アメリカでは、現在、大統領予備選の真っ最中です。きょうは、CNN特番で民主党候補者のディベイト(Debate:討論会)を1時間じっくりと見聞きしました。
民主党の候補者は2人で、ヒラリークリントン女史(Hillary Clinton)とバーニーサンダース氏(Bernie Sanders)。ヒラリークリントン女史は、前国務長官(他国では外務大臣に相当し、閣僚のとりまとめ役を兼務)で、バーニー・サンダース氏は、バーモント州選出の上院議員。サンダース氏は、大統領候補選に彗星のごとく現れた自称民主社会主義者です。大学生など若者を中心に根強い人気があります。
ディベイトの内容は、2人のアナウンサからの事前に用意された質問と一般の方達からフェイスブック、LINEなどSNS(Social Networking Service:ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて投稿して頂いた質問に対して候補者が対応しながら進んでいきます。
その中で、外交問題に移って、クリントン女史が元国務長官で先輩格のキンシンジャー氏のことを褒め称えたことに対してサンダース氏の口から出た言葉に私の注意は釘付けになりました。
「彼は、私の友人ではないことを誇りに思っている。なぜなら、彼は破壊主義者だからだ。実際、彼がカンボジアで行ったことは、ベトナム戦争時に、あの国に爆弾を落とし、虐殺を招いた」。
キッシンジャー氏とは、今年5月、91歳の誕生日を迎えたヘンリー・キッシンジャー氏(元米国務長官)のことです。彼の評価を巡っては、米国の論壇は真っ二つに割れています。
彼の評価として、米ソ間の核軍縮、米中国交樹立、そしてベトナム戦争終結と1960年代後半から77年初頭にかけて歴史の歯車を動かした「偉大な政治家」だとの高い評価があります。その功績にて、ノーベル平和賞を受賞しています。その一方で、目的を達成するためには手段を選ばぬ「冷徹な実存主義者」といった厳しい見方も根強いのは事実です。
カンボジアに住んでいる外国人の私にとって、この国の政治には関心を持っても、口出しはしない、意見を言わない、というのは鉄則と心得ています。この国の人から、意見を求められた場合、次のように言うことにしています。「私は、まだよくこの国を知らないから意見を言えません。ごめんなさい」。
バレーボール連盟の運営に関しても、私の責任範囲内でのみ私の意見を提案という形で述べています。そしてそのプランができて、実行するときは、この国にはこの国のやり方がありますので、私は、それを尊重します。日本のバレー界が行っていることを、そのままこの国の組織運営に当てはめても上手く行くとは思っていません。
理論上、正しくとも、実効力が発揮されるとは思っていません。
日本のバレーボール界も、現在の形になるまで紆余曲折を経てきました。組織運営は、その時々の社会状況、文化によっても影響を受けます。従って、社会状況も文化も違うこの国に今の日本の組織を当てはめても上手く行くはずはありません。
私の役目は、バレーボール連盟の組織運営では、躓きそうなリスクの注意喚起を行うことであり、躓いたときの対処を一緒になって考えることではないかなと考えています。対処を考える、ということでは私は日本を含めて他の国の躓きをある程度豊富に知っていますので、お役に立つことができると思っています。
民主党の候補者は2人で、ヒラリークリントン女史(Hillary Clinton)とバーニーサンダース氏(Bernie Sanders)。ヒラリークリントン女史は、前国務長官(他国では外務大臣に相当し、閣僚のとりまとめ役を兼務)で、バーニー・サンダース氏は、バーモント州選出の上院議員。サンダース氏は、大統領候補選に彗星のごとく現れた自称民主社会主義者です。大学生など若者を中心に根強い人気があります。
ディベイトの内容は、2人のアナウンサからの事前に用意された質問と一般の方達からフェイスブック、LINEなどSNS(Social Networking Service:ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて投稿して頂いた質問に対して候補者が対応しながら進んでいきます。
その中で、外交問題に移って、クリントン女史が元国務長官で先輩格のキンシンジャー氏のことを褒め称えたことに対してサンダース氏の口から出た言葉に私の注意は釘付けになりました。
「彼は、私の友人ではないことを誇りに思っている。なぜなら、彼は破壊主義者だからだ。実際、彼がカンボジアで行ったことは、ベトナム戦争時に、あの国に爆弾を落とし、虐殺を招いた」。
キッシンジャー氏とは、今年5月、91歳の誕生日を迎えたヘンリー・キッシンジャー氏(元米国務長官)のことです。彼の評価を巡っては、米国の論壇は真っ二つに割れています。
彼の評価として、米ソ間の核軍縮、米中国交樹立、そしてベトナム戦争終結と1960年代後半から77年初頭にかけて歴史の歯車を動かした「偉大な政治家」だとの高い評価があります。その功績にて、ノーベル平和賞を受賞しています。その一方で、目的を達成するためには手段を選ばぬ「冷徹な実存主義者」といった厳しい見方も根強いのは事実です。
カンボジアに住んでいる外国人の私にとって、この国の政治には関心を持っても、口出しはしない、意見を言わない、というのは鉄則と心得ています。この国の人から、意見を求められた場合、次のように言うことにしています。「私は、まだよくこの国を知らないから意見を言えません。ごめんなさい」。
バレーボール連盟の運営に関しても、私の責任範囲内でのみ私の意見を提案という形で述べています。そしてそのプランができて、実行するときは、この国にはこの国のやり方がありますので、私は、それを尊重します。日本のバレー界が行っていることを、そのままこの国の組織運営に当てはめても上手く行くとは思っていません。
理論上、正しくとも、実効力が発揮されるとは思っていません。
日本のバレーボール界も、現在の形になるまで紆余曲折を経てきました。組織運営は、その時々の社会状況、文化によっても影響を受けます。従って、社会状況も文化も違うこの国に今の日本の組織を当てはめても上手く行くはずはありません。
私の役目は、バレーボール連盟の組織運営では、躓きそうなリスクの注意喚起を行うことであり、躓いたときの対処を一緒になって考えることではないかなと考えています。対処を考える、ということでは私は日本を含めて他の国の躓きをある程度豊富に知っていますので、お役に立つことができると思っています。
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