2010年9月27日月曜日

9/27(月) ブログへの投稿で考えさせられたこと

 本日の深夜に、ブログへの投稿がありました。県高校トップのバレー部に所属していた高校3年生の娘さんが県の春高バレー予選会直前になって退部したとのことの記述でした。理由は、監督さんから「チームに必要なし」と宣告されたからということです。元々Bチームで活躍していて、レギュラーではなかったとのことですが、投稿された親御さんの書き込みからは、レギュラーでなくともチームの一員でありたいのに、それさえも否定された我が子が哀れとの思いは伝わりました。現在は、地元のクラブチームで楽しくバレーボールをつづけられているとのことで何よりです。
 私は、そのチームの10数年前までの監督は良く存じております。その後、コーチから監督に昇格した先生も知っていますが、現在の監督は知りません。バレーボールが上手でなくとも部活に入ってきた子供は全員チームに必要な子たちです。指導者は、子供たちにバレーボールの楽しさを指導することが第一の仕事です。勝つことの努力はその次です。そして、学校の校則、部の規律を遵守するなかで、一人ひとりに役割があります。コート上で活躍する人、コート外で活躍する人。社会での会社組織と同じです。目立つ部署の人間だけでは良い結果は出せません。商品の企画・開発・マーケティング・工場での生産管理・商品管理・発送・経理・苦情処理などは、現場の営業や広報宣伝ほど目立たない部署ですが、必要な部署です。多くの子供たちを管理・指導、つまりチーム経営できる自信がなければ、始めから少人数での部構成にすればよいのです。
 部の規律を守り、仲間を尊敬でき、バレーボールが好きな子供であれば、チームに不要な子は一人もいません。今回の投稿のようなケースは現場で結構あります。最終的には、子供たちは監督が嫌い=(イコール)バレーボールが嫌い、になるケースが多いです。今回のケースは、バレーボールは嫌いにならずに、地元のクラブでバレーボールを再開したようですが、稀なケースです。全国高校体育連盟では部活のこのような問題はレポートなどで表に出てきません。(私自身は、論文でまとめてみようと以前から考えています。)
 子供が部活を辞めざるを得ないケースは、経済的な理由、勉学との両立ができないとの理由、部の友人との不和・いじめ、指導者との確執、親との衝突、病気など色々あると思います。子供たちの3年間は、指導者にとっては長い指導者生活のごく一部でしょうが、子供達には取り返しのできない貴重な時間です。現在、私は60歳近いのですが、高校生達の時間は、今の私の3倍のスピードで進行しているとも言えます。だから、私達指導者は一日一日を、一人一人を大事にしていく必要があります。
 私は大人になる直前の高校生が好きです。それは、未知の世界に対して不安や恐れがあるものの真剣だからです。バレーボールというスポーツは、たかが遊びですが、高尚な遊びにすることもできます。心と心が真剣にぶつかることでプレーする人にも、見る人にも、支える人にも感動が生まれ、勇気や元気が出るからです。そしてチームが変わり、学校が変わり、地域社会が変わり、日本が変わっていくパワーが生まれてくるからです。スポーツを発明してくれた先達たちに感謝します。
 最後に、講習会で私が指導者の方達にお願いする言葉を記して終わります。
「皆さんは、チームで監督さんやコーチです。しかし、子供たちがいなければチームはできないのです。そんな当たり前のことを思い出して子供たちに感謝をして今後も指導を継続してください。先生達のDNAを子供たちに伝えてバレー大好きな人を増やしてください。先生方の夢をその子たちが引き継いで実現してくれる場合もあります。監督がいて子供たちがいるのではなく、子供たちがいて監督をさせてもらっているという考え方を時にはすることも無益ではないと思います」

2010年9月26日日曜日

9/26(日) 千葉国体デモスポ、ソフトバレー交流大会

 本日は、千葉国体を記念して、レクリエーションスポーツであるソフトバレーを富里市地域住人を中心に県内の愛好者が集まり楽しむ日であった。我がソフトバレーチームも混合40歳以上の部に出場した。平均年齢だけはいつも高い。40歳は辛うじて一人で、60歳代が2人、50歳代が4人、48歳が1人というチーム構成であった。結果はいつもの通りで2位グループ。残念なのは、毎回、チームの平均年齢を自慢するのはいいのだが、加齢と伴にジャンプ力や瞬発力が落ちていくことだ。今回、県内各地から集まってきたチームには10年以上ぶりに再会したソフト愛好者が多かった。現在は県連盟に登録せず、地域で楽しんでいるチームの方々だ。なかには、ブログ読んでいますよと言ってくれる方もいた。
 審判技術に関して、若い人はオーバーネットの判定基準や判定の見方が判らないのであろう。ほとんど見逃していた。サービスのときもネットインサーブの監視のために指をネット上端にかけていない若い主審が多かった。ユニフォームに関してはパンツは同じ色であればラインの有無は問わないが、シャツのカラー、デザインが全く違うというのはいただけなかった。せめてビブスを着用させるように事前に注意喚起して指導できなかったであろうか?また、監督会議の会場は体育館一階にある道場の畳の上に胡坐をかいての窮屈な会議であった。お隣の部屋には机と椅子があったので何で使用しなかったのか疑問に感じた。そんなことを書くと年寄りの戯言といわれるので、これぐらいにしよう。しかし、県体協、市体協、県協会、県連盟が絡んでの通常の県大会以上に有意義な交流大会なので、今少し運営に格式と統一制が欲しかった。たかがレクリエーション、されどレクリエーションである。
 いずれにしろ、本日もソフトバレーボールを皆と一緒にでき、古くからの愛好者とも再会でき、怪我なく一日を終えられたことに大会役員に対して、相手チームに対して、我がチームの仲間に対して感謝したい。

2010年9月25日土曜日

9/25(土) JVA審判規則委員会編集会議

 今日は、一日、千駄ヶ谷にある日本バレーボール協会事務局の会議室にて、来年度の6人制ルール初め9人制、ソフトバレー、ビーチバレーの競技規則(ルール)の編集会議であった。ソフトバレーの来年度のルールの修正点は20数点ある。わかり易いルールブックを目指している我々としては、現在のルールブックは分かりにくい。目標は中学生でも理解できる条文作りだ。
 6人制は2年ぶりに一部改正がある。この9月のローマでのFIVB国際バレーボール連盟総会で決まったばかりだという。ここでは詳細は述べられないが、リベロに関して改正がある。
 編集会議が終わったのは、夕方の5時。来月の末に第3回の編集会議あり、ソフトバレーは原稿を作成しなければいけない。ソフトバレーボール連盟の3代目の審判規則委員長に就任して4年目を迎える。まだまだ委員会活動には納得していない。来年3月の20日に東京で開催する予定の全国審判長会議が一つの節目になりそうだ。 

2010年9月23日木曜日

9/23(木) 自宅での秋分の日

 昨夜の講習会は楽しかったが、そこから自宅のある西船橋駅までの移動の二時間は疲れた。本日が休日で良かった。しかし、昨日の猛暑と比べて10度も気温が下がった。夕方に東京都ソフトバレー連盟会長である秋葉さんのご母堂の御通夜がある。私は、我が家の小さな仏壇を通じてお別れさせていただいた。ご母堂は享年101歳とのことだ。
 9月もあと1週間で終わる。来週は千葉国体バレーボールが開幕する。明日金曜日は、我がママさんバレーの練習日。土曜日はJVA事務局にて第2回の審判規則部規則部会(ルールブック編集会議)。 日曜日は、千葉国体の関係でデモンストレーション・スポーツ(デモスポ)のソフトバレーボールの部(40歳以上混合)に出場する。そして、30日からは、仕事の関係で少年男子の会場である城西国際大学に10月4日までいる。

9/22(水) 栃木県足利市のママさんチーム訪問(3)


 夕方に御茶ノ水駅から北千住駅を経由して東武線特急にて足利市駅に向かった。東武線は開通して、今年で100周年ということだ。関係している方角名の路線で他には、西武線、南武線はあるが北武線はない。そんなことを頭に浮かべながら、2週間ぶりに足利市を訪れた。今回の訪問チームは、市内でも強豪の「ローズマリー」というクラブ員数14名という理想的なメンバー数の平均年齢は40歳代半ばのチームである。

 練習会場に車で向かう途中で秋雨前線の影響で雷と集中豪雨に遇った。幸い、15分ぐらいで豪雨は止んでくれたが、最近の集中豪雨は恐い。道路の隣を流れている渡良瀬川は闇の黒さで流れは見えない。練習会場は、改築されたばかりの市立三重小学校体育館で、中学校の体育館ほどの広さがあり、トイレもピカピカで清潔であった。

 チームからの要望の練習テーマは「サーブレシーブの基本とサーブレシーブのフォーメーション」。まずは基本のアンダーハンドパスから指導。手の組み方、腕の骨、腕の面の作り方を説明していった。スピードのないボールを飛ばすには膝を使って体重移動をして多少腕を振らなければいけない。この時の腕の振りで注意しなければいけないのが「下から上に振らない」こと。下から上に腕を振ると、肘が曲がり、スピードボールが来た場合はコントロールできなくなるからだ。体重移動と共に自然に腕を振っても良いが、ポイントは「後ろから前に振る」ことだ。

 膝を使って体重移動でサービスボールをコントロールする良い基本練習がある。2人の間の距離を2m程にしてアンダーハンドパスを床に平行に低くリズムよく行うやり方が効果的である。この練習をネットえお挟んでネット下にて行うと更に効果的で膝の使い方を簡単に覚えることができる。股関節周りの筋肉も鍛えられるので一石二鳥である。

 この後、一列レシーブを行ったが、1人1回で交替するのではなく、1人3回連続レシーブしてから交替するほうが脳生理学的に効果がある。サーバーは、バックスピンさせたサーブを近距離から打っていき、5週目はエンドラインからサーブを打っていく。短から長へ、易から難へ、反復繰り返しというトレーニングの原則を当てはめていく。タイミングを取るために、レシーブ練習をやっていない人たちが「1、2~3」とタイミングを取る声を出すのも大事である。練習は、この後、フォーメーションから切り取った3人でのレシーブへ移った。ママさんのように練習時間が週2回くらいしか練習時間を取れないチームの練習は、なるべくゲームライクな練習が効果的である。個人の技能を高めるための個人練習に当てる時間は豊富にない。従って、小さなフォーメーションでの練習が良いと考えている。最後にママさんでも強烈なサーブをするチームは多いので、そのようなスピードサーブを意図的に作るために、小学校には必ずある跳び箱(上から2段~3段)を器具室から出してもらい、その上にコーチが上がりサーブを打つようにした。エンドラインより2mほどネットに近付けた位置から打つと角度もスピードもある強烈なサーブが出来上がる。このようなサーブにも慣れておくと、実戦的な練習になり、本番でも臆することがなくなる。

(画像は、ローズマリーの皆さんとの集合写真。全員のレベルが高いので、サーブレシーブのAパス率が70%以上になったときが、県大会で上位に入るチャンスがある。練習中も行動が素早いリズム感のあるチームであった)

2010年9月20日月曜日

9/17~19(日) 全国ソフトバレー・レディス&メンズ交流大会開催

 金曜日朝、羽田空港から愛媛県松山空港に飛んだ。昨年の山形県酒田市での開催に次いでのレディス&メンズ交流大会での役員活動である。空港では愛媛県連盟の会長である青野さんが出迎えてくれた。この時にちょっとしたハプニングがあった。出迎え口に出てくると女性の声で「ナベさん」と呼ぶ声があった。青野会長の他にも知り合いの方がいたのかなと声の方を見ると、そこには3年前に一緒に大学院に入学した徳野良子さんがいた。アテネオリンピックビーチバレー女子日本代表の徳野さんは、愛媛県の聖カタリナ女子高校出身で あった。昨年生まれたばかりのお子さんを腕に抱いていた。聞いてみると、お姉さんを出迎えていて、偶然私を見かけたとのことであった。
 空港から車で20分したところの会場である県武道館に向かった。隣には野球の「坊ちゃん球場」や競輪場がある総合運動場の中にある。体育館は築8年という。今回初めてソフトバレーで使用するという。初めて使用するというところに少し不安を抱いたが、それはその後の審判クリニックでコート設営を見たときに不安が的中した。
 体育館に入り、連盟役員に挨拶し、さっそく実行委員会で大会期間中の段取りの確認を行い、代表者会議を行った。確認事項として、4名、5名での出場チームにはペナルティとして優勝はないこととした。確かに39歳以下2名と40歳以上4名の最低6名を揃えるに際して出場チームは大変な苦労してきている。実は、千葉県代表で我がクラブの「船橋大穴クラブ」が初出場したのであるが、仕事の関係や家族の関係などで5名しか出場していない。監督である私は、大会副委員長であるので役員をやりながらチームに関わるわけにはいかない。県大会ではそのようなことは、県によっては、まま許されても、全国大会では両方務めるだけの余裕はない。監督には応援に来ていただいたクラブの代表者である白井さん(女性)に交替して頂いた。
 チーム構成で、4人や五人というチームが男女で計15チームも出たことは、チーム構成の作り方に検討の必要があるのではないかと、日本連盟で今年中に企画委員会(常任理事会)を開催することを
決めた。案として①全員20歳以上にする②全員35歳以上とする③コート上に20歳以上1人、40歳以上3人、というのが上がっている。大会出場条件としては、愛好者がチームを作りやすく、出場しやすいものであることを目指していきたい。スローガンの『誰でも』という言葉の意味を具現化していきたい。

(画像は我が船橋大穴クラブのメンバーである。大穴とは地名で船橋市立大穴中学校は最近まで千葉県中学校大会で優勝など優秀な成績をあげていた。我々クラブ員30数名の練習の場である。今週末には千葉国体を記念して成田空港に近い富里町にてデモンストレーション・スポーツ(デモスポ)としてソフトバレー交流大会が行われる。ここでは、私もプレーヤーとして存分に楽しみたい。60歳を前にして、サーブはやはりジャンプスパイクサーブに挑戦していきたい)。

2010年9月16日木曜日

9/15(水) 第36回岡崎市ママさんバレー教室開催

 前日の14日の夕方に名古屋駅に到着。待ち合わせしていた吉田和夫(前 愛知県協会指導普及委員長、元 日本実業団指導普及委員長、現 日本ソフトバレー連盟 指導普及委員長)さんと3ヶ月ぶりに再開し、駅ビルの高島屋のレストラン階へ直行。このパターンが、実は15年ほど続いている。この夕方も予約していた和食の店に入り、すっかりご馳走になった。お世話になったら、二倍返しを家訓としている私にとっては、この日は一寸いつもよりも金額の桁が一桁多かったので、僅かであるがではあるがプレッシャーとなった。吉田さんとは、今週の金曜日に愛媛県松山市にて開催する全国レディース&メンズ交流大会で再会する。
 15日の朝9時に会場の岡崎市体育館に入った。午前中は毎週開催している初心者の教室で、10年前から私も参加している。受講者は約80名。午後からは、市連盟に登録しているチームから2名ずつ受講するバレーボール教室が始まった。受講者は88名。ここ岡崎市には愛知県家庭婦人連盟会長の山下(現 全国家庭婦人連盟副会長)さんがいる。この人なくして愛知県のママさんバレーは語ることができない。
 講師も昼前には集まってきた。アメリカナショナルチームで2回オリンピック出場のヨーコ、ロス銅メダリストの広瀬美代子と石田京子。そして、私は彼女達に使われるリーダー講師という役割だ。10年前に出会った時の彼女達は眩しくって、素直で、穏やかで・・・それが、最近では私のカミさんでもないのに馴れ馴れしくタメ口さえ出てくる。何が気に入らないのか「嫌々」と駄々をこねる。そう言えば、この3人結婚していたんだ、と気づく。まさに、女性は結婚すると強くなる(男が弱くなるのか?)。
 午後1時から本番がスタート。スタートしたらこちらのもの。前触れなく彼女たちに指示を送った。ヨーコさん、アップを15分でダイナミックストレッチ中心におねがいしますね。ヒロさん、レシーブの準備姿勢とステッピングを詳しく解説してね。きっこ(京子のニックネーム)さん、サーブレシーブの基本をスパイクレシーブと対比させて説明するようにお願いします。本番になると、彼女達も本能なのか指導することに夢中になる。最後は講師チーム対ママさん選抜チームとのエキジビションで幕を閉じた。私のポジションはサイドのライトアタッカー。ゲーム中、セッターのヨーコは何ゆえか、私にトスを1本も上げなかった。ヒロはバックからの2段トスを何ゆえか絶対打てないような短めのトスを上げてきた。きっこは点数を取った時に何ゆえかハイタッチしてくれなかった。気のせいなんであろうが、彼女達の報復なのか?
 まあ、そんなかんなで今年の教室も無事終了した。

2010年9月12日日曜日

9/11(土) さいたま市ママさん親善大会


 さいたま市記念体育館にて第18回菜の花いそじ親善大会が開催された。この大会は年2回開催されているが、菜の花クラブさん(代表;生島さん)という1クラブが主催している。協賛社も多く、36チームの参加チームはさいたま市はもとより、埼玉県内、東京都足立区、千葉県、群馬県と結構広域から参加されている。開会式では、固辞したのであるが、私も紹介された。私の隣には群馬県家庭婦人連盟会長の浦野さん、埼玉県家庭婦人連盟理事長の寺田さんもおり、日本ハム、ミズノ、パル生協システム、県会議員とそうそうたる来賓が並んでいた。

 参加チームの中には、全国いそじ大会や来週開催される関東いそじ大会に県予選会を勝ち抜いて出場するチームも3チームほどおり、全体的に40歳代半ばのレベルで、とても50歳以上のレベルには見えなかった。

 体育館を後にしたのは、6時過ぎであった。
(メインコートだけで4面を有する埼玉県記念体育館。大きな体育館でプレーできるのは愛好者にとっては喜びの一つ。国体会場にもなったこのような大きな体育館で開催・運営できる手腕を持つ代表者の生島さんという人は元気一杯の60歳代の女性である。一緒に話しているとこっちも元気になってくる。今月末は韓国でママさんバレーの交流をやってくるとのこと。そのバイタリティには恐れ入ります)

9/5(日) 筑西市バレーボールクリニック


 筑西(ちくせい)市は茨城県にある旧下館市を中心に近接する3町と合併して2005年に誕生した人口11万人の市である。隣接する市としては下妻市、結城市、つくば市があり、栃木県の小山市や真岡市もお隣りである。今回の受講者も結城、真岡などからも受講され、会場の筑西総合体育館3面にママさん88名が集まった。講師はママさんバレーのスペシャリストである岩本洋先生と永遠の全日本女子キャプテン、天才プレーヤーであった丸山由美さん。そして、末席に私の3名。
 私も久し振りに岩本先生とお会いしたが、相変わらず精力的に神奈川県家庭婦人バレー連盟と一緒にクリニックに取り組んでいて、毎月2回は神奈川県内各地に跳びまわっている。今回も岩本先生のコーチングから触発されたのがスパイクレシーブとサーブレシーブのタイミングの違い。つまり、スパイクレシーブの「1、2」というタイミングを指導する時には、サーブレシーブの「1,2,3」を一緒に説明することで一方のタイミングが際立って理解できるという点である。このことは、ハイセット(オープン)スパイクとクイック・スパイクとのタイミングの違いを説明する時にも活用できる。似ているようでも、違う技術の説明に効果がある。
 地元からは、来年度の開催も熱望され、来年度の企画を早めにすることが決まった。講師の一人は若手の元全日本男子にしようかなと、今から考えている。
(画像は丸山さんの講習風景。相変わらず動きがスムーズだ。レシーブ時の重心の上下動がほとんどない。引退して暫くしてソフトバレーボールの全国大会に出場して体力の減退に驚き、その後、体力の増強・維持に取り組んでいる結果と本人は言っている。50代に入っても輝きを失わない由美さん、アッパレ!)

2010年9月8日水曜日

9/4(土) 町田市のママさんバレーチーム訪問


 昼に、墨田区にある新装となった墨田区総合体育館で開催のU-14第3回関東大会の挨拶に出かけた。千葉県協会指導普及委員会担当の事業なので状況視察の意味もあった。この「U-14」というのは、男子バレーの普及の目的で、14歳以下の男子中学生に小学生2名をメンバー構成に入れて出場するというものである。関東各県とも予選大会にチームを集めるのに相当苦労されている。男子バレーのジュニア層の人口拡大をいかに図るかプロの野球、サッカーと競合しての普及は並みたいていではない。

 夕方から、町田市のママさんチームに向かった。墨田区の錦糸町駅から半蔵門線で1時間。降りた駅が南町田駅というところで駅前はショッピング・モールでお洒落で小粋な店が所狭しと連なっていた。住宅街の中にある小学校で「オリーブ」さんという町田では結構長くやっているチームとのこと。ゲームシャツがイエローで実際の年齢より若く見える。最近、全日本女子の影響か、社会の閉そく感を打破しようという風か、イエローが目立つ。この時の私の練習着もイエローであったので、体育館も明るさを増したようであった。この日は、3人レシーブのやり方を指導した。3人レシーブはネットの向こう側からボールが来ない練習なので、実戦的ではない。しかし、足を動かし、声を出し、ボールを落とさない「つなぎの練習」にはもってこいの日本的な練習である。この練習は、元気を出すためにウオーミングアップとしてやるには良い。世界のバレーボールのチャンピオンチームである女子ブラジルチームも、この練習をよくやる。しかるに、日本のチームは最近あまりやらなくなった。選手と指導者の心もつながる練習なので、僅かな時間で良いので毎日の練習に取り入れて欲しい。

 31日から我がママさんチームの指導に始まり、足利市で二晩、また我がママさんチーム、そしてこの夜の町田ママさん。明日は茨城県筑西市でのママさん102名のクリニックが待っている。ちょっと疲労感が抜けないが、待っている人たちがいるということは有難いこと。あともう少し頑張ろう。
(画像は町田市のママさん達。イエローのゲームシャツが良く似合っていました。この日も熱帯夜でした。練習途中、出された汗ふきタオルがカチン、カチンに凍っていて、顔を拭くのに痛くて、皆さんと大笑いになりました。体育館の中のお母さん達はどこのチームも皆さん明るく元気です。ママさんが元気であれば、地域も元気になり、日本も元気になる。そう確信できた町田市の夜の練習でした)

9/1(水)、2(木) 栃木県足利市のママさんチーム訪問

 1日、2日と連夜に渡って、栃木県足利市のママさんチーム2チームを訪問指導した。1日は足利市でで最も歴史のある「三和クラブ」さん。平均年齢はことぶき(60歳)世代ではあったが、意欲は40歳代。思わずこちらも力が入り、ときおり強打も出た。練習の後半から練習を手伝ってくれる20歳代の若い方達も相手コートに入り乱打形式で最後を締めた。
 夜は、お好み焼きの「きんこ」に集合と、足利市バレー愛好者の誰もが知っているお店に行く。私も足利市に、かれこれ25年前から縁を頂いている。古くは、ミュンヘン金メダリストの中村祐造さん、モントリオール4位の男子の丸山孝さん、ソウル4位の全日本女子の中田久美さん、などなど、時には地元の足利工大附属出身で富士フイルムで活躍した五月女選手も講師でお願いして一緒に講習会を開催した。そして、講習会終了後は、必ず「きんこ」にやってきた。「きんこ」こと、金子さんは足利市協会の副会長であり、足利市家庭婦人バレーの部の生き字引である。御歳、80歳に近いが、まだまだかくしゃくとして店を切り盛りし、監督を務めるママさんチームでも采配を振るっている。来月の11日の体育の日にはモントリオール女子金メダリストの白井貴子さんと一緒に再訪する。その時はソフトバレーの講習と交流大会を指導させていただく。白井さんは、最近、お嬢さんがソフトバレーボールを始めるようになり、本人もやりたくなってきたようである。
 翌日の夜は、「スターズ」さんという若々しいママさんチームの指導であった。どこのチームもフォーメーションで迷っている。この日も、自分達のメンバーにあったフォーメーションを作りましょう、と色々試しながら現在のフォーメーションを修正していった。教えてほしい指導、No.2はサーブレシーブ(レセプション)であった。サーブレシーブのボールを捕らえるタイミングは「1,2,3」であるが、このタイミングをスパイクレシーブ(ディグ)の「1,2」と一緒にしてしまい、上手く行かない。ボールの正面へのに移動が遅いのもサーブレシーブがうまくいかない原因の一つである。特に、重心を一定にしながら後方に下がることが上手くいかないママさんが多い。筋力も必要とされるので、特に大腿四頭筋をスクワットなどで鍛えていただきたい。
 その翌朝は、足利市のホテルから朝帰り、ではなく、東京の会社に出勤。2夜続けてのママさんバレー指導と、早朝遠距離出勤はさすがに応えました。