2014年10月26日日曜日

24,Oct.2014 心に沁みた言葉

先週末から、Skypeを使ってフィリピンに住む英語の先生と英語学習を始めている。

一番の理由は、私の英語力の向上である。そして、次に正しい発音を保つためである。日本人の英語は聞きやすい。それは日本語に子音が少ないというのも理由の一つである。こちらのカンボジア語は子音が多い。そのせいで英語の発音にカンボジア語(クメール語)が強く影響して、いわゆるカンボジア語訛になってしまっている。カンボジア人の中には、綺麗に発音する人もいるが非常に稀である。

フィリピンの公用語はアメリカ英語である。それゆえ、フィリピン人の発音は聞き取りやすい。その理由で、日常会話をフィリピン人とSkypeを通じてやり取りしている次第である。

今朝も、その先生とお互いの生活のことを一通り話し合って、感謝の短い言葉をいつものようにメールで送ったら、先生の方からもいつものように短い言葉が返ってきた。

 孝 渡邉: My job in this country is  very tough.  But I don't stop to go forward.
 Teacher: That's a great spirit!...Cambodia needs you!

" Cambodia needs you " (カンボジアは貴方を必要としています)

この言葉が、私の心をぐいっと掴んだ。 日本でよく聞く励ましの言葉として、「頑張れ!」「期待しているよ!」・・・などがある。「必要としている」・・・こういう言葉もあったんだな、と感心した。

そう言えば、バレーボールで日本一になった男子バレーボールのある監督が、こんなことを私に言った。

「渡邉さん、あの選手がいなかったら、このチームは日本一になることはありえなかった」
「あれだけ能力の高い子が、先生のチームによくぞ来てくれたもんですね」
「そうなんだ・・・私も必死で彼の親御さんや中学の監督、勿論本人にも何度も会った」
「何か奥の手があったのですか?」
「私のチームのような、まだ全国大会にやっと出れるようなチームには、これといった魅力はないです」
「では、何が彼を先生の高校に入学させる動機になったんですか?」
「私は彼と彼の親御さんにこう言ったんです。『日本一になるには彼が必要なんです。そして、彼を日本一のプレーヤーに育てます』」
「なんか・・・結婚の許しを頂くために先方のご両親に家に行っているような・・・。『日本一』というのが良かったのではないですか?『日本第2位』では、インパクトが無いですから・・・」

今日「カンボジアは貴方を必要としています」と先生に言われて、改めて『必要』という言葉の力を感じた。この言葉を適切に用いることで、相手とのコミュニケーションは更に良くなると確信した次第である。『日本一』と言い切ったこと。『欲しい:want』ではなく『必要:need』という言葉を選択して用いたこと。

必死の感情から出てきた言葉で、人は心を動かされる。

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