2015年2月21日土曜日

20,Feb.2015  私の料理法

「料理」といっても、美味しく食べられるように手を加えるという意味ではなく、考え方を指している。「強敵を料理する」とか「国政を料理する」いう、物事を上手く処理するという意味の「料理」である。

フルセンテンスを述べれば、「私のバレーボール指導は、料理のように創造性を大事にしている」ということかな。三国清三さんというフランス料理人がいる。きょう何気なく見ていたNHKの料理番組『キッチンが走る』で彼の言葉に共感するところがあった。

この番組は、全国各地を有名シェフが訪れて、地場産品を材料として取り入れ美味しい料理を作り、それらの食材を提供してくれた農家の人達を招いて食事会を開く。農家の人達が丹精に育てた地場産品が凄腕の料理人の手で更に美味しさを増し、農家の人達が改めて自分たちの食材の持つ凄さに驚く。地場産品を作っている農家の人達に新たな自信を与えている番組でもある。

さすがNHKである。同じNHKでも、最近失言を繰り返しているあの上級管理職とは違い、制作現場ではしっかりと頑張っている。

三国シェフは、今でも月に一回新しいメニューを考えることを自分に課しているという。創造することには生みの苦しみがあるが、それが60歳になっても彼の進化を促している秘訣という。

私が日本でも、ここカンボジアでもやっているバレーボールの指導もまさに彼の新しいメニュー作りと似ているところがある。こちらに来てから、カンボジアのプレーヤーに合う練習法が次から次へと浮かんでくる。

体育館をはじめ、用具も日本と比べたら無いもの尽くしである。それでも選手がいる。選手もおらず、全くのゼロからやっているわけではないので、それだけでも有難い。この国のバレーボールの歴史を作ってきた先達たちに感謝している。

今晩の夕食は、1週間ぶりに自炊にした。私の料理の方は、残念ながら創造性のかけらもない。先週カンボジアに来てくれた3名の千葉県ママさんバレーボーラーの日本土産のふりかけ各種が最高のおかずである。アツアツのご飯にふりかけと目玉焼き、そしてこれもお土産で頂いたインスタント味噌汁。晩酌には、こちらで手に入るサッポロビール($3)。ああ・・・贅沢。

0 件のコメント: