・。教頭先生は残念無念、寂しそうな眼を床に落としたままつぶやいた。私にできることは、縁があれば新監督をご紹介してあげることだ。しかし、今時の若い指導者は苦労しないで全国に行きたがる指導者が多いのでなかなか見つからないでしょうね。名指導者という人たちは、技術指導だけでなく、それ以上に練習のできる環境整備能力に長けている方が多い。人間関係調整能力にも優れている。つまり、マネジメント能力に秀でていることが名指導者の最大の条件なのです。しかし、残された子供たちが可哀相でならない。

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