2008年4月7日月曜日

俳優チャールトン・ヘストン氏の死去

 先日、休日はSF物を好んで観ている、と書いたが、そのきっかけを作ってくれたのは、私が十代や二十代の時に映画館で観た彼が主役の「十戒」や「猿の惑星」であった。主人公のチャールトン・ヘストンは正にその役にうってつけの人物であった。彼は一生スクリーン中で生きていると思ったが、後年、背広姿で、全米ライフル協会会長の肩書きで世間に出てきたときは、未だに映画少年の私には驚きであった。私は、人間は「銃」を個人で所有すべきではないと考えているので、憧れのスターにやや幻滅もした。チャールトン・ヘストンには猿の惑星のように素手が似合う、十戒のモーゼのように杖が似合う。
 しかし、「十戒」のあの海が割れて道が出てきた特撮シーンには驚かされましたね。あの映画で私はキリスト教、ユダヤ教、イスラム教などを学習できた。「猿の惑星」で人間の果てない欲望の愚かさを学んだ。映画は優良なテキストだ。
 将来、スポーツ社会学を「スポーツ映画で学ぶ社会学」のタイトルでカリキュラムを作りたいね。学び方にはいろいろなスタイルがある。映画を観るだけで単位が取れるほど生易しくはないが、理解の促進を図るには絶好の材料と思う。
 最後に、なくなる数年前の画像はまさに「猿の惑星」をノーメイクで通用する表情になっていたことを付け加える。映画の魅力的な世界に誘っていただいたチャールトンさん、ご冥福を祈ります。(4月5日ビバリーヒルズの自宅にて逝去。享年84歳)

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