早朝に、国内チャンピオンチームの紅白試合があるので、ぜひとも見てほしい。そのような要望がカンボジアバレーボール協会から入った。7:30からウオーミングアップが始まるという。なぜそんなに早い時間から始めるのか、理由がある。
この国の4月と5月は1年で最も気候が乾燥して気温は40度になることも普通である。従って、まだ涼しい朝方に練習する。私はホテルを6:30に出た。昨日、会場への道を覚えたので、一度も道を迷わずに会場に着いた。
途中、イスラム系の住民が多く住む町の中を通り抜けた。38年前にアラブの国で今のように男子バレーを指導していたことを思い出した。あの時の異文化社会での経験があるから、この国で指導をやってみようと躊躇することなく決心した。
さて、会場に着いた。選手達が始動し始めたばかりであった。私の前任者は、中国人であった。この国は、まだ発展途上だ。中国、韓国、ロシア、日本、フランスなどから経済協力を受けている。産業界での技術者育成のために、各国に対し指導者の派遣要請がなされている。スポーツ界も同様に指導者の人的協力要請を各国に行っている。
私の前任者である中国人指導者は、就任半年ほどで母国に帰って行った。カンボジア協会幹部にその理由を聞いても、言ってくれない。いずれにしろ、昨年ミャンマーで開催されたSEA Games(東南アジア諸国大会:2年毎に開催)で出場7ヶ国で最下位になったことにショックを受けたようだ。
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