2013年7月10日水曜日

Wed.July 10,2013 外部コーチという立場

 部活の中で外部コーチとして情熱を持って指導に当たっている方は多い。そして、特に中学校での外部コーチの必要性は高い。背景にあるのは、高校のように競技を考慮した教職員の異動は中学にないので、すべての部活に指導できる教員が配置されているわけでない、ということがある。

そして、問題が生じないこともない。外部コーチの行きすぎた指導が暴力になるケースも先日報道された。暴力まで発展しなくとも、外部コーチと顧問の関係がギクシャクして、外部コーチが去る例も多い。

今朝、都心にある私立高校女子バレー部で3年ほど外部コーチを務めている男性Mさんから、電話があった。顧問の若い教師とのチーム運営に意見の違いがあり、上手くいかないので外部コーチを辞めることにした、とのことであった。

Mさんのチームに対する情熱は、電話での会話でもひしひしと感じることができた。私からの返事は、ありきたりのことしか言えなかった。

「意思疎通を顧問の先生としっかり取ること。その前提として、部活全体の統括者である教頭(副校長)や校長を交えて役割分担を明確にすること。そして、謝礼金も決めておくこと。(公立の場合は、教育委員会がガイドラインを策定する場合が多い)。しかし、去るという結論を出した今、言えるのは、残念の一言です」。

一番、残念な思いをしているのは、子供達であろう。大人達のそれぞれの情熱、熱心さが噛み合わず、結局破局を迎えてしまった。

組織内におけるスタッフの意見の相違はあって当然である。リーダーは、意見の相違を認めた上で、自分たちの組織(チーム)の理念、目的、目標の下に役割分担を明確にし、意思疎通を十分に図り、ベクトル(方向性)を共有化する必要がある。

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