5日の最終戦、対フランス戦をTVで見ました。
既にオリンピック出場権を取ったフランスは、ほとんど控えの選手を出してきました。日本戦は、フランスにとって、2つのメリット(この意味では、英語では一般的にadvantageという単語を使います)がありました。
1つは、控えの選手の経験を積むということ。もう1つは、開催国である日本にとって勝利のチャンスを与えることができるということ。フランスは、勿論負けるつもりはありませんが、何が何でも勝つつもりもありません。
結果、日本は3-0のストレートで勝利しました。確かに、最後の試合ということで日本選手も良いプレーをしました。しかし、2015年ワールドリーグ優勝チームのフランスのプレーを最後に見れなかったのは残念でした。
そして、本音を言いますと、フランスに同情されたことが悔しかったです。観客にとって、TV局にとっては良かったのでしょうが、最終戦も、フランスは本気で日本と戦って欲しかった。それが闘う者同士の礼です。また、日本が0-3や1-3で敗退することで、日本の次の強化がより本格的に行われるはずです。
フランスが日本に情けをかけたことは、結局、日本男子を今後より弱体化させることになるかもしれません。
6日には、さっそくマスコミが次期監督の話題を取り上げました。具体的な名前も挙がっています。次のオリンピックは、開催国が日本ですから、当然ですが日本はアジア予選にも世界最終予選にも出場せずとも、東京オリンピックには開催国として出場権を持っています。
私論ですが、今年の10月頃に決めようとしている監督は、東京の次のオリンピック予選まで、つまり2023年の予選そして2024年の本大会までつながるような一貫した8年間の強化策に則って指導されることを期待しています。
当然、選手としては、現在の小学5年以上が対象で、メインは現在の中学生が2023年には若手、そして中堅の選手として活躍できるような環境整備が必要です。例えば、現在のジュニア層の部活中心の強化システムの再考、指導者のグローバルな観点からの資質向上、選手の海外でのプレー経験を通じてのメンタルタフネス、Vリーグのレベルを世界トップクラスに引き上げること、等です。
私個人としては、世界のバレーボール界が、現在どの方向に行こうとしているのか、世界のトップ指導者は何をやっているのか、等をこれから海外に飛び立とうとしている指導者と情報などを共有していきたいと考えています。
勿論、我々日本人指導者からも世界を驚かすようなことを発信して行きたいですね。その時が、日本がまた金メダルを取れる日であると思います。
誰もが、不可能というからこそ、遣り甲斐があるというものです。
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