2011年2月14日月曜日

2011年 2/13(日) 高校女子バレーボール新人戦in神奈川


 新人戦大会が平塚市総合体育館にて開催された。例年であれば、この時期は春高バレーの県予選会を開催している時である。先月開催の全国高校選抜大会(新・春高バレー)に出場した県立大和南と市立橘の2校が順当に決勝戦まで駒を進めた。
 結果は市立橘が2-1の僅差で逃げ切ったのであるが、第3位以下のチームに奮起を期待したい。決勝に残った2チームは、春高バレー出場の後、新チームに切り替えて僅か1ヶ月で新チームを作り上げるしかなかった。他のチームは11月以降3ヶ月も新チームを作る期間があったはずである。今回の新人戦で順位を入れ替える機会は相当あったと思う。常連チームの活躍を見るには楽しみがあるが、それ以上にここ6年程、常連の2チームしか決勝に出てこない現実は神奈川県高校バレー界にとって決して良いことではないはずだ。新しい発想で、革新的なバレーを展開するチームは、決勝常連チームに勝てない訳はない、と私は思うのであるが。
 ヒントを1つ言うと、これは革新的ではないのであるが、両チームともサーブのコースがいい加減であったということである。まずは、サーブがレシーバーの正面に打ち過ぎである。これは、恐らく普段の練習が的を当てる練習だからではなかろうか。的を当てる基本的なことができるようになったら、次の応用練習は、レシーバーの前後左右に打つことである。レシーバーを不安定な姿勢でボールに触れさせることで、セッターへの返球が乱れ、攻撃の1枚が十分な体制で使えなくなる。このような地味な応用練習が、実戦で効果を発揮する。サーブに関しては橘に一日の長があった。大和南にはジャンプフローターする選手が一人もいなかったが、橘には3人いた。現在のFIVB公認球であるミカサ、モルテンのボールは、無回転のときに大きく変化することが2年前から定説となっている。であるならば、ジャンプしてのフローターのほうが落下の角度が大きくなるのでサーバーにとって有利である。
 ジャンプ・フローターと一口に言っても、結構種類がある。踏切でも、シングル・レッグ(片脚)とボウス・レッグ(両脚)の2態。トスのタイミングも、踏切と同時のトスアップ、そして踏み切る1歩前のトスアップと2態。トスも、片手と両手があり、踏切位置も、ライン際とライン後方がある。これに、ボールの軌道を伸ばしたり落としたりする重心移動や手の当てる位置でのスキルを組み合わせると結構種類がある。理想は全員のサーバーの質が全部違うのが良い。
(画像は、決勝戦の風景。このゲームの後、大和南の前監督である飯塚先生から夕食を誘われ同行した。飯塚先生が、今回からベンチに座らなかったのは何ゆえか、お聞きした。詳細は次回のときにでも報告しよう)

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