2010年8月29日日曜日

8/28(土) 2011年度JVAルール編集会議開催

 来年度のバレーボールのルールに関する改修正点に関しての第1回の会議がJVA事務局にて開催された。6人制を中心に、9人制、4人制のソフトバレー、2人制のビーチバレーの責任者が集まり、今年度の印刷ミスなどなかったか、来年度への改正修正点の討議に入った。目的は、分かりやすいルールブックの編集である。具体的には、中学生でも理解できる条文の整備である。ルールブックの日本語は、国際バレーボール連盟から来る英文をほぼ直訳して行っているので、ときには理解できない条文になる場合もある。
 4時には、編集会議を終え、私は、最寄りの千駄ヶ谷駅から新宿の紀伊国屋書店に行き、スポーツコーナーで新刊を購入した。本に対してはお金を惜しいとも思わないのが私の欠点ではある。

8/23~25(水) 高校女子バレー強化合宿

 実際は22日から26日まで行われていたのであるが、私が参加したのは、その中の2泊3日。埼玉県、神奈川県、山梨県、静岡県の全国大会常連トップチームに全国出場を目指す福島県のチームが加わり神奈川県厚木市にある松蔭大学(関東1部)にて緊張感の溢れる恒例の強化合宿が開催された。
 初めて参加した福島県のチームは、トップクラスの合宿に最初は戸惑っていたが、次第に雰囲気に慣れてきて2日目の午後から全国常連のチームからも20点近く点数を取れるようになり、3日目にはセットも取れるようになってきた。まさに「朱に染まれば・・・」ではある。
 昼の熱い体育館内での練習試合では、私もさほど動くことなく、監督さん達へのアドバイスだけで、夜は監督さん達とカラカラに乾いたのどを潤すビールを友にバレー談議で体重も多少増加したようだ。
 25日の夕方に大学を後にして帰宅した。疲れが襲ってきた。10月にある新・春高バレーの予選会が今から楽しみである。

8/21,22(日) ソフトバレーボール・リーダー養成講習会in茨城県

 今年2県目のJVA公認ソフトバレーボール・リーダー養成講習会を茨城県で開催した。受講者数は、56名。最近の受講者は、平均年齢が若くなってきた。男性も多くなってきた。茨城県ソフト連盟は、昨年連盟組織を活性化させるために新しい役員を理事として迎えた。理事長も近藤さんが新理事長として就任し、意欲的に活動を始めている。私も茨城県とは少なからず関係がある。今後も見守っていくというよりは、アドバイザー的に関わっていきたい。
 初日の講義を終え、役員の大半が会場の近くの旅館に宿泊し、夕食を共にし、遅くまで茨城県の将来を語り合った。茨城県は元気と確信した。

2010年8月16日月曜日

8/15(日) 東海大学名誉教授の斎藤勝先生のこと


 秋田から帰りの新幹線車中で斎藤勝先生から頂いた著書を読了した。トレーニング理論では卓越したものを確立された斎藤先生の半生の記録が著作の中で述べられていた。

 斎藤先生のバレーボールの指導は、中学校の教員からスタートし、体育大学女子部の指導、全日本男子のトレーナー(現在の名称では、コンディショナル・コーチ)、私学高校の教員、全国大会出場の東海一高男子、東海大学男子、そして全日本男子の監督と色々な年代の選手を指導してきたオールラウンドな指導者である。一般的に全日本チームの監督さんは初心者指導は苦手なのであるが、斎藤先生は自身も努力型の選手であったことから、初心者指導は特に優れている。初心者がなぜ上達できないのか、その障壁をよくご存じで、初心者でも練習内容の工夫次第で短期に上達する指導法を編み出した。そして、ミュンヘンオリンピックで金メダルを獲得した全日本男子のトレーナーとして190cm台の大男たちをバック転や逆立ち歩行などアクロバティックなトレーニングで鍛えて「自信」という第3の技術を植えつけたことは、当時の世界のスポーツ界に大きな衝撃を与えた。

 斎藤先生から頂いた著書というのは、先日の「松前杯」で私が先生におねだりしたのであるが、律義な先生はその翌日には送ってくださった。今年で御歳73歳と思うが、直立姿勢も相変わらずピンとされており、指導論になると、いつでも、どこでも実技も入って熱く語ってくれる。

 現在の全日男子バレーのスタメンの半数は東海大学の教え子か孫弟子。日本の男子バレー界を変えた斎藤勝先生の薫陶を僅かでも受けている私はまだ50歳代(後半ではあるが・・・)、斎藤先生に指導者として褒めていただくまでは、まだまだ頑張らないと・・・。

(画像は謹呈頂いた斎藤先生のご著書。市販していないので希少本である。筆文字は40歳代から習ったという。私が筆文字を50の手習いで始めたのも先生の影響が大きい。日本人はワードだけでなく、筆文字も書けたほうが良い。筆文字からは、日本の文化の奥深さが見えてくる)

8/14.15(日) 日体協公認指導員養成講習会in秋田


 昨年から依頼されたいた講習会講師で週末の2日間、秋田市に行ってきた。着いた時の秋田市は台風通過の後で大雨であった。53名の受講者全員が小学生バレー指導者というのは珍しい。そして、平均年齢が40歳代後半。私に課せられたのはフォーメーション理論と体力トレーニングの8時間。フォーメーション理論は、小学生バレーはフリーポジション制なので、アウト・オブ・ポジションを気にせずにシンプルなフォーメーションを形成できる利点がある。反面、中学校ではアウト・オブ・ポジションがあるので、中学の最初の一年間がフォーメーションを覚えるのに苦労する。

 私の講習スタイルは、講師からの一方向での講義や指導を取らずに、受講者との双方向で講義や実技指導の空間を作っていくスタイルを取っている。概要はこちらから提示する。その後、グループを作り、討議を重ね、発表して頂く。受講者も参加するこのスタイルは、概ね好評で、受講者も生き生きしてくる。皆の前で発表・発言することでその方の考え方も確立していく。他の受講者からも発展的な考えが出てくる。言ってみれば、大学のゼミナール形式である。

 小学生時代は神経系の能力が著しく発達する時期であるので、体力トレーニングでは「コーディネーション・トレーニング」を紹介した。リズム、タイミング、バランス、チェンジング、リアクション、コントロール、ポジショニングの7つの能力を引き出すエクササイズを各グループで考案し発表して頂いたのであるが、私が初めて見るようなものもあり楽しさの中で時間はあっという間に過ぎて行った。

 県協会理事長によると、今回受講できなかった小学生バレー指導者がまだ30数名残っているということで、12月上旬にもう一度2日間開催することも決まった。

(画像は、蜂蜜の健康食。受講者として出席していたロスオリンピック銅メダリストの利部(かがぶ)陽子さんから頂いた。利部さんは、地元で小学生チームを指導しながら全国各地でもバレー指導を続けている。20年前は、彼女と一緒に全国各地を回ってバレー教室を展開していたことを思い出した。元気な様子なので安心した)

2010年8月13日金曜日

8/13(金) 第30回全日本バレーボール小学生大会


 小学生の全国大会が東京都体育館を中心に4会場で男女各48チームに30回記念の夢希望枠で各7チームが参加して開催されている。本日までがグループ予選で、明日からベスト8が激突する。男子はチームの中でも身長差が大きい。ネットの高さは2mなので160cm以上であれば大人顔負けの強烈なスパイクを打っている。東京体育館だけしか見ていないが、男女で170cmを超える選手はほとんど見受けない。コンビ攻撃をやっているのは女子チームに多い。

 会場では、理事長の工藤先生や総務委員長の山下さんにお会いでき、最近の小学生バレー事情を伺うことができた。今年から特別協賛となったファミリーマートさんとは良きパートナーとして継続できる雰囲気が醸成されている。主催者とスポンサーとの関係も、以前では企業の社会貢献という余裕もあったが、現在は共存共栄の考え方が必要だ。小学生バレーボール連盟とファミリーマートさんのパートナーシップは、今後、他の連盟の参考になるはずだ。

8/9(月) 江戸川区ママさん連盟チームのミニ・クリニック


 江戸川区で3チーム目のミニクリニックを篠崎小学校で開催した。20歳代から50歳代までのメンバーがいるチームであった。次にクリニック要望のあるチームからも数名参加して、サーブレシーブの基本から始まった。

 サーブレシーブは、相手からのチャンス・ボールのレシーブが更に距離が長くなったものと考えて良い。難しくしているのは、そこにボールの回転が止まった変化球になるから距離感が分からなくなる。

また、低い姿勢で待てなくなり、腰が高くなり目線が動いてしまう。結果、腕にボールを載せて入射角・反射角でボールをセッターに運ぶところを腕を振ってボールに腕を当ててしまいコントロールが乱れてしまう。まずは近い距離のチャンスサーブ(投げてもらってもよい)からのレシーブを行い、徐々に距離を長くしていく。ボールを捕る位置は両膝の間で臍下丹田(せいかたんでん)の前である。この位置を覚えるためにポリバケツ(百均ショップで購入)を抱えて正面で取る習慣をつける。この次に、伸びてくるボールを体の横でとることも行う。二つとも「正面」なのであるが、私は「真正面」と「横正面」という表現を使って区別している。リズムも大事だ。レシーブしない人が、球拾いしながら「1、2~3」とカウントして、

1で動き出し、2で正面に入り、3でボールに触れる(ボールコンタクト)。床から一定の距離の低い姿勢で素早く移動することも大事だ。このためにはスクワットで体力をつけることだ。レシーバーの両腕にボールをコーチが押しつけて形を作りながらフットワークするのも効果がある。

 普段やり慣れていない練習を沢山受けたせいか、この日のママさんチームはちょっと消化不良気味であった。「では、また年内に続きをやりましょう」ということでこの日の練習は終了した。

8/8(日) 関東ブロック指導普及委員長会議に出席

 本日は、予定が2つ重なってしまった。一つは千葉県U-14男子大会兼関東大会予選会、もう一つは関東バレーボール連盟指導普及委員長会議。優先順位で関東連盟のほうに行かせてもらった。私が大会委員長であるU-14のほうは、実際の責任者である実行委員長にお願いして、私は県協会理事長と共に会場の茨城県まで出かけた。
 議題は、小学校指導要領に来年度からソフトバレーボールが必修科目として入ることでの対応策である。ポイントは、教育委員会への働きかけということが重要ということで各都県理事長が中心に、実務は指導普及委員会で実施する方向で取り組みが決まった。会議の後、実技を小学生をモデルに行ない授業での展開をシュミレーションしたものを見学した。
 帰りには、東京都の指導普及委員長(日本中体連指導普及委員長)に私の車に載って頂いて、関東中学校大会の様子などを伺うことができた。新潟県の中学生達の北信越大会での結果はどうであったのかちょっと気になった。

8/6(金) 我がママさんチームの練習試合

 7月の初めに現在の千葉市幕張のママさんチームのコーチに就任して練習参加は6回になった。今後の練習課題を抽出するために、同じようなレベルの市内のママさんチームと練習試合をやってもらった。練習試合の結果は4セットやって3セット取ったのであるが、メンバーは以前練習試合をやった時よりも苦戦しなかったことを感想としてあげた。相手のエースアタッカーに不十分な体勢で攻撃させるためにサーブで崩すことに徹底した結果であることを皆さん理解したようである。結果はともかくとして、課題は見つかった。良いところをもっと生かしていこうという考え方で、前衛5人の平均身長が164cmとママさんバレーにしては平均以上であることを生かしてブロックを重点的に鍛えて自分達の武器にしましょうと確認しあった。勿論その前提としては、コースを突いたサーブと堅実なサーブレシーブであるので、毎回のウオームアップ終了後は、サーブとサーブレシーブは年間通じて基本練習を行うこととこれも確認した。現在のママさんチームの練習は、今までスパイクレシーブやパス、トスの基本練習に多くの時間を割いていたようだ。しかし、自チームに最初に飛来するボールは相手サーブとスパイクなので、サーブレシーブとブロックは重要だ。ブロックは、実は最初のディフェンス(レシーブ)であることを多くの指導者は認識していない。ブロックなしでのスパイクレシーブ、特に強打のレシーブ練習はほとんど意味がない。強打の防御はブロックの仕事である。シャットしたりソフトブロックでボールの威力を弱めたり、打ちにくいところを空けて打たせてミスを誘ったりする。ブロックは「ネット・ディフェンス」である。つまり、ネット近くでのディフェンス(守備)であり、最初のディフェンスである。サーブとブロックの関連に注目して戦術を立てることによってチーム力は格段と向上する。

2010年8月5日木曜日

8/3(火) 沖縄インターハイ男子 閉幕

 午後3時ごろに東洋高校男子バレー部の北畠監督から結果報告が入った。3位という結果であった。準決勝で山口県代表の宇部商業と対戦。1セット目ジュースで落とし、2セット目は15点という惜敗であった。1セット目を競り合って取っていれば分からなかった。
 監督の声は意外とさばさばしていた。「一生懸命やって向こうが上でしたから・・・、国体関東ブロック予選頑張ります」。春高バレーに次いで2冠目だと優勝を期待していたが、やはり、甘いものではなかった。優勝は難しい。改めて実感した子供たちにも大きな学習であって欲しい。
 それにしても、今回の宇部商業は強かった。2回戦で春高バレーの準優勝の鎮西高校を、準々決勝ではベスト4の雄物川を破っての快挙だ。特にサーブとブロックの関係が素晴らしかったとの寸評だ。雄物川とのゲームでは中国からの留学生がサーブの時に連続13得点であったという。ひよっとして高校界では連続得点新記録ではないか?Vプレミアでは久光製薬が東北福祉大に連続25点というのが5年前にあったことを思い出した。

8/2(月)3(火) 2010 東海大学主催「松前杯」参加



 「松前杯」とは、東海大学の前体育学部長である斎藤勝先生が創設した研修大会である。全国から卒業生が監督、コーチをしている高校男女のチームが参加する。今年で24回を重ねた。参加チームは北は北海道から西は大阪まで女子が32チーム、男子が15チーム、会場は東海大学を始め5会場。私は、福島の高校女子チームの臨時コーチで参加した。


 私が参加したのは、実は、これで2度目だ。13年前に埼玉栄高校のチームのやはり臨時コーチでベンチに入った。監督も私も大学のOBではなかったが、斎藤先生から特別に参加許可を頂いた。その時は埼玉栄高校女子バレー部の外部コーチを引き受けて2年目であった。チームの勢いも埼玉県で前年のベスト8から第3位と躍進し全国出場に近づきつつあった。その時は、「松前杯」優勝というおまけまでついてきた。


 今回、臨時コーチでベンチに座らせて頂いた福島県のチームは、他のチームより仕上がりが早く、速攻も効果的にからませていた。セッターがネット上端に近い高いところでボールをコントロールできるのが他のチームと比べて格段に優れていた。最優秀個人賞を頂いた2年生の177cmのエースの子も素直な性格で私のコーチングを速やかに吸収する。監督さんは元男子バレーの指導の経験があり、全国大会出場も果たしている。来年1月開催の春高バレーの予選会が福島県は9月にある。3年生のいないチームなので多少不安はあるものの、決勝戦までは行く実力があと2カ月で備わると期待している。


 そうそう、「松前杯」の結果は、初優勝であった。来月号の「月刊バレー」には載るであろう。素直で努力好きな子供達と女子でも全国を目指そうと言う意欲的なベテラン監督の賜物である。優勝の喜びの輪の中に一緒に入させていただき有難かった。観客席から喜ぶのと、コートの中で喜ぶのとでは感慨が違う。

(「第24回松前杯」プログラムの表紙。斎藤先生が仰っていた。「卒業生が監督で優勝している高校チームがまだ出ていないんだ。コーチで日本一は東亜学園があるが、監督で日本一がない。25回までには出るかな」。そんな先生の声が届いたか、昨日の沖縄インターハイで宇部商業高校男子バレー部監督の藤田先生がそれを成し遂げた。お見事)

2010年8月1日日曜日

8/1(日) さあ、8月のスタートだ。

 7/31の昨夜は自宅の近くの村田女子学園短大体育館にて、市川市のママさん2チームのミニクリニックを行った。時間が少なく、コート上では要望に十分応えられなかったが、練習後に体育館の食堂で質疑応答があり、有意義な時間を過ごさせていただいた。
 明日から2日間は東海大学にて「松前杯」という大学のOB・OGが指導している高校女子チームが東北・関東から32チーム集まり試合形式で鍛える。