2013年4月2日火曜日

Mon.April 1,2013 Panasonic Volleyball advanced to the final

「私の分の夕食を召し上がって下さい」。昨年8月、大阪府貝塚市で開催されたFIVB国際バレーボール連盟公認コーチ(レベルⅠ)認定講習会の受講者からそんな声をかけられた。私は、その講習会にはオブザーバーとして出席していた。夕食時になったので、ホテルに戻ろうと腰を上げた。夕食は、途中にあるコンビニで買って、ホテルの部屋で食べようと決めていた。

声をかけてくれたのは、受講者の南部さん。昨年の国内最高峰のVリーグをはじめ、3冠を獲得したPanasonic男子バレーの監督である。その彼が初対面の私に彼の分の夕食を勧めてくれた。「私は通いですので今晩の夕食は自宅で取りますから、渡邉さんどうぞ召し上がってください」。

食べ物に意地汚ない私にとって、彼のような人物は神様のように見える。その後、7日間、講習会終了迄、南部さんの夕食は私の胃袋に収まることになった。

(パナソニックは前社長の2012年3月期連結決算で、7721億円の最終赤字を計上。2013年3月期も、前社長時代に進めた三洋電機の買収が裏目に出て電池事業の減損処理などに踏み切るため、約7000億円もの最終赤字に陥る見通し)

その南部さんの指揮するPanasonicが昨日のVリーグセミファイナルで勝ち上がり、2週間後の決勝戦進出を決めた。会社の業績はまだ好転していない。リストラの一環で、既にバドミントン部とバスケット部は廃部となった。日本のスポーツを支えてきた企業スポーツという日本的な強化システムが崩壊しようとしている。南部さん、先ずは目前の決勝戦に集中して欲しい。

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