2017年4月25日火曜日

April 23, 2017   高校女子バレー関東大会ブロック予選会を終えて

22日、23日と高校バレー関東大会の船橋地区の予選会に13校が出場し、開催されました。

私が昨年10月からコーチを務める県内では超進学校である県立高校女子バレーボール部も出場しました。結果は惜敗でした。前回の県新人戦地区予選会も最後の決定戦で体力不足から6位-7位決めで惜敗していました。

今回は勝てば、ベスト4以上になる試合をフルセットで敗退しました。相手は、市内でベスト4常連の高校です。特に1セット目を27-25で落としたのが3セット目の体力勝負に影響しました。

それでも、生徒たちは、昨日とは見違えるほど溌溂としてプレーしました。これには役員や父母たちも驚いていました。

実は理由があったのです。

22日のリーグ戦で1勝1敗の成績で、翌日23日のトーナメント戦に臨みました。1つ勝てばベスト4。そこから2チームが県大会にコマを進めます。

ベスト4に残れば、2ヶ月後の県高校総体地区予選会でシード権を取れます。その意味でも、何とか勝ちたかったのです。

23日の朝、私はいつもより早く目覚めました。そして、しばらく布団の中で目を閉じていましたら、どこからともなく声が聞こえてきました。

「勝ち負けよりも、感謝の気持ちを持つことが、まず大事です。今日コート上でプレーできることだけでも素晴らしいことではないですか?」

試合会場に行き、私は生徒を集めて次のように言いました。

「君たちの実力は着実に付いてきている。あとは、ゲームの時に平常心でプレーすればよいだけだ。ところが、君たちは余計なことを考えすぎている。試合前には、相手は強そうだとか、試合中にはリードすれば勝てそうだとか、リードされると負けるかもしれないとか...。それらは余計なこと。大事なことは、直前のプレーに大きな声を出して、集中してプレーすること」

そして、生徒たちに右手で自分の心臓に手を当て、心臓の鼓動を感じさせました。今日のゲームに出場できるのは両親のお陰、家族のお陰、先生たちの指導のお陰、ともにプレーする仲間のお陰、そして、対戦してくれる相手チームと審判団、運営してくれる役員先生たちのお陰ですと感謝の気持ちを思い、それから思い切ってプレーしなさい、と言いました。

生徒たちは、すぐにその場で言われたとおりにやりました。そして公式試合でも同様にやりました。
ご父母の方達は「おや?」と思われたのでしょうね。試合後に質問されました。

「あれは何かの宗教の祈りですか?」

「いいえ、日常の当たり前のことに感謝していただけです」

そう言えば、バレーボールの講習会で講師の私は受講者の方たちからよく質問されていました。

「どうすれば勝てますか?」「どうすれば強くなれますか? 上手になれますか?」

私は白板に次の言葉をよく書いていました」

感謝、感動、寛容

つまり、心の指導ができてこそ技術や戦術、体力が生きてくるということです。

生徒たちが、私が言った当たり前の言葉に共感したのは、生徒達と私との間に信頼関係ができているという証なのでしょう。

きょうでまた一歩、前に進みました。

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