先週の土曜日から開幕された標題の全国大会は、バレーボールとしては国内で最大規模の参加チーム数が開会式に集まった大会であろう。男女で160チームが東京都町田市総合体育館に集まり、翌日からは東京都、神奈川の地16会場で熱戦を繰り広げた。大会4日目の本日は男女ベスト8からのトーナメント戦。優勝したのは、男子が東亜学園、女子が下北沢成徳と東京都新人戦の結果と同じになった。
大会会場で、今夏の埼玉インターハイ以来、久しぶりに多くの監督さんとお会いできた。ゲームも普段見れない地方の私学のチームも戦いぶりも拝見できた。トップのチームと下位のチームの差を私は、サーブとブロックのシステム力の差と見た。どこにサーブを打つのか、それによってブロックをする確率の高いスタートポジションはどこなのか、つまり計算されたサーブを打っているチームは強い。
明日の午後からは、私が外部コーチをしている神奈川県の女子チームに1泊2日で行く。例年は5泊6日なんだけが、今年は修論があるからね。残念。我慢、我慢。対戦チームは隣県の2位以上の強豪チーム。私が、まず生徒にコーチするのは決まっている。「君、今のサーブはなぜあそこに打ったの?」そこで答えられない生徒には一喝する。「何も考えないで単にサーブを実施しているわけ?先ほど君が打ったのは相手のリベロに打ったんだよ。リベロはレシーブの名人だよ。もし、意図的にリベロにイージーサーブを打つのであれば、相手に速攻や時間差を実行させてブロックで仕留めるという戦術も考えられるが、そうだったのかな?」まず、生徒に質問する。そのことで相手の考えていることがわかる。私のコーチングは、生徒に気付かせること、生徒が自分の力で解決策を発見していくことを支援していくスタイルだ。日本の部活での指導は、先生方がいつまでも教えすぎと感じている。先生が一方的に指導して(話して)、生徒は聞くことを辛抱している。注意しているときの言葉も否定的な表現が多いので、また同じ失敗をしてしまう。「なんで、おまえはこんな風にしてプレーをやっているんだ!?」実は、このような否定的な表現で注意することで、人は深層心理にミスプレーを植え付けられ、してはいけないという気持ちが強いほどまた同じ失敗をしてしまうということ。「〇〇するんだ」という肯定的言い方のほうが、目指す良いプレーが出現する確率が高くなる。
さて、コーチ論は尽きないので、もう就寝しよう。
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