2009年11月3日火曜日

インフルエンザと山梨県高校女子バレー新人戦と・・・


 10月24日までの1週間で、インフルエンザを理由に休校や学年・学級閉鎖などの措置をとった小中学校や高校、保育所、幼稚園などは13,964施設だったことが28日、厚生労働省のまとめで分かった。ほとんどが新型インフルエンザとみられる。11月には多くの高校バレー部も対外練習試合禁止令が学校側から出ている。有効なワクチンが早く製造されて予防接種に迅速に取り組んでほしいものだ。

 11月1日に山梨県高校女子新人戦に行ってきた。朝5時に起床し、私の住んでいる千葉県船橋市から電車を乗り継いで行った。西船橋から総武線で30分でお茶の水へ。ここからが中央線となり、15分後に新宿駅で特急に乗り換え1時間半で山梨県甲府駅に到着。10分ほど待ち合わせて、身延線というローカル線で15分で市川大門という駅員のいない無人駅に到着。さらにその駅から車で15分で、なんだかんだで3時間かけ、会場の増穂町体育館に到着。

 体育館に着くと、名門である県立増穂商業女子バレー部元監督の山村先生にばったりとお会いした。もう80歳に近い年齢であるが、お話を聞いていると現役時代と同じ矍鑠としている。先生は矢野広美さん始めオリンピック選手を2人、全日本選手1名育てている。全国激戦区の関東大会でも1度優勝している。山梨県のように全国で人口の少ない県で下から数えて3番以内に入る地域でよくも東京や神奈川、埼玉、千葉など人口密集の他県と戦ってきたものと改めて驚いてしまう。先生の教え子達がライバルとなって県の1位を戦っていることを恐る恐る聞いてみた。

 「先生の教え子たちが全国を目指して活躍されていますね」「こんな小さな県で戦っている場合じゃない。集結して戦わないと他県には勝てない。県で勝っても、全国で太刀打ちできない」なるほど、先生らしい。先生はいつでも日本一を狙っている。全国大会出場のその先を見据えている。

 9時半に、上位4チームでの決勝リーグ戦が始まった。決勝リーグに残っているのは、日本航空、増穂商業、甲府商業、帝京三。午後に入り、三・四位決定戦がフルセットにもつれ、一,二位決定戦が始まったのは4時近くになった。結果は山村先生の教え子の辻知恵さんのご主人である辻監督率いる古豪増穂商業が矢野広美新監督率いる全国常連の航空高校に2-0のストレートで勝利。

 山梨県の春高バレー県予選会は2月上旬に開催される。それまで3ヶ月間ある。この3ヶ月間という期間は、何かが変わる期間でもある。「石の上にも三年」「三三七拍子」「三三九度」「桃栗三年・・・」などと三という数字は我々の生活の中で重要な数字である。体力トレーニングの効果が出てくるのも三ヶ月目だ。インフルエンザでこの11月は対外練習試合禁止であれば、それを逆手にとって学内でみっちりトレーニングに励めば良い。大事なのは「心、技、体」の順番ではない。「心、体、技」である。ミュンヘン男子金メダル獲得の原動力は、斎藤トレーナーによる逆立ちやアクロバット・トレーニングであった。モントリオール女子金メダル獲得の影の功労は、やはりフリーウエイトによる筋力トレーニングであった。1990年代世界男子バレー界を席巻したイタリア男子の秘密兵器は、本格的なウエイトトレ―ニングであった。監督のベラスケ氏は2002年に講習会で来日した際、私にこう言った。「体ができていなくては新しい技術は獲得できない。そして、油圧式でなく一時代前のバーベルやメディシングボールなどの器具を使うことで集中力も養われたという副産物もあったんだ。つまり、集中してトレーニングしないと腰などを痛めてしまう恐れがあるから、真剣にならざるを得ないからね。しかし、やり過ぎてもいけない。人間の体は微妙だから、個人カルテを作って実施すべきだね」。

 インフルエンザを逆手にとって、ここはひとつ、ウエイトリフティング部と見間違うほどにトレーニングをやることが11月の過ごし方になろうか。子供たちは、ムキムキウーマンになるのを嫌がる子も出てくるかもしれないが「何言ってんのよ。ムキムキになる太い筋肉を作るやり方ではなく、細くしなやかで速い筋肉を作るやり方ですよ。余分な脂肪を取り去り、体脂肪率を下げて貴方達を女優のように均整のとれた美形にするための筋トレよ」。おっと、なんで女性調の話し方になるのであろうか。いずれにしろ、男はトレーニング場にシルベスタスターロンのムキムキポスターを貼り、女はアクション女優でもあるアンジェリーナ・ジョリーのポスターを貼り、目標の体形作りに励もうではないか(ああ、なんか乱れてきた・・・)。
(画像はアンジー。ご主人はご存じブラピことブラッド・ピット。父親は50歳以上の映画ファンの方なら知っているアカデミー賞作品『真夜中のカウボーイ』に主演したジョン・ボイト。一緒にく主演したのが『卒業』のダスティ・ホフマン。ジョン・ボイトは最近、私の愛読ドラマ『24』で、しぶい黒幕を好演している。さて、ビデオを借りに行こうか。本日は文化の日ですからな)

 

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