2008年10月2日木曜日

ママさんバレー奮闘記

 本日は、千葉県家庭婦人バレーボール連盟主催の秋季大会第1ブロック大会(千葉市:70チーム)があった。私が指導しているチームも出場した。そして1回戦で敗退した。相手が決して強かったわけではない。勝ち方を知らないチームは勝てないということである。勿論、勝ち方を教えていない指導者の私の責任である。試合が1-2で終わって、選手たちが観客席にいる私のところに来た。私は、観客のいない通路で皆に話した。「来年全国大会に行くなんて目標は捨てて、市の大会でベスト8を目指す目標に訂正したほうが良いのではないか」と提案した。皮肉でも何でもなく、私はそのように言った。ママさんバレーは、地域のお母さんたちが縁があって集まりバレーを楽しむものだ。中・高校生の一部の部活のように有望な選手を集めたり、選手たちのほうから集まってきて上位を目指す集団ではない。

 負けたならしょうがない、また明日から練習をやって次の大会を目指せばよい。ミーティン後、飛び出るように私は会場を出た。駐車場で自分の車を探しているときに、チームのお母さんたちが一人二人とそして全員がユニフォーム姿で走り寄ってきた。なかには、よちよち歩きの子供を抱いているママさんもいる。監督でもあるリーダーが口を開いた。「みんな、わたなべさんに一人ひとり自分の気持ちを言いなさい」。皆の表情を見ると、真剣だ。何やら、私がチームに愛想を尽かして、もう練習に来てくれないのかもしれないという空気が生まれ、そして伝わったみたいだ。確かに、今まで指導してきた、いや指導させていただいたチームは全て過去のそのチームの成績を上回る結果を出してきた。そんな私が、1回戦で負けるようなチームを今後も指導するのであろうか、皆は不安に思ったんでしょうね。なかには涙を浮かべているお母さんもいた。

 さて、私は明日の定期練習に行くであろうか。明日からの練習内容は先ほどまで2時間かけて考えたのだが、練習に行くかどうか自分でも揺らいでいる。明日行かなければ、恐らくその後もいかないであろう。今後、私が関わり合わないほうがごく普通のお母さんたちのあの人たちにとっては幸せかもしれない。私がいるから全国大会に出たいと、叶わぬ夢を抱かせているかもしれない。しかし、それは私の不遜な考えか。

 明後日から2日間、長野県に行き隣県から集まってくるママさんバレーの練習会を行う。参加チームは過去に全国に出場したチームがほとんど。もっと上手になりたいというゲームで勝つことで楽しみ方を知っているママさん達が集まってくる。そんなママさんたちには指導はやりやすい。効果もすぐ出てくる。しかし、1回戦で負けるようなチームを2回戦でも勝つようになるチームに変身させるのも面白そうだ。ヘアーの美容で女性に自信を持たせる男性理容師のようで楽しそうだ。
 さて、明日の夜どうしよう・・・。

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