2013年5月9日木曜日

Wed.May 8,2013 Coaching tips #17 The training of the iliopsoas muscle by hip walking

スパイクは、空中でボールをhit(打つ)するskill(スキル:技能)である。上手なスパイカーを見ているとarm swing(腕のスイング)が速い。更に良く観察すると、腰が良く回転している。腰の回転に上体が従い、肩が従い、最後に腕が鞭のようにしなって、とどめは手首のスナップである。

ポイントは腰である。右利きの私も真似してジャンプしてから腰を左側に 回しながらスパイクを打ってみた。何かスムーズにいっている。テイクバック(ジャンプして右腕を頭の後方に引く動作)の時に右肘を肩より高くして、ボールをhitするために腰を左に回すことを意識して腕を鞭のようにしてswingした。実に上手くいった。

力を入れて腕でswingするのではなく、腰のひねりで腕をswingする。これだと、トスボールがネットより多少離れていてもボールインの確率が高い。結構、強く打てる。Jump spike serveもこの要領であればミスが少なくなりそうだ。腕でhitしようとするから、腕に余分な力が入りswing speed が落ちるのだ。

そのための筋トレが、きょう紹介する”Hip Walking” (腰歩き)。これでinner muscle(インナーマッスル)の腸腰筋( iliopsoas muscle )を鍛える。腸腰筋は体表からは見えない筋肉で大腰筋(だいようきん)、腸骨筋(ちょうこつきん)、小腰筋(しょうようきん)からなる。なお、小腰筋は人によってはない人もいるようだ。
腸腰筋は腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉群の総称で、主に股関節を屈曲させる働きをする。1990年代から陸上の短距離走者の間で注目されるようになった。先週100mに国内2番目の記録10秒1を出した高校生が話題になった。日本記録保持者は10秒00の伊東浩司さんであるが1998年に出したその記録の陰にはこの腸腰筋トレーニングがあった。短距離や跳躍系の有力選手は、この腸腰筋が並はずれて太い。
 
やり方は画像のように、床の上に座り、両膝を曲げ、両足を床から離す。そのママの姿勢でお尻を左右交互に動かして前進、後退する。

3mの前進、後退を3set行う。これがきつい方は、両足を揃えて床の上前方に投げ出して同様に行う。両足の踵は軽く床に触れる程度にして、踵で歩行を助けないようにする。また、歩行を助けるために、初めは腕を振ってもよいが、徐々に両腕を胸の前で組んだままにしたり、頭の後方で組んで腕の振りを制限する。

このtraining(トレーニング)の効能は、他にもウェストが細くなるといわれている。ママさん選手には是非やってほしい。来週のママさん教室でもやりましょう。ウチのカミさんにも効果があるかな?カミさんにはhip walkingよりshut mouth(口を閉じる)トレーニングをやっていただきたい・・・。カミさんのアタックならぬ口撃(攻撃)は凄いからね・・・。

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