船橋市は元々千葉県中学女子バレーが盛んな地である。「三きち」と言われた熱心な指導者がいた。「三きち」とは三人の気違いじみた熱心な指導者という意味である。その内のお一人は、大穴中学校の雨宮先生という指導者で温厚な方であった。県大会で、大穴中学は常にベスト四以上で活躍しており、優勝も数多く達成していた。23年前に、優勝した時の大穴中学の主力メンバーが体育科を創設して3年目の市立船橋高校に入学してきた。セッターは「夫婦善哉」を書いた作家の織田作之助のお孫さんで小さいが機敏なプレーが印象的であった。エースは「つん子」という168cmであったがゴムまりのようにジャンプしては強烈なスパイクを放っていた。その年、ほぼ1年生チームで県大会を優勝したことを思い出した。その時のコーチは私と現在市立船橋男子バレーの監督である石井先生であった。
思い出話はそのあたりにして、28日に「第19回船橋市中学女子バレー親善交流大会」に戻そう。ベスト16からのゲームに先立って、私が紹介され子供たちを励ます挨拶をさせていただいた。市内からの参加チームは18校、市外からは11校の計29校。市内の6つの中学校を会場に熱戦が繰り広がれた。初めは、今は退職された「三きち」の指導者が中心に八校の指導者が始めた手作りの練習会が脈々と今の若い指導者に受け継がれている。このあたりが、いまだに女子バレーの盛んな船橋市の原点なのかもしれない。
来年は20回記念練習会ということで、私がオリンピック選手を引き連れてくる約束をさせられてしまった。子供たちでも知っているオリンピック選手・・・それもお金をかけないで・・・これは、楽しい難題ですな。
午後には、自宅にいったん帰り、妻の指導のもとに家事その他を行い、外泊の許可を頂いたので、高校生たちの合宿に戻ることとなった。今回外部コーチに付いているちびっこチームは、既に千葉市から北に茨城県日立市に移動していたので、追いかけるように車で家を出た。行先は県立日立二高。着いたのは夜の九時前であった。まずは、晩御飯をどうぞと案内されたお店で出されたのは高級魚であるアンコウ鍋であった。今の時期からが旬であるらしい。大変贅沢な晩御飯を頂き、学校内の宿泊所に戻り、そこでまた指導者論や教育現場のお話など深夜まで楽しい話が続いた。
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