2017年10月13日金曜日

Oct.13, 2017   これから海外へ行かれるコーチへ

スポーツの指導は、体育館やピッチ、グラウンドなどの現場だけで行われている訳ではありません。海外において適切、効果的な指導をするためには、スポーツを取り囲む背景の文化、宗教、政治、教育だけでなく経済にも客観的な視点を持っておく必要があります。

今回はダボス会議で発表されたカンボジアの経済における国際競争力に関するレポートを紹介します。


国際競争力レポート2017  カンボジアは137ヵ国・地域で94位

 世界経済フォーラム(ダボス会議の主催団体。本部スイス)は、9月26日に「国際競争力レポート2017‐2018」を発表しました。
 カンボジアは、2017年は94位と、2016年の89位から順位を下げました。なお、2015年は90位、2014年は95位、2013年は88位、2012年85位、2011年97位、2010年109位でした。

 調査対象は、今年は137か国・地域でした。周辺国は、マレーシア23位(前年25位)、タイ32位(34位)、インドネシア36位(41位)、ベトナム55位(60位)、フィリピン56位(57位)等となっています。1位はスイス(前年も1位)で、日本は9位(8位)でした。

 カンボジアを項目別でみると、得点が高いのは、労働市場の効率性(48位)、金融市場開発(61位)、マクロ経済環境(70位)等でした。得点が低いのは高等教育とトレーニング(124位)、イノベーション(110位)、ビジネス洗練度(106位)、インフラ(106位)等でした。

 また、ビジネスの障害としては、汚職、熟練労働力不足、政策の不安定性、インフラの不足等があげられています。


世界経済フォーラムの発表(英文です)
https://www.weforum.org/reports/the-global-competitiveness-report-2017-2018

ちなみに、カンボジアにおけるスポーツ発展における障害としては、不適切なギャンブルの横行、協会連盟組織の人材不足、指導普及強化組織の未整備、体育館などスポーツ関連施設の不足、スポーツ医科学への人材不足等です。


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