2013年5月20日月曜日

Mon.May 20,2013 春季関東大学男子バレーボールリーグ戦 最終結果は?

昨年までは、関東大学男子バレーリーグ戦を必ず観戦に行ったものだ。今年は講習会とも重なって一度も行けなかった。朝刊を見たら日本体育大学が優勝していた。昨年の秋季に続く優勝だ。

1981年ミスターバレーボールこと森田淳悟さんが勤務先の日本鋼管(現在のJFEエンジリアニング)を退社し、母校の日本体育大学に教員で戻った。私もその時に森田先生の後ろに付き添って日本体育大学に営業活動に入った。1979年にミズノに入社した私は、バレーボールシューズをバッグに詰めて、東日本の強豪校を営業活動で訪問しまくっていた。そして気づいた。全国の高校バレーのトップチームの監督さんは日本体育大学OBがいかに多いか知った。

秋田県立大舘工業高校は、その当時の東北でも青森県立弘前工業高校、宮城の東北高校と並び全国の強豪校の一つであった。監督の小山先生は日体大OBであった。ミズノと取引する条件を提示してくれた。

「私の母校の大学のオヤジ、つまり監督の中田先生があんたのところのズック(シューズのこと)を履いたら、うちも履いてあげるよ」

会社に戻って、そのことを上司に話すと「あ、それは無理だ。あの伝統ある大学がおいそれとミズノと取引してくれるわけがない。だいたい、ウチには卒業生も社員にいないし、コネもない」。

そんな時に、東洋高校に特別コーチに見えていたのが日本鋼管を退社したばかりの森田淳悟さんであった。東洋高校の監督の山口喜正先生(故人)の2つ先輩(日大鶴ヶ丘高校と日体大)が森田先生という関係であった。東洋はその前年から全国で2番目にミズノ製のシューズを履いて全国大会に出場していた。さっそく、山口監督から森田先生を紹介していただき、森田先生の後ろ姿に隠れるようにして、日体大のオヤジこと中田茂監督に面会に伺った。怖そうな印象を持っていたが、先生はニコニコされて迎えてくれた。

半年後、日本体育大がミズノ製品(ウエア、シューズ、ほか全て)に切り替えた。バレーボール・ビジネス界ではニュースになった。それ以降、私はライバル社の社員からは嫌われる存在となった。挨拶もしてくれなかったことには今でも憤りを感じている。ただし、こちらからはいつも挨拶をしていた。

スポーツ市場の本当のライバルは国内のメーカーではなく、海外のアディダス、プーマ、新興のナイキとかのビッグカンパニイではないか。我々日本のメーカーは競争しながらも日本バレーボール協会を協力して支援することが大事なことではないか、と私は当時考えていた。

本論に戻ろう。
日本体育大が今年度春季リーグに優勝したことであった。そのことで1981年当時を思い出したのであった。1982年の春季リーグ戦から日本体育大学のベンチには、部長の中田茂教授、監督の進藤満志夫助教授、コーチ森田淳悟先生の三人が座った。ライバル校にとっては恐るべきコーチ陣であったと思う。

そして、今年の日本体育大学の優勝であるが、勝因は部長の森田教授と山本監督の手腕にある。
山本監督の練習は、ほとんど守備中心で日本の大学で一番ハードな練習を行っている。選手の中には、もっとスパイク練習をさせて欲しいと訴えてくる上級生も多い。しかし、監督は手を抜かない。理由は、高校時代に活躍したスーパースター選手がほとんどいないから、しようがないから練習量と基本の守備を重視した練習内容で勝負せざるを得ないからだ。

似たようなチームカラーにパナソニック男子を挙げることができる。監督の南部さんは基本重視で守りから攻撃の展開に重点を置いて練習している。

楽して勝てる試合はない。日体大のエースの身長は180cmだ。Vリーグの女子の選手であっても180cmはざらにいる。

下に最終順位を載せておく。

【最終順位/第11日】
10-1  30/13  日本体育大学(東京)
9-2  29/11  専修大学(東京)
8-3  27/13  早稲田大学(東京)
6-5  25/17  順天堂大学(千葉)
6-5  24/17  中央大学(東京)
6-5  19/17  明治大学(東京)
6-5  20/18  筑波大学(茨城)
6-5  22/20  東海大学(神奈川)
6-5  20/19  慶應義塾大学(東京)
2-9  07/27  東京学芸大学(東京)
1-10  10/31  法政大学(東京)
0-11  03/33  国士舘大学(東京)

【個人賞】
最優秀選手賞: 渡辺 大地 (日本体育大学#1)
敢闘選手賞: 長友 優磨 (専修大学#1)
ベストスコアラー賞: 池田 政之 (東海大学#3)
スパイク賞: 高橋 拓也 (専修大学#13)
ブロック賞: 廣瀬 優希 (順天堂大学#12)
サーブ賞: 七里 幸洋 (早稲田大学#3)
レシーブ賞: 専田 和也 (早稲田大学#9)
セッター賞: 山本 湧 (専修大学#8)
サーブレシーブ賞: 大塚 陸 (明治大学#1)
リベロ賞: 山本 智大 (日本体育大学#34)
新人賞: 峯村 雄大 (日本体育大学#31)
会長特別賞: 山口 頌平 (早稲田大学#19)
優勝監督賞: 山本 健之 (日本体育大学)
Best of support賞: 東海大学

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