2016年4月5日火曜日

April 04,2016    パナマ・ペイパーズ?

今朝もスカイプを使って、フィリピン人の英語の先生とお喋りをしていました。

別れ際に、先生が、「明日は、パナマ・ペイパーズについてお話ししましょうね」と言ってスカイプのスイッチを切りました。

パナマ・ペイパーズって何? パナマ帽なら知っているが、パナマの紙が、どうかしたのかな?
とりあえず、インターネットで”Panama Papers”を探しました。
(記者たちは、昨年このスクープを入手し、事実を把握して本物と確認して、今回の発表にこぎつけました。画像は、国際的なジャーナリスト組織のリーダーにインタビューしているCNNのアマンポール女史〈後ろ向き〉です。私は彼女の英語が好きです。質問がわかりやすく的確だからです)

そうして、わかりました。Papersは、単なる紙切れではなく資料です。日本のメディアでは「パナマ文書」と呼んでいます。それは、脱税ではありませんが、脱税に等しい道義上問題のある行為と見なされる一国の政治リーダーや大金持ち達の資産に関する資料です。

これは、なんかとてつもない事件のような気がしてきました。アメリカのメディアでは「歴史上最大の世界的に堕落したスキャンダル」と取り上げていました。英国でもキャメロン首相が父親の資産の件で該当していますので一面で取り上げられています。

アイスランドの首相に対しては、即時「辞任」要求のデモが起きました。
他にも、現職の国のリーダーの名前、大物ではロシアのプーチン大統領が、スポーツではサッカーのメッシ選手の名前が挙げられていました。

報道された内容は、次のようです。日本経済新聞電子版を見ましたが、日本人が関与していなかったからなのか、この記事を扱っていませんでした。従って、私の拙訳で我慢してください。

『1,100万件以上に及ぶ財務資料が漏えいしました。20万社と個人14,00人の顧客を持つパナマにある法律事務所から、ある人物が得た資料です。そこには、世界のリーダー達が彼らの所得隠しと脱税を行うために彼らの職権を使っていることが示されています』

パナマは、タックス・ヘイヴン(Tax Haven:租税回避地:一定の課税が軽減、ないしは完全に免除される国や地域)の国や地域の一つです。

全貌の解明は、これから行われるでしょうが、英文を読んでいて、私には全く馴染みのない税務会計の英語に接することができて勉強になりました。

例えば、

Offshore accounts : 海外口座
Tax Haven : 租税回避地(税金逃れの場所:避税地) 
Money-laundering : マネー・ロンダリング 
(架空の会社などを使って不正資金を合法的なお金に換えること)
Tax evasion : 脱税

しかし、いつもこのような事件に接するたびに思うのですが、人はお金を持てば持つほど不正を働くようになるということです。我々庶民は、節税や倹約に知恵を絞ります。一部のお金持ちや権力者達は、脱税に悪知恵を働かせます。しかし、いつかは、化けの皮が剥がれるものなんですね。

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