千葉県四街道総合体育館ほかで開催の県選手権大会に行ってきました。
結果は、1回戦、1-2で惜敗でした。実力は、相手よりもやや優位でしたが、3セット目にセッターが崩れて自滅でした。
実は地区予選会の直前に生徒達に、今回の目標を聞いていました。出てきた目標は、県大会出場ということでした。そして、地区大会を第3位(3チームに出場権)で抜けて本大会出場権を獲得しました。その時点で目標達成しました。生徒達には達成感が充満して県大会には出場するだけで1つでも勝とうという気持ちがあまりなかったのでしょう。
目標設定というのは、現在の実力の1つ上に設定するのが適切な設定の仕方と思っています。
2008年北京オリンピックの男子バレー世界最終予選会を同年の6月に東京で行いました。全日本男子は2大会ぶりのオリンピック出場権を獲得しました。そして、本大会では全敗しました。
出場権を獲得した後の記者会見で全日本男子監督の植田さんは、北京オリンピックでメダルを狙いますと言いました。
そして、本大会では全敗でした。
その理由を植田さん本人から聞きました。「全敗したのは、私の目標設定の失敗です」。彼は、そのように正直に言いました。
実は、最終決定戦での全日本の目標は、2大会ぶりのオリンピック出場だったのです。ところが、記者会見で監督はメディアの勢いに押されて「本大会ではメダルを狙います」と言ってしまいました。
驚いたのは選手達です。我々はオリンピック出場という大目標を達成した。本大会では結果を気にせず、一戦一戦トップチームの胸を借りて今後の全日本強化ために世界から学習しよう。選手たちはそう思っていたのに、新たな目標を与えられました。それも2ヶ月後での目標です。
チームは、新たに過大な目標を与えられて、ギクシャクしてきました。更に勝たなければならない、というプレッシャーを感じながら本番を迎えたわけです。
当初から、目標の設定を世界のベスト8以上としていれば、予選を勝ち抜いてもメンタルは大きく揺れ動きはしなかったのではなかったのかと私は思っています。
長期、中期、短期それぞれの目標設定を行うこと。結果に伴って上方、下方または水平修正していくことも大事です。当初の計画にこだわることはありません。計画どおり行く計画というものはないと私は考えています。大事なのは、その時々で最善の判断をしながら進めていくことではないでしょうか。
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