2007年12月3日月曜日

ワールドカップ男子最終戦での痛恨のミステイク



  バレーボールのワールドカップ(W杯)男子大会最終日は12月2日、東京体育館などで行われ、ブラジルが日本を3-1で退け、10勝1敗で2大会連続2度目の優勝を果たした。日本は3勝8敗で前回と同じ12チーム中9位だった。ちなみに最低の成績は前々回8年前の10位。いずれにしろ世界のトップクラスとの差は縮まっていない。
 ブラジルはこれで2002年世界選手権以来、五輪を含む3大大会5連覇。1977年W杯~82年世界選手権のソ連と並ぶ男子の最多記録に並んだ。ロシアが2位、ブルガリアが3位に入って北京五輪出場権を得た。最優秀選手にはゴドイフィリョ・ジルベルト(愛称ジバ:ブラジル)が選ばれた。
 痛恨のミステイクはリードしていた4セット目の7-2で起きた。監督がスターティング・ラインアップ・シートを間違って提出したのである。審判団のチェックミスもあるが、これはチームの自己責任。結果として間違ったメンバーで得点した7点は取り消され、相手に1点とサービス権が移動して0-3からのスタートとなった。 新聞紙面でも数社がこの件を報じていたが、ちなみに「メンバー用紙」という文言は違う。通称「目玉」という用紙への記入ミスである。この大会を通じて全日本男子には昨年と比べて成長を感じた。これは植田監督の手腕によるところ大である。しかし、諸外国のチームはそれ以上に成長している。そして、現場での今回のような戦術指示ミスは頂けない。単純ミスなのだが、えてしてミスは単純なところから起きうる。チェックのチェックをするリスクマネジメントの欠如である。トップスポーツは結果が第一に問われる。 1点を争うゲームにおいて何とも後味の悪い結果となってしまった。
  日本国内というホームでの今回の結果は素直に喜べない。海外で同じチームがリーグ戦をやったとしたら、日本は12位の最下位であったかもしれない。チャンスサーブしか打てないスタメンプレーヤーが数人いた。単純なミスも結構目に付いた。思い切りのないスパイクもあった。救いは、期待できる若手がいるということ。環境に甘えず、日本のバレーを脱構築して行きたい。

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