2014年4月18日金曜日

Thu.April 10,2014 恩師からのアドヴァイス

日本で、バレーボールの指導書を数多く(恐らく1番)執筆し出版された方をご存知だろうか?私の手元にあるだけでその方の著作は10冊ある。対象は、小学生からママさんと幅広い。分野としては、初心者指導法とバレーボールの科学だ。

その方の名は、豊田博先生。バレーボール指導者の間で知らない人はいない。日本のみならず世界のバレーボール界の重鎮である。昨年、全てのバレーボール関係の役職から身を引かれた。今年で79歳になる。

その豊田先生のご自宅の近くのJR飯田橋駅に隣接している珈琲店で先生と半年ぶりにお会いした。先生は、私のために発展途上国におけるナショナルチームのマネジメントについてのポイントを自筆で3枚の紙にまとめていた。

先生は、ASEAN諸国の協会役員で主だった人物の名前をあげて、国々の実情を述べてくれた。男子ではタイ、ベトナム、インドネシア、フィリピンがトップグループを形成しているようだ。スポーツの強化・普及はその国の経済発展と正比例するのが一般的だ。ASEANもその例に当てはまる。

先生からは、現場把握をしっかりやって、中期計画を立案することを教授していただいた。そして、短期で成果をあげようとせず、着実に進捗させることが大事と言われた。表現を変えると、私の能力を一気に出さず、小出しにしなさい、ということだ。このあたりは処世術にも受け取れるが、外国人が海外で長く活動を継続させる知恵かもしれない。

「Mr.渡邉のいう通りにプレーしたら、少しずつ上手になってきた。もう少しコーチングしてもらえば、もっと上手に、もっと強くなれるかもしれない」。・・・こうであれば、期待されるコーチとして私も評価されるであろう。

「Mr.渡邉からは沢山のことを学んだ。大会での成績も急激に向上した。彼からは、もう学ぶことはない。日本に帰ってもらおう」。・・・先生は、この状態になることを危惧しているのか?

それとも「渡邉君はそんなに能力はないのだから、あるふりをしてコーチ生命を延命しなさい」と言いたかったのであろうか?・・・いずれにしろ、慌てずに、健康に留意して、安全、安心が第一ですよ、と繰り返し何度もお気遣いの言葉を頂いた。

2時間ほどお話しを伺って、お別れする時に先生は私に半袖シャツを下さった。それは、FIVB(国際バレーボール連盟)公認インストラクターのロゴマークが入ったものであった。

「渡邉君・・・FIVBのロゴや日の丸のロゴの着いたシャツを身につけて指導することも場合によっては効果があります」。私は、不覚にも目頭が熱くなった。




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