大事なのは、次に行う三人でのパス、つまり三角パス、トライアングルパス(triangle pass)を行う。対人パスは、線としてのパス。Triangle passは、面としてのパス。面を組み立てることで、立方体としてのゲームができる。対人パスは、自分に向かってきたボールをそのボールが来た方向に返す。実際のゲームにおいて、このようなパスは、稀である。最も多いケースとしては、セッターがパスを受けてからスパイカーにパスする角度のあるトス(set)である。レシーバーからのパスの線をつなげると、丁度トライアングル(三角形)の形になっている。Triangle passを行うことで、トスの精度が高まる。つなぎが良くなる。
図(2)はネット際のSにとってトスの良い練習になる。タッチネットしないように、大きなパスの時はネットを背にしてトスしてみたり、ジャンプしてみたりバランスを取る。9人制のフォワード(前衛)であるならば、意図的にレシーバーに短いパスを要求してネットプレーからトスにする練習もできる。9人制の前衛は全員ネットプレーからのトスとジャンプトスができるようにするのが望ましい。
要は、triangle(三角形)の形を色々と変えてパス練習をやることが、実戦に近いパス練習ができるということ。ゲームにおいて、このTriangleの形が崩れてきたときが、つなぎが途切れるとき。
そうそう、1つ追加させていただく。アンダーパスのときに肘が曲がる人には「肘でボールを押すように」とアドバイスすることで、肘が曲がらなくなります。昔、よく言われた「組んだ両手の親指を床の方に向けなさい」というのも意識付けとしてよいのであるが、このほかの言い方も覚えておいた方がコーチとしての引き出しが多くなる。
コーチは、自分の理論に選手を当てはめることではなく、個々の選手に合う理論を自分の引き出しにどれだけ持っているか、です。
0 件のコメント:
コメントを投稿