2013年3月29日金曜日

Fri.March 29,2013 コーチングのコツ-15 スイングを速くするには

スパイカーのなかでも、やたらとスイングが速い選手がいる。良く観察してみると、腰と腕の関節をうまく使っている。そして、全力でジャンプやスイングをしているようには見えない。歯をくいしばってプレーしている様子ではない。

空中へのジャンプの後に、ボールをヒットするために腕を懸命に振ってもスピードは出ない。上手な選手は腰から動作が始まる。解剖学的には股関節を使って腰(hips:お尻は二つあるので複数形)を廻す。右利きならば、空中で右のヒップを左側に回転させる。その回転に体幹がついて行く。やや遅れて腕が振られる。ムチのしなりと同じ動きである。無知の先端は凄まじい速度に加速される。

ポイントは、脱力(relax:リラックス)して行うこと。特に肩から背中の上部にある僧帽筋をリラックスさせることが大事。両肩を上方に持ち上げて、つまり肩に力をいれて各種ステップを行なってみると、動作がスムーズにいかないということがわかる。緊張すると肩が凝るというのもこれと同じ。

リラックスして主に臀筋(お尻hipsの筋肉)を使ってジャンプして、ヒップを廻して腕をムチのようにビュンと振り切る。

腕はどこから腕なのか?肩(肩甲関節)から先端の上腕、前腕、(手)を一般的に腕と称する。解剖学では、腕は鎖骨(さこつ)(胸鎖関節:きょうさかんせつ)から始まり肩甲骨も付けて上腕につながると考える。鎖骨から腕であるから長い腕になる。長いムチの方が先端スピードは速くなる。槍投げの選手も長い腕の方が有利である。

おさらいをしよう。リラックス。ヒップを廻す。鎖骨から腕を振る。ボールに触れる時は手首のスナップも忘れないでね。

高齢でジャンプができない?
そういうベテランは、ジャンプしながらヒップを回すと良い。そして、トスをネットから2、3m離してもらう。ボールを真下に打ったらネットに打ち込んでしまう恐れがあるのでエンドラインでドロップ回転して落ちるようにするんですよ。それでもアウトになるのであれば、レシーバーの正面に打つことです。レシーバーはアウトボールとわかっていてもよけることができなくて、胸元でバランスの悪いレシーブを行いミスする確率が高くなる。

最後は、ベテラン選手への指導論になってきた。今後は、私もベテランバレーボーラー専門指導員を目指そうかな?誰ですか?老老介護バレーボール…などとつぶやいているのは?今20歳代の貴方も50年後にはベテランの仲間入りですぞ。ベテランに敬意と配慮を。目の前のベテランは50年後の貴方と思って接してね。

また、長い文章になってしまった。岩本先生からイエローカードが出るかな?



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