2012年11月14日水曜日

Tues.Nov.13,2012 世界で活躍する日本人コーチ

 世界の各国でスポーツ指導に携わっている日本人は、結構いる。代表的なのは、外務省外郭団体の国際交流基金からの短期派遣者。同じく外郭団体の青年海外協力隊から原則2年派遣されるスポーツ隊員。JOC日本オリンピック委員会が派遣している指導者研修事業の研修員。国内の各競技団体の協会・連盟から推薦で派遣されている指導員。これらの他にも個人でプロとして指導している日本人もいる。その人たちの中には、現地の人と結婚して永住している日本人も男性だけでなく女性もいる。アラブ人男性と結婚した私の後輩コーチもいたな・・・。

 
1982年第10回 Flag of the Soviet Union.svg ソビエト連邦Flag of Brazil.svg ブラジルFlag of Argentina.svg アルゼンチンFlag of Japan.svg 日本
(全日本男子はこの大会で12年ぶりにベスト4に入った。これが現在までの国際大会最上位の成績。なんと、男子は34年間、国際大会でベスト4に入っていない!思い切った強化策が必要!)
 
1982年アルゼンチンで男子バレーボール世界選手権大会(優勝はソ連、準優勝のブラジルも20年ぶりにトップに返り咲き、ここから快進撃が続いている。地元アルゼンチンが3位に入り、バレー熱が一気に高まった。カスタラーニ選手はTVコマーシャルにも出るほどの人気者だった。ソウルオリンピックでは銅メダルも獲得)が開催された。私は全日本男子チームの応援とサポートで会社から派遣された。アルゼンチンに行く前に古巣の青年海外協力隊事務局に行き、現地に協力隊員がいるかどうか尋ねに行った。残念ながら、当時は、まだ隊員を派遣していなかったが、相談した大坪調整員(なぜか30年前にお会いした名前を突然思い出した。これも老人力か?大坪さんもバレー隊員OBであった)から柔道の日本人コーチを紹介していただいた。早速、その方に手紙を書き、現地でお会いした。お名前は忘れてしまったが、兵庫県警に以前いた方で、その時はアルゼンチン軍隊専属のコーチであった。聞けば、体操クラブにも日本人がアルゼンチン人と結婚して住み着いているとか情報が入った。彼と一緒だと首都ブエノスアイレスの深夜どこに行っても顔が利いて、安心この上なかった。

(11月12日の国際バレーボール連盟のHPに載った足立氏の記事)

 おっと、回想に耽っている場合ではない。本日は、そういった海外で活躍する日本人コーチの1人で、日本に居住して海外で講習会やナショナルチームを指導している足立龍也さんを紹介したい。月の半分は日本以外のどこかの国にいる人だ。

  彼と知り合ったのは、10年程前であった。日本の高校を出て単身アメリカに渡り、スポーツ奨学金を得ながら大学を卒業し、そのままプロのバレーボール選手として活躍。身長はさほどなかったがセッターとしての技能が彼にチャンスを与えた。その後、スイスやフランスでもプレーをやりながら大学や専門学校で教員としてバレーボールを指導し始めた。国際バレーボール連盟の公認インストラクターに就任したのも30歳代というから随分早い講師としてのデビューだ。フランスで日本バレー協会の名誉会長であった松平康隆氏に日本に帰ることを勧められ、日本バレー協会事務局に就職、M&M(マーチャンダイジング&マネジメント)のメンバーとして協会の財源確保の基盤を作った。丁度そんなときに、我々は出会い、意気投合して現在に至るというわけである。

 その足立さんは5日前からイランにいる。昨年はイラクで2週間の講習をやっていたが、こんどはお隣のイラン。何かと物騒なニュースの多いイランという国から国際バレーボール連盟を通じて「ブロックだけの指導」を依頼されて、現在イランの首都テヘランにいるが、あと2日間無事帰国してほしい。

 今の日本のバレーボール界には、彼の知識、経験が是が非でも必要だ。日本のバレー界に彼ほど世界のバレーを知っている人間がいるであろうか?昨年末亡くなったミュンヘン金メダル監督の松平氏は、6年目に彼が日本協会を去ると決めたときに相当慰留したのだが、妥協や迎合しないしない精神の持ち主の足立さんは、さっと協会を辞めて、またプロとして海外のチーム指導の世界に戻って行った。私なんかサラリーマンでしたから、妥協と迎合の毎日でしたね・・・。プロには年金もない、ボーナスもない、勝利や成功でしか評価されない厳しい世界ですから。私のように、定年後になってプロを目指すと宣言してもリスクは少ないですね。つくづく足立さんとか、タイでコーチして、2年前まで大分三好男子バレー部監督を務めた日体大OBの黒葛原さんとか、ケニア女子ナショナルチームの基盤を作った大西先生とか・・・皆勇気があるね。但し、その陰では、奥さん子供たちには相当な苦労を掛けたと思う。そして、海外でコーチする勇気ある日本人に付いて行った奥様達のほうがもっと勇気がある、と私は思う。

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