2008年2月24日日曜日

春一番と加賀の国ママさんバレー教室


 気象庁は23日、関東地方で「春一番」が吹いたと発表した。昨年より9日遅い。 春一番は、立春から春分の間に風速8メートル以上の強い南風が吹き、前日より気温が上がるなどの条件を満たしたときに気象庁が認定する。これでやっと春が来る。 

  東京は強風が吹いたりで電車が止まり一時交通が乱れたようだ。羽田でも強風で工事中の砂が舞い上がり、一時離着陸に影響が出た。昨日私は、金沢市の額谷ふれあい体育館にて石川県家庭婦人バレーボール連盟主催のママさんバレーボール教室をやっていた。教室を終え、小松空港で19:50発の飛行機を待っていたのだが、滑走路に雪が積もり更に横風が強く出るかどうか分からないということで2時間も足止めを食らった。羽田に着いたのは23:20であった。

 石川県は、江戸時代の加賀の国であるが、加賀のママさんたちは元気が良い。体育館に着くなり、玄関で旅館の女将さんならぬ県連盟の会長はじめ勢揃いした加賀芸者ならぬ加賀連盟役員の挨拶を受けた。四時間の短い教室であったが楽しく指導できた。

   

2008年2月21日木曜日

個人登録制度 その2

 朝日新聞などスポーツ欄トップに載った2月15日の記事は随分と大きな波紋を呼んでいる。日本バレーボール協会もこの記事に対して早速対応している。以下は登録している全員にメールで連絡している内容だ。私にも同様の内容で配信された。 


【指導・登録・規則部渡邉 孝様(メンバーID:503385074)】
2007年度・個人登録の皆様へ今年1月18日より、毎日新聞、朝日新聞、日本経済新聞での個人登録関連記事に付いてご報告申し上げます。(財)日本バレーボール協会としては、個人登録に付いてホームページでもお知らせしていますが、協会のIT化、個人登録により各カテゴリーの人数の把握、それを基に大会のあり方、各連盟の大会数の再編、数年後には受益者負担で大会の運営を目標に行っております。登録費の使用目的に付いてもホームページに全て明記して有ります。一部理解していない方の意見が載っただけで、(財)日本バレーボール協会の方針に揺るぎはございません。 以上

「一部理解していない方の意見が・・・」の件に関して一言申し上げたい。一部の方であっても理解されていない方がいるということは、だから今回のこのような記事掲載に発展し、理解されている方々にも混乱を大きくしてしまうという現象が出てくるわけだ。制度の目的、理念、メリットを理解できない愛好者が悪いのではなく、誰でも理解できる納得できる説明責任がJVAに求められている。2年前の世界選手権の経営赤字、昨年のワールドカップでの成績不振、これに今回の個人登録制での愛好者減ということになったとすれば、現執行部の責任問題に発展する恐れが多分にある。JVAのきめ細かな説明責任を切に望み、5月の全日本女子と男子の北京オリンピックアベック出場と行きたいものである。
 この4月から個人登録制をスタートさせる日本ソフトバレーボール連盟は、今月の26日に東京でこの件に関して再度会議を開催し対処を検討する。

2008年2月18日月曜日

コソボの独立宣言とスポーツ


 セルビア共和国南部のコソボ自治州は2月17日、議会を招集しセルビアからの一方的な独立を宣言した。米欧主要国は早期に独立を承認する方針だ。ただセルビアはこれに反発し、情勢はなお不透明だ。このグローバル化時代、相互依存の世界に『独立すること』の意味の何なのか、私には勉強不足で良く解らない。ロシアは独立に反対だ。旧ソ連の国々の独立に弾みをつけるからだ。

 ユーゴスラビアの紛争というのは、多数の異民族が陸続きで移動・交錯する歴史を持たないわれわれ日本人にとっては、理解することが難しい。さらに欧米各国がそれぞれの思惑で紛争に介入するものだから、ますます訳がわからない。激しい武力衝突や残虐行為をしなければならないほど一体なにを揉めているのか。90年代の旧ユーゴ内戦では、20万を超える死者、200万を超える難民を生んだ。  

 今日はなんでこのような話題になったかというと、我々スポーツ関係者には多少の縁があるからだ。コソボの首相の名前は、ハシム・サチとくれば、ああ、あのサッカーのオシムさんとくる。オシムさんは旧ユーゴの代表監督を務め1990年のイタリアW杯でベスト8、その後祖国の分裂に伴い代表監督を辞退、ギリシャやオーストリアのクラブチームで指導者を経て2003年からジェフユナイテッド市原の監督、その後の活躍と脳梗塞で倒れるまでは皆さんのほうが詳しいだろう。出身は現ボスニア・ヘルツェゴビナ(1992年独立)のサラエボ。詳しくは『オシムの言葉』(集英社2005)をお読みいただきたい。

 バレーボール界にも関係者はいる。1996年から2000年までの4年間、17歳の高校生の時からVリーグのデンソーで活躍した世界の大砲バーバラ・イエリッチさん。98世界選手権、99ワールドカップではベストスコアラーを獲得した。2000年のシドニーオリンピックでは全日本女子が初めてオリンピックを逃がした大会であった。日本で開催された世界最終予選で全日本女子がバーバラ・イエリッチを擁するクロアチア(1991年独立)にまさかのフルセット負けを喫したのだ。
2001-2002シーズンではグルビッチ兄が堺ブレザーズで活躍した。2000年シドニーオリンピック決勝では、対戦相手ロシアから2セットを先取、金メダルに王手をかけた第3セットで、強烈に弾かれたボールをカメラ席へ飛び込んで執念のレシーブをし、その数秒後にはコートへ戻り、ロシアの強打を気迫のブロックで見事シャットアウトするという、超ファインプレーを見せた。祖国の内戦、NATO軍の空爆、国際大会への制裁など、様々な苦難を乗り越えて獲得した、ユーゴスラビア悲願の金メダルであった。(
画像) 国はその後、セルビア・モンテネグロとして独立し、更にモンテネグロが独立(2006年)した。グルビッチ兄は2006年までイタリアでプレーしていると聞いている。 先月開催の2008年北京オリンピック欧州予選ではセルビアがスペインをフルセットの末破り代表に決まった。欧州では先のワールドカップ上位国に入ったブルガリアとロシアに次いで3国目だ。
 旧ユーゴスラビア連邦は、スロベニア、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、マケドニアの6つの共和国に分裂した。そもそも旧ユーゴは、五つの民族(スロベニア人、クロアチア人、セルビア人、モンテネグロ人、マケドニア人)、四つの言語(スロベニア語、セルビア語、クロアチア語、マケドニア語)、三つの宗教(東方正教、カトリック、イスラム教)が入り交じり、第一次大戦の時、「ヨーロッパの火薬庫」と言われ、民族紛争の多発地帯であった。
  いかがであろうか、歴史は動いている。我々の大好きなバレーボールにも国際政治が複雑に絡んでいるという認識を持って、今後のコソボをはじめとする旧ユーゴ諸国の情勢を見つめていきたい。
 

2008年2月17日日曜日

東京マラソン2008

本日は、町田市総合体育館にて開催される関東ソフトバレーボール交流大会に行くはずであった。わが家族のなかでちょっとした事故があり、行けなくなってしまった。事故のほうはご心配なく、すわ救急車かなと思ったが、呼ぶ必要はなくなり、一件落着。
 そんな訳で午後はTVを観て過ごした。昨年はフジTVの放映であったが、今年は日本TVの放映。朝9時から午後4時半までの放映であった。市民ランナーと国内外のトップランナー合計3万2千人が都心を走った。北京オリンピック男子代表選考も兼ねていて、そちらの勝負は2時間半以内で決着がついたものの、番組は今度は一般市民ランナーの走りっぷりを映す。その中に日本TVのアナウンサーや芸能人、話題の知事さんも走っている。確かに普段は走れない銀座の真ん中を走るのだからランナーは爽快でしょうね。
 家内も画面を観ていて、こんなことを言った。「しかし、迷惑している人もいるんだろうね。」むむ、いつもの家内には似つかわしくない、なかなか客観的な意見である。表層的な一面だけでなく、違う角度でこのイベントを観るといろんな意味が浮かんでくる。昨年このマラソンが企画・実行された時は「政治のスポーツ利用」見え見えであった。東京マラソン、東京オリンピック 誘致を知事再選に上手に利用した。そのこと自体はスポーツ関係者には決して悪い話ではない。 ではスポーツ関係者は、政治を、政治家を上手く活用しているか、である。 スポーツの生活化、つまり、絵や音楽のように生活の中にスポーツが必要なものとして、生活に潤いや健康を与えるものとして、地域の活性化として、溶け込んでいるか 、そのために政治を動かしているか、である。ジョギングは家の周りでできるが我々のソフトバレーボールは体育館や体育室が必要だ。自転車で10分ぐらいの距離にそのような場があるか。
 昨年地震の被害にあった柏崎市には、バレーボールのコート1面、もしくはソフトバレーのコート2面が張れる小さな「コミュニティ・センターが各小学校区に一つの割合で設営してあった。話を聞くと、これらは、原子力発電所(東京電力)の寄贈と言う。間に市議会議員が入り上手くいった例であろう。
新たにこのような施設を造るのは難しいとしても、既存の学校の体育・スポーツ施設をもっと活用できないものか。我が国の体育・スポーツ施設設置状況をみると、約24万の施設がある。そのうちの14万ヶ所(63%)が学校体育・スポーツ施設。小学校や中学校の体育館開放を利用している愛好者は多いと思うが、公立高校の体育館開放はあまり進んではいないのではなかろうか。
 などと、TVを観ながら色々と考えさせられた次第である。そのあと、NHKで「プロフェッショナル、イチロースペシャル再放送」を観た。イチローって、芸術家みたいな人との印象が以前あったが、よく考えてから話をする、論理的な人でもあるなって感心した。その後、NHK衛星放送でVリーグを観た。高校生とさほど変わらないレベルでがっかりした。サーバーはリベロに打つし、ブロックとレシーバーの合同作業がまったく感じられないディフェンス(守備)が至る所あったり、ブロックを抜くことがスパイクの基本とばかり、抜くことばかり考えていて、挙句の果ては待ち構えていたレシーバーに正面で拾われていたり
で、これで全日本に集合しても世界とはメダル競って戦えないなと思った次第である。
 さて、これから風呂に入り、NHKの「篤姫」を観る。しかし、私はNHKが好きなんですね。民放ではできない番組を制作してくれるところはさすがNHKと評価する。

2008年2月15日金曜日

個人登録制度に関する朝日新聞の記事


 今朝の朝日新聞スポーツ欄をご覧になったと思います。ニュースソースは記事を読めば凡その見当がつきますが、それはここでは問題ではありません。この記事は、2008年度から個人登録制度をスタートするソフトバレーボール連盟には決して追い風にはならないどころか、逆風になりかねません。
 我々は、この制度を導入する意味・意義を愛好者の皆さんに「説明責任」を明確に、わかり易く、果たして行かねばならないことを再度肝に銘じる必要があります。現在、日本ソフトバレーボール連盟では、この個人登録制に関して先にスタートされた連盟の事例を参考にしてまた、各ブロックを通じての愛好者の細かな意見・具申・提案を元に内部調整・検討を繰り返しています。3月の理事会・全国代議員会議には愛好者に納得していただける内容で発表されます。
 これからの日本のバレーボールの普及を支えるのはソフトバレーボールです。
我々バレーボールを愛する者たちの勇気と英知を結集させ、この逆風に向かいましょう。
未来にバレーボールを楽しむ子供たちのために。
 
以下、記事全文です。
【バレーボール登録制度変更 生徒の負担増 各地で混乱】
2008年02月15日06時32分
 日本バレーボール協会(JVA)が導入した個人登録制度を巡り、中学、高校の各種大会で混乱が起きている。選手の参加が認められず強豪校が敗退したケースや、学校側のボイコットで出場校が半減した大会も出た。背景にはJVAへの不信感もある。
熱戦が続いた春高バレーの滋賀県予選。JVAは新年度から、未登録選手は大会に参加できないよう制度の適用を厳しくする方針だ。
 JVAは昨年4月、登録制度をチーム単位から個人単位に切り替えた。JVAの伊藤晃執行役員は「今年度はテスト段階で強制しない」としているが、多くの都道府県高体連は大会参加の条件に個人登録を義務付けた。それが浸透しておらず、全国高校選抜優勝大会(春高バレー)の一部予選が混乱。千葉県予選では有力公立高のレギュラー選手が登録し忘れて出場できず、チームは準々決勝で敗退した。
 一方で東京、滋賀などの予選では資格調査をせず、未登録選手の出場を黙認した。
 東京都では現在も男子で約70校、女子で約80校が未登録だ。都立駒場高校女子バレー部顧問の佐藤甚一さんは「十分な説明なく導入されたのが一番の問題。部活動に生徒がお金を払わないといけないのもおかしい」。
 大阪府で開催中の中学生の大会で個人登録を義務づけたところ、参加が昨年の約400校から半減。大阪市では大会をボイコットした学校を中心に、別の大会の開催を予定している。
 制度変更による負担増が学校側の反発の一因となった。昨年度まで高校は1チーム年間1万円、中学校は2000円だったのが、高校生で1人につき年間1200円、中学生も1人500円かかる。
 制度変更の背景には、日本代表の成績不振とスポンサー離れによるJVAの収入減がある。伊藤執行役員は「外からの支援があったからチーム登録で済んでいた」と話し、「登録料の40%は都道府県協会などに還元する」としている。ただ、学校側からは「強化、普及失敗のツケを子どもたちに払わせるのか」「増収分の使い道が明確に伝えられていない」などの声があがっている。

2008年2月11日月曜日

今日は建国記念の日

今日は建国記念の日(National Foundation Day)です。建国をしのび、国を愛する心を養う国民の祝日ということです。カレンダーを見て「建国記念日」かと思ったが、正式には「建国記念の日」と言うように「の」が入っているのがみそ。「建国記念日」ではなく「記念の日」なのは、建国された日とは関係なく、単に建国されたということを記念する日であるという考えによるものということだ。
 この日はかつて「紀元節」という祝日だったが、戦後になってこの祝日は廃止された。1951(昭和26)年頃から復活の動きが見られ、1957(昭和32)年以降9回の議案提出・廃案を経て、1966(昭和41)年に、日附は政令で定めるものとして国民の祝日に追加された。
 建国記念の日の日附については内閣の建国記念日審議会でも揉めたが、10人の委員のうち7人の賛成により、2月11日にするとの答申が1966(昭和41)年12月8日に提出され、翌日政令が公布された。
 今日、沖縄あたりではこの日を祝う団体と反対の団体とそれぞれ集会をやっているのであろう。夕刊で報道されるのであろうか。おりしも、本日の朝刊には岩国市長選で米軍基地移転賛成派の自民党の元衆議院議員の当選が報じられていた。また昼のTVでは沖縄の女子中学生が米軍兵隊に暴行されたとのニュースが流れた。
 私は、これから家族6人で恒例の川崎大師にお参りに出かける。正月に千葉県佐原市の香取神宮、同じ日に茨城県の鹿島神宮にお参りに行き、更には本日の神奈川県の川崎大師だ。多くの神様にお願いをするから願い事が叶うとも思えないのであるが、異論を唱えるとその後の各種報復があるので、静かに家族の行動にしたがっている。しかし、その願いを叶えてくれるのは、努力する人だけに対してだけであるということを我が家族は理解しているのであろうか。おっと、心に想うだけでも、こういうときは妙に感受性が鋭敏になるわが女系家族であるので、そろそろ車にでも乗り組みアッシー君に専念しよう。
 

2008年2月4日月曜日

今日は立春

 2月4日の今日は立春。暦の上では春が始まる日。昨日は外部コーチしている神奈川県の高校女子チームの春高バレー代表決定戦であった。神奈川県は登録チーム数も200チーム以上あり、県代表が2チーム選出される。幸い私のチームは準決勝戦を無難に戦い、まずは代表権を手中にした。春高バレー出場、これで4年連続6回目になる。1,2位決定戦ではここ数年間同じ相手で川崎市立橘高校。橘は男子も強豪だが、準決で敗退し、13年ぶりぐらいで全国大会への道を断たれた。女子の決勝戦は、神奈川テレビが中継放映する。勝敗は3セット、ジュースにもつれ込んだ。結果、27対25で橘の勝利。両チームの監督の采配は見事だが、ここ6年間は県内の全ての県大会で、この方たち60歳前後の両監督で決勝戦が戦われている。若手の監督が出てこないのがちと寂しい。そこで、新興チームを3番手に育成しようかなと、私の悪戯心が出てきた。3番手が前方の1,2番手を猛追することで県レベルがアップしていき、若手でもベテラン監督に勝利することができると勇気を与えられるのではないかな、と考えている。早速、会場で49歳(若手?)になったばかりの知り合いの監督に支援を申し入れると、是非ともお願いしたいと返事が返ってきた。これはしかし私の邪気なのかな。くしくも昨日は節分。邪気を追い払うどころか、呼び寄せてしまったかな。いやいや、神奈川県のレベル向上につながるものと一人得心しよう。