俳優の緒形拳さんが肝がんで亡くなった。終末医療に取り組む老医師を演じ、9日からフジテレビ系で放送される連続ドラマ「風のガーデン」が遺作となった。東京都内で開かれた「風のガーデン」の記者会見に緒形さんは出席。作品について問われると「いや応なく人って老いていくわけで、それで病になるわけで、そしていや応なく死が訪れるわけで…」と答える場面もあった。
緒形さんの出演作はどれも強烈なインパクトがあった。作りものなのだが、事実以上に事実を演じることのできた存在感のある俳優であった。71歳は俳優としてもまだ若い。70歳代にどのような表現を見せてくれるのか楽しみであったが、それももう叶わない。
緒形さんは書家でもあった、とは今日のニュースで初めて聞いた。TVの画面で観る書体は個性的で書くことを楽しんでいるように見えた。さすが俳優らしく言葉を大事にしているのが伺えた。
緒形さんのニュースの後に、北京で金メダルを取った大学生が記者会見で質問に答えていたが、彼の言葉は宙をさまよっているばかりで根っこが感じられなかった。自分の信じる道を行くのであれば覚悟をもって一言一言を大事にして決意を語ればよいことではないかと感じた。まだ若いのだからやり直しはできる。無難な道を進むことなんて若い彼には似合わない。
話が脇道に行ってしまった。緒形さん、9日のドラマでお会いしとうございます。安らかにお眠りください。
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