2013年7月27日土曜日

Sat.July 27,2013 ジュニア期は、ボールをコントロールする喜びを

先日、日本バレーが世界と戦うにはオールラウンドプレーヤーが必要とこのブログで述べた。そのためには、神経系の能力が最も形成されるジュニア期(5歳〜11歳)にポジションを固定せず、ボールを扱う色々なポジションを経験させることが良い。小学生バレーのルールにはポジション固定制というルールはない。あるのは、フリーポジション制である。
勝利至上主義に陥ると、固定制から入り固定制で中学に送り込んでしまう。それでは、その子の成長の可能性の芽を摘んでしまいかねない。その時の身長や能力に関係なく、子供達には、神経系の能力が伸びる多様な運動経験を積ませてあげたい。
昨日の毎日新聞福岡県西部版に関連する記事が載っていたので紹介したい。

「毎日新聞 2013年07月26日 西部夕刊

 福岡で開かれる今夏の全国高校総体男子バレーボール。開催地優勝を狙う東福岡高に特異な才能の選手がいる。クイック、ブロックが本職のセンターだが、189センチの長身に似合わず、レシーブ、トスもこなす万能型。19歳以下代表でセッター兼アタッカーを務めた永露元稀(えいろ・もとき)だ。
 福岡県春日市出身。小4から、同学年のいとこの所属する筑前町のチームまで1時間かけて通った。「練習がきつく、中学では楽しく、少しやるくらいでいい」。顧問、チームメートとも競技経験の少ない地元の春日北中に進んだ。しかし、それがプラスに働く。分業制が進む流行に反して「一人で拾って、一人で打つ」が当たり前の環境で、自然と万能型に成長。中3の冬、全国都道府県対抗中学大会で、オリンピック有望選手に選ばれた。
 通学時には、駅と自宅の15分間も親の運転する車の中で、試合の映像を必ず見るほど研究熱心。高1の6月からセンターのレギュラーとなり、既に4度の九州制覇を経験した。
 セッター練習を始めたのは高校からで、藤元聡一監督は「アタッカーの打ちやすいポイントを知っている。189センチで代表を目指すにはセッターしかない」。今のチームではローテーションによって、三つの異なる役割をこなす。「仕事が多くてきつい」と苦笑するが、表情には充実感がにじむ。
 6月27日からメキシコであった19歳以下の世界ユース選手権では、初の代表に選出。大会途中からツーセッターの1人として先発し「トスとレシーブは結構できた」。ただ、「国内では考えられない高さ。大きい選手も動きが速い」と身体能力の違いを実感。体重69キロと細身でパワーアップを図っている。
 高校総体は「打倒、星城です」ときっぱり。昨年度の3冠メンバーがそのまま残る星城高(愛知)。東福岡高の昨年度の全国大会2敗は、いずれも星城に喫したもので「昨夏の高校総体の敗戦が一番記憶に残っている」。リベンジの夏が、今始まる。【小林悠太】」

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