2015年11月6日金曜日

05,Nov.2015    Departures

1週間前に日本大使館から映画鑑賞の招待状が届きました。

国際交流基金アジアセンター(The Japanese Foundation Asia Center)が助成する事業の1つで日本映画祭をカンボジアで6日間開催するというもので、そのオープニングに今夜、招待されました。

会場は、チャカトムック・シアター。内戦前の1960年代にカンボジア人によって設計された建物です。昔は会議場として使われ、今では劇場に改造されて歴史を感じさせる大きな円形の建物です。

初日の今夜の日本映画は、「Departures」。直訳すると「旅立つ人たち」。元の題は「おくりびと」(2008年)です。主演は、本木雅弘。助演で山崎勉、広末涼子、余貴美子、吉行和子、笹野高史。
スタッフは、監督が滝田洋二郎、演出が小山薫堂、そして音楽が久石譲。
 
この映画の製作は、主演の本木さんが1996年にある書籍を読んで感銘を受け、苦労しながら映画化したものです。この映画は2009年アカデミー賞外国映画賞をはじめ日本の内外で評価され15の賞を受賞しました。

招待された人たちは、およそ300名ほど。カンボジア文化省次官、在カンボジア日本大使、日本国際交流基金理事長が列席していました。

実は、この映画のロケ地は私の出身地の山形県酒田市、お隣の鶴岡市を中心にした庄内地方です。納棺の事務所である建物も幼稚園児の頃、よくその近くの日和山公園で遊びました。そういう意味では、観客の中で私が一番身近な人間であったでしょう。

映画の中で、死生観、親子、夫婦の在り方が等身大で迫ってきました。私は、自分自身の幼少時代と似たような境遇の主人公に重ねて映画を観ていました。大きなスクリーンで映画を観て、自分自身を振り返るのも、たまには良いものです。

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