2015年9月12日土曜日

12,Sep.2015  FIVB Volleyball Men’s World Cup 2015 - Day 4

日本は、カナダに3-0で勝利しました。
photo by FIVB
(カナダの高いブロックが3枚あっても、勝負するのは1枚と。従って、狙う1枚を決めて仕掛ければよい。なるべく単純化することで一瞬の判断ができる)
 
試合毎に日本チーム力は上向きになって来ています。選手達のひた向きさが、良いですね。2年前までのチームは、諦めが早かったように思います。監督が代わると、チームはこうも変わるものですね。

セッターの深津も良いですね。選手の良さを引き出して、気持よく打たせています。期待の若手「ネクスト4」の一角で204センチの山内晶大(21歳、愛知学院大)が13得点、アタック決定率100%(9本中9本)の正確な攻撃で、今大会初のストレート勝ちに貢献しましたが、セッター深津の判断が良かったからです。深津は選手を育てるタイプのセッターですね。ミュンヘンで金メダルを取った時の名セッター猫田選手のようです。

ここ1年間の海外遠征での苦労が実りつつあります。それまでの日本の強化は、どちらかというとアジアの中での強化でした。今回の日本男子チームは、積極的に南米、欧州に出かけています。高さとパワーにも慣れてきました。点数を離されないように、しぶとく、集中力を保っていけば緻密なバレーをする日本はミスが少なくなり、相手はミスを出すようになります。

大会前日、私は今大会の目標勝ち数を6勝としました。どうやら達成できるところまで来ました。注意しなければいけないのは、「上位2位」を目指すという欲を出さないことです。マスメディアは、日本が勝ち進めば、この「上位2」を要求してきます。これに乗ってしまうと、重圧に押しつぶされてしまい、今までの軽やかな動きが止まってしまいます。マスメディアへの回答と本心とをうまく使い分けてください。まさにメディア対策はフェイクです。メディアの皆さん、ごめんなさい。

明日のイタリアは、強敵ですが、力を出し切るまで戦うことです。闘い続けることで強くなっていきます。キーワードは「諦めない」です。


<順位/第4日>

勝敗 勝点  得失セット
4-0     12    12/01      アメリカ
4-0     11    12/04      ポーランド
3-1     09    10/04      ロシア
3-1     09    09/05      イタリア
3-1     08    10/06      日本
2-2     07    09/07      イラン
2-2     05    08/09      アルゼンチン
1-3     03    05/11      ベネズエラ
1-3     02    04/11      カナダ
1-3     02    04/11      オーストラリア
0-4     03    07/12      エジプト
0-4     01    03/12      チュニジア
 
 

0 件のコメント: