2012年1月5日木曜日

1/3(火) My Volleyball Note



 6年前から、自分用のバレーボールテキストを作成している。始めは1ページからであったが、6年も経つと30ページほどになっている。見聞きしたことで参考になる練習法や出版物からの引用、新聞や雑誌などから出典を明らかにしてマイテキストに書き足したり、修正したり、削除したり、整理して自分なりのテキストを作成している。

 実家には、船橋の自宅の本棚に入りきれない本を木製の本棚4つに入れて蔵書としている。大した本はない。手塚治の漫画もあるし、司馬遼太郎の書籍やケンフォレットの小説、フランス語学習本など雑多に置いている。昭和50年代からのバレーボールの指導書も揃っている。どちらかというと、積んどくが多い。

 その中で、改めて手にとって新鮮な驚きを覚えた本があった。『中国バレーボール 理論と実践』(李安格 著、1990年ベースボールマガジン社)。748ページもある分厚い指導書である。価格は4,800円と結構高価である。1970年代はモントリオールオリンピック、世界選手権、ワールドカップの3冠を日本女子バレーが獲得した年代であった。次の1980年代は中国女子が名指導者の袁偉民の元、ロスオリンピックとワールドカップ2冠、世界選手権2冠の計5冠を獲得した。その直後に、この本は出版された。

 私はなぜこの本を購入したのであろうか?それは、監修者が杤掘申二先生(筑波大学名誉教授)だったからである。杤掘先生から「中国バレーのトレーニングの方針は『三従一大』」と聞いたことがあった。この本もその考え方で統一されている。そのときは、購入しただけで積んどくしていた。本の中には写真もなく、トレーニングの章で手書きらしい絵図があるだけで、やたら漢字の多い文章だけでページをめくっただけで、そのまま本棚に置かれていた。

 きょう、何気なく手にとって、今私が欲しているレセプションからの「カウンターアタック:反撃」の内容が事細かく書かれていたことに驚いた。カウンターアタックは、FIVB(国際バレーボール連盟)のテキストでは「トランジッション」と呼ばれている。レセプション(サーブレシーブ)からの攻撃、ディグ(スパイクレシーブ)からの攻撃、ブロックフォローからの攻撃に関しての考えと練習法がシンプルな図と共に1600通り載っている。

 積んどくも悪くない・・・。

(画像は、日本では珍しい中国バレー指導書の翻訳本。表紙、裏表紙とも中国とキューバの対戦の写真を採用している。この当時。両チームとも私が勤務している会社と契約していた。ウエア、シューズとも私も多少関わっていたので懐かしい。キューバの監督のウエルへさんとは言葉を交わしたことがあったが、中国の袁さんとはほとんどなかった。袁さんは監督引退の数年後には政治の世界に入り、日本語で言えばスポーツ大臣にまで昇進されて、中国のスポーツ界に多大な貢献をされた)

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