昨年から依頼されたいた講習会講師で週末の2日間、秋田市に行ってきた。着いた時の秋田市は台風通過の後で大雨であった。53名の受講者全員が小学生バレー指導者というのは珍しい。そして、平均年齢が40歳代後半。私に課せられたのはフォーメーション理論と体力トレーニングの8時間。フォーメーション理論は、小学生バレーはフリーポジション制なので、アウト・オブ・ポジションを気にせずにシンプルなフォーメーションを形成できる利点がある。反面、中学校ではアウト・オブ・ポジションがあるので、中学の最初の一年間がフォーメーションを覚えるのに苦労する。
私の講習スタイルは、講師からの一方向での講義や指導を取らずに、受講者との双方向で講義や実技指導の空間を作っていくスタイルを取っている。概要はこちらから提示する。その後、グループを作り、討議を重ね、発表して頂く。受講者も参加するこのスタイルは、概ね好評で、受講者も生き生きしてくる。皆の前で発表・発言することでその方の考え方も確立していく。他の受講者からも発展的な考えが出てくる。言ってみれば、大学のゼミナール形式である。
小学生時代は神経系の能力が著しく発達する時期であるので、体力トレーニングでは「コーディネーション・トレーニング」を紹介した。リズム、タイミング、バランス、チェンジング、リアクション、コントロール、ポジショニングの7つの能力を引き出すエクササイズを各グループで考案し発表して頂いたのであるが、私が初めて見るようなものもあり楽しさの中で時間はあっという間に過ぎて行った。
県協会理事長によると、今回受講できなかった小学生バレー指導者がまだ30数名残っているということで、12月上旬にもう一度2日間開催することも決まった。
(画像は、蜂蜜の健康食。受講者として出席していたロスオリンピック銅メダリストの利部(かがぶ)陽子さんから頂いた。利部さんは、地元で小学生チームを指導しながら全国各地でもバレー指導を続けている。20年前は、彼女と一緒に全国各地を回ってバレー教室を展開していたことを思い出した。元気な様子なので安心した)
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