2013年5月30日木曜日

Thu.May 30,2013 アサコ、そうか・・・三鷹市の職員に採用されたか・・・良かったね

女子バレーボール元日本代表で、五輪に3度出場した多治見麻子さん(40)が5月から、出身地・三鷹市の職員に採用された。

彼女は、小5から三鷹市内の小学生チームでバレーを始めた。市立第二中バレー部時代に全国大会で活躍し、強豪の八王子実践高(八王子市)に進学した。エースアタッカーとして全国制覇し、名門・日立に入社した。

日本代表に選出され、1992年バルセロナ、96年アトランタの両五輪にも出場。97年から主将を務めた。その後、故障もあったが、パイオニアに移籍後、2007年に代表に復帰し、08年北京で3度目の五輪出場を果たした。

2年前にはパイオニアを辞めた直後に私が関係していたバレーボール教室を手伝ってもらった。その直後に日立佐和チームに1年間だけ在籍して、昨年5月に現役を退いた。40歳近くまで、よく体がもったものだ。あだ名はペコちゃんだったかな?

彼女と初めて会ったのは、彼女が高校2年生の春高バレーの全国大会2ヶ月前であった。監督の菊間先生にお会いして、選手のために弊社のシューズを履いてみませんか?と営業活動に行った。なぜ行ったか、というと、2ヶ月前の東京都予選で、彼女たちの足元を見たら、彼女たちの靴底がすり減っていたり、汚れていたり、破れていたりしていたシューズが目立ったからだ。これでは、満足なプレーなどできやしない、ひとつ監督にあって話をさせていただこうと思い立って行った。

菊間監督は、TVで観るほど怖くはなく、チームのためになるのだったら一つ話を聞こうじゃないか、とソフトに対応してくれた。お宅の社のシューズを履くに際して条件があると監督から切り出された。キャプテンの多治見が良いと言ったら、採用しよう。

1か月後、工場から出来上がったばかりのシューズが送られてきた。特注でアッパー(表)が白地にチームカラーのグリーンをラインカラーにしたものだ。多治見が履いてみた・・・「あ、これ良いですね!軽いし、足になじむ!」。これで採用が決まった。1週間後の全国春高バレーでは、久方ぶりに優勝も成し遂げ、監督からも感謝された。

チームは今でも白地にグリーンのラインの入ったシューズを履いて東京都のトップクラスで活躍している。アサコのお蔭で菊間監督の実は大変な生徒思いであるという実像も知りえた。選手は最小限の人数しかとらない。そして、全員、希望の大学や就職先に入れている。その年、私は菊間監督とほぼ毎週お会いして、どこにでも同行した。そして、日本の女子バレー界で一時代を築かれた指導者のあり方をじかに見させていただいたことは、私にとって得難い経験であった。

アサコに感謝である。彼女がバレーボールをやるきっかけはお母さんである。彼女の母親は実業団チーム(明治生命か安田生命と記憶している)の選手であった。そのお母さんは、彼女が日立に入社して間もなく若くして病気で亡くなった。その時の彼女の落胆ぶりは見ていられなかった・・・。

また、一緒にアサコとバレー教室をやりたい。8月に千葉県旭市で日本体育協会公認指導者養成講習会があるので、そこに講師で来てもらおうかな・・・。

2013年5月29日水曜日

Wed.May 29,1013 脱体罰に向けた文科省の部活指導ガイドライン

部活動指導のガイドラインが文部科学省から示された。そもそも、「ガイドライン(guide line)」とは?

辞書を引くと、[guideline] 指標・指針・誘導指標・指導目標などと訳される。組織・団体における個人または全体の行動(政府における政策など)に関して、守るのが好ましいとされる規範(ルール・マナー)や目指すべき目標などを明文化し、その行動に具体的な方向性を与えたり、時には何らかの「縛り」を与えるもの、とある。今回のガイドライン全文は、文部省のホームページに掲載されている。

8月8日〜11日まで私が開催責任者で千葉県旭市で開催する(公財)日本体育協会公認バレーボール指導員養成講習会においても、この事はカリキュラムの中に組み込む。

以下は、27日の毎日新聞夕刊の記事。

体罰:桜宮高自殺受け、脱体罰で部活動指針 水無し長距離走は「×」反復レシーブは「指導」−−文科省有識者会議



毎日新聞 2013年05月27日 東京夕刊
 文部科学省の有識者会議は27日、体罰に頼らない部活動の指導ガイドラインをまとめ、下村博文文科相に提出した。部活動を「学校教育の一環」として「体罰を厳しい指導として正当化することは誤りである」と明記。「熱中症が予見される中で給水せずに長時間ランニングさせる」など、体罰に該当する許されない指導法も例示した。文科省が体罰に関する部活動の指針を示すのは、これが初めて。【福田隆】
 ガイドラインをまとめたのは、スポーツ指導の研究者や高野連、中体連など関連団体関係者、弁護士らによる「運動部活動の在り方に関する調査研究協力者会議」(座長・友添秀則早稲田大教授)。大阪市立桜宮高でバスケットボール部の男子生徒が自殺した問題から、政府の教育再生実行会議が今年2月に出した提言を受け、3月に設置された。
 ガイドラインでは、指導者は生徒の身体的・心理的状態を把握した上で指導し、厳しい言葉や重い負荷を与えた後は、きちんとフォローするよう指摘。負担がかかりやすいキャプテン(主将)については留意が必要とした。
 具体的には、殴る、蹴る▽社会通念、医科学に基づいた健康管理、安全確保の点から認めがたい肉体的・精神的負荷▽脅し、威圧、嫌がらせなどのパワーハラスメント▽セクシュアルハラスメントの言動▽身体や容姿、人格を否定する発言▽指導者の独善的目的のための執拗(しつよう)・過度な肉体的・精神的負荷−−を伴う指導を「許されない体罰」と定義、先輩から後輩への暴力防止にも注意を払うように求めた。
 一方、指導と認められるケースとして「遅刻を繰り返した部員を試合に出さない」など教育上必要がある場合や正当防衛、正当行為も例示し、判断材料とした。
 さらに、体罰に頼らないために、最新の研究成果を踏まえた科学的指導方法を積極的に取り込むなど、指導者の資質と能力の向上に努めることとした。
 文科省はガイドラインを同省のホームページで公開するなどして全国の部活動指導者らに活用を促す。
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 ◇文部科学省の部活動ガイドラインで示された指導例

<認められる指導>
◇通常の指導
・バレーボールで反復してボールを投げてレシーブを練習させる
・初心者に柔道の受け身を繰り返させる
◇教育上必要と判断
・試合中、危険な反則を繰り返す生徒を退場させ、残らせて危険性を理解させる
・練習に遅刻を繰り返し、計画に従わない生徒を、試合に出さず見学させる
◇正当防衛と判断
・生徒が顧問の足を蹴ったため、背後に回って体を押さえる
・他の生徒に危害が及ぶ可能性があるため、腕を引っ張って移動させる

Tue.May 28,2013 船橋市ママさんバレー教室 ‐ 第4回

本日の課題は、アンダーハンドパスとスパイクレシーブ。

アップを終えて、すぐにゲーム練習を行った。ママさんチームは登録メンバーが13~15名いても、パートの仕事や家庭の事情(子供の急な発熱)などで、常時練習に出てこれる人は8~10名が実情だ。これでは、9対9のゲーム練習など満足にできない。

そこで、提案したいのが、本日行ったようなコートを縦に2分割して4対4や5対5で行うゲーム練習。5対5であれば、例えば、2-1-2のシステムで役割分担(フォーメーション形成)をしてゲームを行う。大事なポイントは、ネットの高さとコートの面積を意識してゲームを行うことだ。タッチネットしてはいけないし、アウトボールを取る必要はない。
 

(コートを2分割するにはもともと引かれているラインを活用するとよい。短い場合は想像延長線を引けばよい。ネットを越えてくるボールに対応することがゲームライクな練習ができて効果がある。アウトボールのジャッジやカバーリングもこの時にしっかりと指導したい)
ゲームで大事なのは空間把握認識力とコミュニケーション力。自分が今、コートのどこにいるのか?誰がそのボールを取りに行くのか?を明確にしなければならない。コミュニケーションで言うと、ボールが空中にある時に、そのボールを取る(レシーブする)人、次にそのボールを受け取る人(セッター)が素早く声を出しあい確認することだ。
そうでないと、コート内でボールを互いに譲り合ってお見合いをしたり、プレーヤー同士の接触が生じ、結果としてチームのミス(失点)につながる。
(腕の位置はレシーバーの立つ位置によって違ってくる。ネット際ではブロック(ネットディフェンス)の構えで頭より上方になり、ネットより3m離れた位置では肩の高さ、コート中央(ハーフ)では胸の前、バックは腰の前になる)
ゲーム練習の後に、アンダーハンドパスの基本の構え、チャンスボールのレシーブ練習、強打のレシーブ練習と進んでいった。説明より実技練習が多いので、ママさん達も息づかいが荒くなってくる。船橋のママさん達、見かけは若く見えるので、こちらも時々、一瞬女子高校生か女子大生と見間違って厳しくなってしまう時がある。そんな時は、ギアをシフトダウンさせて練習展開のスピードを弱めたり、休憩時間を頻繁に取るようにしている。
(教室の講師陣の紹介。中央が元全日本選手の落合真理ちゃん。右が小学生バレー男子で全国常連の船橋市内の丸山小クラブ監督の築山さん。幸せ(皺寄せ?)カラーの黄色シャツを着ているのが私)
来週は、7回のうちの第5回目。「サーブレシーブからの攻撃」の指導に入る。ママさん達から質問の多いのが、フォーメーション理論。説明を十分やりましょう。

2013年5月27日月曜日

Mon.May 27,2013 2013年度春季関東大学バレーボールリーグ戦 入れ替え戦結果

5月26日(日)に男子1部2部3部・女子1部2部の入替戦 が行われた。大きな変化があったのは1部11位の法政大学が2部2位の駒沢大学に敗退し、2部に降格したことである。

法政大学の黄金時代は1980年代後半。1988年の黒鷲旗全日本選手権大会準決勝では当時日本リーグ五連覇中の富士フィルムを死闘の末、破るという大金星を挙げた。全日本の選手も多かった。私が会話を交わした選手だけでも三原、熊田、松本、岩島、米山、池永、蔭山、青山(以上は富士フィルムへ入社)、菅野(東レ)、南(旭化成)、大竹(NEC)、神林(サントリー)、米田さん(日立監督、故人)・・・と、ほぼ全日本選手、監督に選出されている。

20数年間監督をされて、黄金時代を築かれた監督の上田實先生は、今から10年ほど前に体調を崩され現場を離れた。上田先生と富士フィルムの合宿所で夜、差し向かいでお話を聞いたことがある。先生自身の指導法は、どのように学習されたのか聞いた。
(上田先生の唯一の著書。平成2年に日本文化出版社から出版された。この本を読むと上田哲学が良くわかる)

先生自身も県立岡崎高校で全国大会に出ている経験はあったが、トップの選手の指導法がわからない。そこで先生は、なんと名プレーヤーたちに恥も外聞もなく教えを請うた、という。
「おい、熊田、お前は何でそんなに上手いんだ?秘訣を教えてくれないか?どんな練習をやってきたんだ?」こんな調子である。

全国のOBなどを動員して情報網をめぐらして優秀な高校生を発掘するのも上手であった。親御さんたちを口説くのも上手であった。チーム内での規律は厳しかった。エリート軍団の集まりであったので、崩れるのは早い。体育系の寮と違って、法政の選手は下宿している。管理の目は細かく
行き届かない。このあたりの管理を上田先生は相当苦労されていたことと思う。

そのような栄光の歴史を持つ法政大学が数年前に続き、再度2部に転落した。時代は動いている。
以下に入れ替え戦(男女)の結果を載せておく。


特1  2部11位 - 3部2位
立教大学 - 上智大学  3 - 0
(25-17,  25-19,  25-13)
※立教大学(2部残留)
※上智大学(3部残留)

特2  2部12位 - 3部1位
平成国際大学 - 神奈川工科大学  3 - 1
(25-23,  23-25,  27-25,  25-22)
※平成国際大学(2部残留)
※神奈川工科大学(3部残留)

特3  1部11位 - 2部2位
法政大学 - 駒澤大学  1 - 3
(20-25,  22-25,  25-16,  26-28)
※法政大学(2部降格)
※駒澤大学(1部昇格)

特4  1部12位 - 2部1位
国士舘大学 - 国際武道大学  0 - 3
(16-25,  23-25,  20-25)
※国士舘大学(2部降格)
※国際武道大学(1部昇格)


<関東女子入替戦>
【日本女子体育大学体育館】

特1  1部7位 - 2部2位
宇都宮大学 - 大東文化大学  3 - 0
(25-17,  25-17,  25-16)
※宇都宮大学(1部残留)
※大東文化大学(2部残留)

特2  1部8位 - 2部1位
早稲田大学 - 日本女子体育大学  0 - 3
(21-25,  23-25,  20-25)
※早稲田大学(2部降格)
※日本女子体育大学(1部昇格)

Sun.May 26,2013 新潟県高校女子チームの強化指導-第3日目

充実した練習をやっていると時間の経つのも早い。約束の3日間のコーチングも今日の午前中で終了した。

昨日同様にサーブレシーブを中心にサーブ、2段トス、弱点の確認を行ってからゲーム練習を行った。今日のBチームにも高校時代に全国を経験している男性を2名入れて"Wash Game"を数セット行った。県内最強のBチームにはやはりセットは取れない。負けると罰としてのトレーニングがある。Aチームは、この3日間罰トレーニングを随分やった。セット(5点マッチ)を取ったのは3日間で25セットこなして2セットのみであった。

午前中の2セットは通常の25点制で行ってAチームが連取した。サーブを自分たちで行ったので、サーブで相手チームを崩したからである。

やるべき練習はやった。予選会まで、あと4日間。練習の70%以上をサーブレシーブの時間に費やすことを監督に再度お願いして新潟駅に向かった。サーブレシーブで崩れなければ、攻撃力のあるこのチームは負けないであろう。この時期のチーム作りは「負けないチーム」を作ることだ。

Sat.May 25,2013 新潟県高校女子チームの強化指導-第2日目

本日も、昨日同様ゲーム練習のWash Gameを中心に行った。コートは県大会の会場が広いところなので全面に設営した。

指導者は相手のチームの監督の発想を持つ必要がある。もし自分が相手のチームの監督であれば自チームの弱点をどう攻めるのか?という考え方が必要である。

まず、サーブでエースを狙うこととした。次に、コート後方からのサーブを打たせた。午前中は、それらのサーブレシーブ練習に始終した。リベロの守備範囲も広くした。
(全面にすることで県大会準決勝以上の雰囲気に慣れることができる。コート後方からのサーブは通常狭いコートでサーブレシーブ練習しているチームには効果がある。この日は台上にサーバーを上げてそこから打たせた)
午後になって、若手の男性陣2名がBチームに入ってくれた。監督の人脈で高校時代活躍した若手のプレーヤーが手伝いにきてくれた。他にも父母で全国大会出場経験のあるお父さん達が球出しをやってくれる。OGも駆けつけてくれた。Bチームとしては、県内で一番強いBチームではなかろうか。Aチームは、案の定、Bチームから1セットも取れない。

夜には父母たちが激励会を催してくれた。日本の部活制度は父母達の協力なくして大きな成果をあげることはできない。父母達も父母同士の繋がりができて子供達の成長を情報を交換しあって見守っている。

学年順に一人一人壇上のマイクの前で大会に向けての決意表明がされた。2、3年生は全国出場を口に出して言うようになった。今の監督が就任して今年で7年目。チームも変わってきた。父母の出席率も高い。
(この日は2年生が創作した新応援歌も披露された。決戦の日に向けてムードは高まってきた)
料理はバイキングであったが、食欲旺盛な30名ほどの高校生の前ではあっという間に無くなってしまった。子供達の無邪気な顔を見ていていると、この子達を福岡県久留米市で開催されるインターハイに是非とも出場させたいという気持ちがフツフツと湧いてくる。ライバルも遠征に出かけて腕を磨いていることであろう。

決戦は来週の金曜から始まる。

2013年5月26日日曜日

Fri.May 24,2013 新潟県高校女子チームの強化指導-第1日目

 午前中にママさんチームの練習を終えて、急ぎ東京駅に向かった。新潟市内にある高校女子チームの指導のために新幹線に飛び乗った。東京駅から新潟駅まで2時間だ。車内で、今日の午後から明後日の日曜日までのコーチングメニューを考えた。

体育館に入り、まずやったことは目標の張り出し。つまり、今年のインターハイ開催地である久留米市の文字を大きな文字で目に見える化にして体育館の壁に掲示させた。次に練習の内容を白板を用いて、こちらも文字を使用して説明した。

練習は、県大会まで1週間を切ったので、“Wash Game”(ウオッシュ ゲーム)を中心にサーブとサーブレシーブを鍛えることとした。“Wash Game”とは、Aチーム(スタメン)とBチームとの対戦でBチームに有利な条件を設定して行うゲーム形式の練習である。Bチームはサーブを2回行える。9人制のサーブのルールである。1本目は失敗しても相手の得点にならないので、サーバーは思いっきり攻撃的なサーブを実行できる。このサーバーにはスタメンチームのピンチサーバーを指名した。勿論2本目も失敗すれば、相手にポイントが入る。かたや、AチームのサーバーはチャンスサーブをBチームにいれることを条件にする。Bチームが攻撃を展開しやすいようにするためである。このサーバーには50歳に入り体力低下中(?)の監督にお願いした。

Aチームが得点にするためには2回連続得点しなければならない。2回連続得点で1点となるポイントシステムである。2回目の得点がないと点数が入らない、流れてしまう、という意味で“Wash Game”と名付けられている。条件は他にもBチームはポジションを固定制にした。これでAチームとチーム力は互角以上となる。ジュースなしの5点先取で勝ちとした。

この“Wash Game”を行うことで、忍耐力、集中力が養われる。この日は更に条件を加えて、相手からのボールをダイレクトでコート内に落としたらマイナス1点とした。ブロック・ワンタッチ後のボールも同様とした。

練習を5:00に終えて、後援会の会長さんも交えて市内に夕食に出かけた。そのお店には、さすがに新潟の銘酒が揃えられていた。4銘柄を飲み比べながら新潟市の第一夜は更けていった。