2009年4月25日土曜日

小学生チームの指導をスタート


 船橋市内のJR津田沼駅に近い田喜野井小学校の子供たち37名の女子と4名の男子の小学生バレーチームの指導を昨日からスタートした。毎週金曜日が練習日であるが、私の出番は月1回程度で、コーチ役のお母さんたちの集団指導体制のアドバイザーだ。
 昨日は、個々の基本練習だけでなく、チームプレーと絡めた練習のやり方を示唆した。ネットとコートの大きさを意識し仲間との共同作業で、まずは相手コートから来るボールを3回で返球する習慣を身につけることがゲームにつながる練習と考えている。まずゲーム感覚を身につける。次にボールコントロールの個々の練習をする。その次にまたゲームに戻り個々の技術のチェックをする。10年前までの練習というのは、あまりに個々の技術の練習にかける時間が長すぎた。従って、今の子供たちは飽きてしまう。まずは今のレベルでできるゲームを行って楽しさを覚えさせる。例えば、ボールはつかんでもよい。ハンドボール・バレー・ゲームでも良いではないか。次に1本目だけつかんで良いルールにしてゲームを行う。工夫すればいくらでもできる。やはり楽しいのはゲームであり、攻撃の華であるスパイクであり、ボールコントロールである。そして時にはビデオで世界のプレーを見させたり、高校生トッププレーヤーの実際のプレーを間近で見させ、高校生に指導してもらう。船橋市には市立船橋高校女子バレー部という今年の春高バレーで久方ぶりに3位に入賞したチームがある。(実は、私は15年前に2年間ほどコーチしていた。)シーズンオフ時には市船バレー部の生徒たちに小学生たちを指導して貰う企画を練っている。
 コーチの模範プレーというのがあるが、一般論を知らずにそのコーチ特有の技術論を教えてしまう場合がある。例えばスパイク・ジャンプ時の逆足踏切であったり、サーブ指導で40歳代以上のママさんバレープレーヤーがよく行う(子供達には難しい)サイドハンドサーブ(ラウンドハウスサーブ)を最初に教えてしまったりすることがある。昔、安全サーブというアンダーハンドのサーブがあったがあれも実は子供達には難しい。「安全」どころか失敗する確率が高く「危険」サーブと言える。なぜ難しいか?ボールと腕の接触点を注視することでネットが目に入らないので失敗する可能性が意外に高いことだ。それに相手コートに入っても相手のチャンスになるだけで、サーブの役割である「初めの攻撃」にならない。
 スパイクにもいろいろなステップがある、スイングがある。だけど今の時期はこのステップとスイングを覚えて、そのあと自分に合ったフォームを身につけていこう、という発達段階にあった指導が大事だ。
 また、長々と書いてしまった。これから羽田に行き和歌山県白浜に近い上富田町に行く。町が総合型スポーツクラブを立ち上げて今年で5年目。私はこのクラブのアドバイザーとして任命されており、毎年この時期に訪れて小学生2チームを指導している。今夕は私からの実行委員会への提案で、他の種目のアドバイザー(日本を代表する指導者)と一緒に指導者フォーラムを初めて開催する。テーマは「上富田町総合地域スポーツクラブの方向性を語る」になるのか、地元FM局も実況放送してくれるという。やはり、私は「ラジオ向きのいい声」をしているからなのか・・・。
 さて、それでは行ってきます。
(画像は、東京都文京区にある 根津神社のツツジ。愛読者のKさんが送ってくれました。昨日散歩の途中で撮影したとのことです。今がつつじ祭り開催中で、境内にある約2000坪のつつじ苑には、約50種3000株のツツジが咲き競い、甘酒茶屋、植木市、露天が並び、土日祭日には野点、箏曲、和太鼓、奉納演芸等、各種行事が執り行われている。)

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