2008年5月22日木曜日

長寿世界一の日本

 ここ1週間の新聞記事の切抜きをやっていたら、やたら長寿、高齢者の記事の多いのに気づいた。昨日の夕刊には「日本、06年も長寿世界一」と出ていた。世界保健機構(WHO)がまとめた2008年度版世界保健統計によると、06年時点で日本の平均寿命は男女平均83歳で世界一を維持した。日本の女性は86歳で単独首位。男性は79歳で05年に続いて2位となった。
 同じ日の朝刊には2008年度版のわが国の高齢社会白書の記事が出ていた。75歳以上の後期高齢者は07年時点で1,270万人となり、総人口に占める割合は前年比0.4ポイント上昇の9.9%。「10人に1人が後期高齢者という『本格的な高齢者社会』」と位置づけた。総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は現在21.5%。5人に1人の割合。
 そして、今後もこの割合は今後も増加し2055年には40.5%まで上がり国民の2.5人に1人が65歳以上となるのが日本の将来の姿だ。
 しかし、政府の推測がそのように進展するかどうかも実は疑わしい。5月15日朝日新聞の記事に「沖縄、揺らぐ『長寿日本一』」という記事が載っていた。全国1位の女性の平均寿命85.75歳(05年調べ)を誇る沖縄県であるが、男性は90年に1位から陥落、05年は全国平均より低い78.64歳で25位であった。このまま行くと女性も1位の座は2位の島根県に奪われるのも時間の問題という。男女とも85歳以上は元気で死亡率も全国1位だが、60歳以下が平均寿命を引き下げている。特に40代後半の死亡率では女性は全国1位、男性は2位。中年から壮年期の健康管理が課題、と県健康増進課は語っている。
 原因はどうも、食生活と車社会そして地域のつながりの希薄さにあるらしい。インスタント食品に走りがちな食生活やアメリカ型食生活は肉中心で飲酒が多くて栄養過多。車社会で運動の量も少ない。琉球大学の平良一教授は次のように指摘している。「沖縄のお年寄りはいくつになっても体を動かし、食事も野菜中心だった。家族や地域の助け合いも多く、長寿を支える生活習慣が引き継がれてきた。しかし、復帰後は車社会が浸透し、生活が便利になる一方で、核家族化も進んだ。社会全体が『本土化』し、家族、地域のつながりが薄れてきたことが、長寿の継承を危うくしているのではないか」。
 最後に、昨日の日本経済新聞朝刊の特集記事にあった数値を紹介する。「1995年度には27兆円だった国民医療費は今33兆円を超す。十数年後には50兆円を上回るともいう。」
 長寿であっても、寝たきりや病気を抱えて、医療の進歩でかろうじて生きているだけの長寿ではつまらない。健康長寿でPPK(ピンピンコロリ)が理想だ。そのためには昔ながらの質素な食生活の見直しも必要なのかもしれない。そして、食事も時には親類や地域や気のあった趣味の仲間のバレーボール仲間でワイワイがやがや言いながら地元の季節の食材を生かしながら皆で料理して食する事が元気の素になるのであろう。
 何か、次のやりたいことが沸いてきた。バレーボールだけの楽しみだけではつまらない。大切な仲間と地域の旬の食材を使って美味しいものを自分たちで料理して食べるということも我々を健康に元気にする。それにお酒があって、温泉があって、マッサージがあって・・・そこまでは贅沢か・・・。

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