2012年11月7日水曜日

Mon.Nov.5,2012 ママさんバレーを指導する訳とは

 本日の午前中は、船橋市内の幼稚園ママさんバレーチームを指導した。良く、聞かれるのは、渡邉さんほどの人だったら、もっと若い人達の高校や大学のトップチームの方が合っているのではないですか?ということ。確かにトップチームは戦術を駆使して面白いバレーができる。体力があり基本ができているチームであれば、4-6で相手チームに劣っているチームでも戦術で5-5まで闘えるところまでそのチームの実力を引き上げることはできる。そこから勝利を得るには選手たちの「心の力」になる。

  「心の力」とは?具体的には「勝ちたい気持ち」「仲間を思いやる気持ち」「指導者、両親、家族への感謝の気持ち」。これらの「心の力」を選手たちが自発的に出すように指導するのが指導者の役割だ。そして、チームとはそれ自体が生きものである。選手達の中にリーダーが必要だ。コート上のリーダー、コート外のリーダーと2人のリーダーが必要だ。企業組織で言うと、中小企業の営業の最前線で働く部長と財布の紐を握る経理部長のような関係だ。指導者は経営者であり商品企画開発と安全管理責任者である。チームの中に2人のリーダーがいないと指導力だけでは良い結果は出ない。

 船橋の幼稚園ママさんチームは、全員バレーの素人である。従って、バレーボールの基本を1から教える必要がある。実は、この「基本の基」の指導が私のコーチングを磨いている。トップチームでは基本の基を指導することはほとんどない。ママさんの指導は、私にとって貴重な学習の場なのである。

  このチームは、7月から週1回指導しているので、ようやくママさんバレーの基本10の内1までできるようになってきた。実力はそれまでの1.5倍アップしてきた。自分達より力のあるチーム(4-6)にも対等に対戦できるようになってきた。ジュースでセットを取られる試合が多いが、あとはコート上のリーダーが出てくれば21-19で勝利できるようになるであろう。現状は個々のプレー、サーブのリーダー、スパイクのリーダー、レシーブのリーダーがいるだけで、ゲーム全体を引っ張っていくリーダーは不在だ。但し、コート外のリーダーはしっかりしている。特に忘年会リーダー(幹事)はしっかりし過ぎている!ほどで、このリーダーシップがコート上にも出てくるのを願っている(笑)。

 いずれにしろ、女性のバレーは「明るく」「元気に」「美しく」だ!

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