ヤンキースの強打者アレックス・ロドリゲス内野手(33歳)が9日、薬物(ステロイド)使用を告白した。ヤンキースは彼と07年に大リーグ史上最高の10年総額日本円で当時約308億円の契約を結んだ。 大リーグでは03年度から薬物検査を導入している。大リーグでは過去にもジェーソン・ジアンビ 、バリー・ボンズ 、ホセ・カンセコ 、マーク・マグワイア 、ロジャー・クレメンス などスーパー選手が告白もしくは疑いを持たれている。最近では水泳のフェルペス選手も大麻吸引疑惑で謝罪したばかり。相撲界もそうだ。
きょうは、ドーピングについて簡単におさらいをしておこう。ドーピングというのは、紀元前アフリカの原住民の間で祭典の時に刺激・興奮剤として用いられていた強い酒の「ドップ(dop)」が起源であるというのが有力な説である。そのあと、世界に広まり古代ローマ時代では競走馬に飲ませたり、19世紀に入ると競走馬や競争犬にヘロイン、モルヒネ、コカイン、カフェインなどの薬物が投与されるようになり、その後、次第に勝つための手段としてスポーツ界に入ってきた。1950年代には筋肉増強剤としての「アナボリック(蛋白同化)・ステロイド」が出現し急速にスポーツ界に広まった。このアナボリック・ステロイドというのは、男子ホルモンの男性化作用を抑えて筋肉増強作用を残した合成ホルモン剤のことであるが、これを服用することで、筋肉が驚異的に増強され、疲労回復が早くなることなどが知られている。この他、最近では成長ホルモンやエリスロポイエチン(赤血球が増し酸素運搬能力が高まり全身持久力が増す)も出てきている。さらには血液ドーピングや遺伝子ドーピングがある。このままいけば、近い将来は人造人間でオリンピックが戦われるようになるのか。それで応援する人間に感動があるのか。
ドーピングの誘惑に負けてしまうアスリートは、競走馬や競争犬のレベルと変わらない犬畜生と認識すべきだ。勝利至上主義、商業主義に犯されたアスリートをこれ以上出さないためにも反アンチドーピング活動を進めていく必要がある。
ドーピングはなぜ禁止されなければならないか、の理由を述べる(参考:岡野進編著「概説スポーツ」創文企画、2003)。第一にドーピングという不正行為は、スポーツを行う際の基本理念である「スポーツマン・シップ」に反するからである。「スポーツはビジネスであり、何をやってもいいのではないか」という考え方があるが、フェアプレーがなくなったらスポーツは存在しない。第二に薬物による副作用が選手の健康を損ね、場合によっては死にいたることもあるからである。実際、ステロイドの長期使用の副作用で肝機能障害、肝臓癌、男子の睾丸委縮、精子の生成減少、インポテンツ、若はげ、女性の排卵・月経障害や男性化(ひげや体毛、声太)、乳房発育不全や不妊、青少年においては発育障害が心配されている。三つ目は、一般社会や将来ある青少年に悪い影響を及ぼすからである。
大リーグでも03年度から検査が導入された背景には、特に青少年への影響が大きいと判断されたからだ。大金を稼ぐ憧れの選手もやっている筋肉増強剤を使ってなぜ悪いという考えが青少年たちを席巻し始めたからだ。努力しなくとも筋肉が面白いように付いていく。私も若い時は映画「ロッキー」を見ては筋骨隆々の主人公の姿にあこがれて銭湯の風呂場の鏡の前でいろんなポーズをとっていたものだ。禁止されなければ、私もなんとか手に入れようとしてアルバイトに精を出していたことであろう。
アテネオリンピックで日本選手団は、東京オリンピックに並ぶ史上最高の金メダル数16個であった。88年のソウルオリンピックからシドニーまで金メダルは多くて5個であったのが一気に16個であった。これはあくまでも噂であるが、アテネはIOCの会長がサマランチさんからジャック・ロゲさんに替わった
初めてのオリンピックであった。そして、この新会長は職業が医師ということもあり、アテネではドーピングには厳罰を処すと発表していたこともあり、有力選手が恐れをなして出場を見合わせたのではないかと関係者内で言われていた。
大リーグ、日本のプロ野球、大相撲、もちろん愛するバレーボールの世界でも薬物使用は許されない。薬物に手を染めれば、それはもはやスポーツではない。単なる「見世物(ショー)」になり下がる。
スポーツでの人間の限界への挑戦は、あくまでも人間が正々堂々と取り組むものでなければならない。フェアプレーが徹底されてこそ、スポーツの価値がある。
ああ、今日のブログも長くなってしまった。簡潔にまとめられない馬鹿な自分が情けない。
最後に、昨日我がママさんバレーチームが千葉市の大会で私が3年前にコーチに就任して初めて優勝を飾った。優勝といっても60チームある千葉市の2部のレベルの大会である。私は満足してはいないが、閉会式後に皆でファミレスによって食事を採ったとき、7か月の乳児や家に帰ってきた小学生やおやじも加わり25名ほどの笑顔を見ていると「皆がんばった結果だからいいか、喜ぼう」と私にも笑顔が出てきた。
さて、これから大学に顔を出して、その後、品川区にできたばかりのソフトバレークラブに練習がてら顔を出しに行く。
きょうは、ドーピングについて簡単におさらいをしておこう。ドーピングというのは、紀元前アフリカの原住民の間で祭典の時に刺激・興奮剤として用いられていた強い酒の「ドップ(dop)」が起源であるというのが有力な説である。そのあと、世界に広まり古代ローマ時代では競走馬に飲ませたり、19世紀に入ると競走馬や競争犬にヘロイン、モルヒネ、コカイン、カフェインなどの薬物が投与されるようになり、その後、次第に勝つための手段としてスポーツ界に入ってきた。1950年代には筋肉増強剤としての「アナボリック(蛋白同化)・ステロイド」が出現し急速にスポーツ界に広まった。このアナボリック・ステロイドというのは、男子ホルモンの男性化作用を抑えて筋肉増強作用を残した合成ホルモン剤のことであるが、これを服用することで、筋肉が驚異的に増強され、疲労回復が早くなることなどが知られている。この他、最近では成長ホルモンやエリスロポイエチン(赤血球が増し酸素運搬能力が高まり全身持久力が増す)も出てきている。さらには血液ドーピングや遺伝子ドーピングがある。このままいけば、近い将来は人造人間でオリンピックが戦われるようになるのか。それで応援する人間に感動があるのか。
ドーピングの誘惑に負けてしまうアスリートは、競走馬や競争犬のレベルと変わらない犬畜生と認識すべきだ。勝利至上主義、商業主義に犯されたアスリートをこれ以上出さないためにも反アンチドーピング活動を進めていく必要がある。
ドーピングはなぜ禁止されなければならないか、の理由を述べる(参考:岡野進編著「概説スポーツ」創文企画、2003)。第一にドーピングという不正行為は、スポーツを行う際の基本理念である「スポーツマン・シップ」に反するからである。「スポーツはビジネスであり、何をやってもいいのではないか」という考え方があるが、フェアプレーがなくなったらスポーツは存在しない。第二に薬物による副作用が選手の健康を損ね、場合によっては死にいたることもあるからである。実際、ステロイドの長期使用の副作用で肝機能障害、肝臓癌、男子の睾丸委縮、精子の生成減少、インポテンツ、若はげ、女性の排卵・月経障害や男性化(ひげや体毛、声太)、乳房発育不全や不妊、青少年においては発育障害が心配されている。三つ目は、一般社会や将来ある青少年に悪い影響を及ぼすからである。
大リーグでも03年度から検査が導入された背景には、特に青少年への影響が大きいと判断されたからだ。大金を稼ぐ憧れの選手もやっている筋肉増強剤を使ってなぜ悪いという考えが青少年たちを席巻し始めたからだ。努力しなくとも筋肉が面白いように付いていく。私も若い時は映画「ロッキー」を見ては筋骨隆々の主人公の姿にあこがれて銭湯の風呂場の鏡の前でいろんなポーズをとっていたものだ。禁止されなければ、私もなんとか手に入れようとしてアルバイトに精を出していたことであろう。
アテネオリンピックで日本選手団は、東京オリンピックに並ぶ史上最高の金メダル数16個であった。88年のソウルオリンピックからシドニーまで金メダルは多くて5個であったのが一気に16個であった。これはあくまでも噂であるが、アテネはIOCの会長がサマランチさんからジャック・ロゲさんに替わった
初めてのオリンピックであった。そして、この新会長は職業が医師ということもあり、アテネではドーピングには厳罰を処すと発表していたこともあり、有力選手が恐れをなして出場を見合わせたのではないかと関係者内で言われていた。
大リーグ、日本のプロ野球、大相撲、もちろん愛するバレーボールの世界でも薬物使用は許されない。薬物に手を染めれば、それはもはやスポーツではない。単なる「見世物(ショー)」になり下がる。
スポーツでの人間の限界への挑戦は、あくまでも人間が正々堂々と取り組むものでなければならない。フェアプレーが徹底されてこそ、スポーツの価値がある。
ああ、今日のブログも長くなってしまった。簡潔にまとめられない馬鹿な自分が情けない。
最後に、昨日我がママさんバレーチームが千葉市の大会で私が3年前にコーチに就任して初めて優勝を飾った。優勝といっても60チームある千葉市の2部のレベルの大会である。私は満足してはいないが、閉会式後に皆でファミレスによって食事を採ったとき、7か月の乳児や家に帰ってきた小学生やおやじも加わり25名ほどの笑顔を見ていると「皆がんばった結果だからいいか、喜ぼう」と私にも笑顔が出てきた。
さて、これから大学に顔を出して、その後、品川区にできたばかりのソフトバレークラブに練習がてら顔を出しに行く。
(画像は我がママさんチーム。我がママであって「我儘」ではない、素直なメンバーです。念のため)
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