私にとっては、石野さんしかいません。本日は仕事で北越谷まで行く用事があったので、昨日からお会いする約束をしていた。しばらくぶりに会う石野さんはお元気そうだった。私の9人制バレーの指導はこの方から教えていただいた。私が現在6人制や4人制のソフトバレーで、それなりに指導においてうまくいっているのは、9人制のスキルを応用しているという点が大きい。リバウンドでのブロックの利用の仕方、ネットプレーの活用、オーバーハンドでの強打レシーブのスキルそして一番教えていただいたのは、選手との交流。石野さんは、実業団チームの監督として国体などで日本一を何度も獲得している。お付き合いいただいて20年は経っている。石野さんの選手との接し方は、当時の6人制トップチームの監督さんとは全く違うものであった。練習はとにかく厳しい。練習後は演歌好きの単なるおやじになる。人情味の厚い人でバレー界で6人制トップチームにも人脈が多い。
今日も延々と2時間ファミレスでコーヒー3杯お代わりしながらのお話になった。今年で65歳になったかな。まだまだバレーの指導に燃えている。「俺には理論がない思いつきの指導だ」なんて言っているが、その指導にはしっかりとした根拠がある。実は石野さんと一緒に開発したスキルがある。日本バレー界で数年間タッチ攻撃が反則になった時期があった。当時のイトーヨーカドーの小田選手がクイックからのタッチプレーで一世を風靡したのだが、「あのような逃げの攻撃では世界は制覇できない。子供たちが真似したらいかん」ということで一時反則扱いとなった。そこで、私が「じゃあ、全力スイングでチップすればヒットしているのだから反則にはならない」と言ったことに対して、石野さんが全力スイングタッチ攻撃を開発したのであった。初めのうちは打っても打っても上方にクルクルと上がっていくだけでかえって相手にとってチャンスボールになってしまう。何とか形になったのは1年後だ。その年、平成元年度の春高バレーの女子優勝は東京の順心女子高であった。そこから入社してきたキャプテンの子がたちまちそのプレーをマスターして、相手レシーバーの前にストンと落ちるスパイクを強打と併用して駆使し相手レシーバーを悩ませた。なにせ、アタッカーが全力スイングしているのに、強打でもなくフェイントでもなくピッという感じであっという間に床にボールが落ちるのだからレシーバー泣かせである。
コツは、手の形にある。おっと、これ以上は企業秘密ですから・・・本日はここまで。我がママさんチームにもそろそろこの秘伝を伝授しようかなと思っているところだ。弱いチームは色々工夫しないとね。
(画像は愛読者Kさんから送られてきたもの。「しゃが」という名の一日花。朝に咲いて夕べに散る。「射千」とか「著峩」とも書く)
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