2016年8月24日水曜日

Aug.24,2016   Sergio was named Most Valuable Player of the Rio 2016 men's volleyball tournament

第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ) 男子バレーボール競技が22日に終了しました。

決勝は、予想通り3回目の優勝を狙っていた地元ブラジルとオリンピック初優勝を願っていたイタリアになりました。この2チームは予選でも対戦して、この時は3-1でイタリアの勝利でした。そして決勝の結果はブラジルがストレートでイタリアを下しました。

イタリア - ブラジル 0 - 3 (22-25, 26-28, 24-26)

なお、3位はアメリカが前回金メダルのロシアをフルセットで下しました。
(fivb)

試合後に、ベスト6とMVP(最高殊勲選手)が発表されました。そして、リベロのセルジオ サントスが選ばれました。オリンピックでリベロが選出されたのは初めてです。
(fivb 2009年のワールドリーグで)

セルジオ(Sergio Dutra Santos)は、今年で40歳、身長1.84mです。彼が過去にMVPの栄誉に輝いたのは、2009年のワールドリーグで1回、そして南米選手権大会で2回です。
(fivb: セルジオお疲れさま・・・。彼は
、これから普通の生活に戻るそうです。)

彼にとって、このオリンピックは4回目の出場で最後の大会です。2004年のアテネ大会で金メダル、2008年の北京大会で銀メダル、2012年のロンドン大会で銀メダル、そして2016年今回のリオ大会
で2回目の金メダルを獲得しました。

リベロは決して目立つポジションではありませんが、彼はリベロの役割の幅を広げ、リベロの価値を向上させました。

最後に、私は練習でも時々やるのですが、リベロにスパイク練習をさせます。スパイカーの仕事と心理を知るためとスパイクを打たせてストレスを解消させるためです。

セルジオのスパイクを見てみたいですね。恐らく相当のバネがありそうですので、スパイク力も相当なものだと思います。 

最後に日本男子チームの2020年東京大会における活躍ですが、ベスト4は至難の業で、ベスト8に入ることさえ相当難しいと言わざるを得ません。

しかし、それでもベスト4以上を目指して向かっていく意志と計画が必要です。チームスポーツはメダルを取ることは確かに難しい。しかしながら、国民に勇気と自信を感じてもらうことができます。個人種目とは違う感動がそこにあります。 

サッカー決勝戦でネイマールのシュートが決まった瞬間の4万人の観客のあのスタンドを揺るがした咆哮は、一瞬、ブラジルの現実を吹き飛ばし、未来への「希望」を感じた瞬間でした。自分たちはもっと良い国を作れる。サッカーだってやれたんだ、国だって同じ組織だ、やれる、と全国民が感じた瞬間でした。 


<最終順位> ( )は前回2012の順位
1位 (2) ブラジル ※3大会ぶり3度目の優勝(1992/2004/2016)
2位 (3) イタリア
3位 (5) アメリカ
4位 (1) ロシア
5位 (5) アルゼンチン
5位 (-) カナダ
5位 (-) イラン
5位 (5) ポーランド
9位 (-) エジプト
9位 (-) フランス
11位 (-) キューバ
11位 (-) メキシコ
<個人賞/Dream Team>
MVP:Sergio Santos (BRA) ベストセッター:Bruno Rezende (BRA)
ベストアウトサイドスパイカー1:Ricardo Lucarelli Souza (BRA)
ベストアウトサイドスパイカー2:Aaron Russell (USA)
ベストミドルブロッカー1:Artem Volvich (RUS)
ベストミドルブロッカー2:Emanuele Birarelli (ITA)
ベストオポジット:Wallace de Souza (BRA)

Aug.23,2016   金メダルより大事なこと

オリンピックの感動に水を差す金メダリストの情けないふるまいが報道されました。

詳細は下記の「ブラジル日系新聞」の記事に次のように載っていました。



『リオ市警は18日、14日に「強盗に襲われた」と供述していたリオ五輪米国水泳代表の2選手が「虚偽の供述をしていた」と断定し、罰金刑を課したと19日付伯字紙が報じている。
 米国水泳代表のライアン・ロクテ(32)、ジミー・フェイゲン(26)は14日、ガナー・ベンツ(21)とジャック・コンガー(20)と共にロドリゴ・デ・フレイタス湖付近のナイトクラブ「クラブ・フランセ」からタクシーで帰る途中、警官を装った強盗に車を停められ、携帯電話と選手証以外の品を盗まれたと供述した。
 この話は、ロクテが今大会の800メートル自由形リレーの金を含め、通算6個の五輪メダルを持っている選手であったことも手伝い、世界的に報道された。警察は同日中に捜査を開始したが、ロクテは15日に単独で帰国した。
 16日には、14日未明に選手村に帰った4人を映した防犯カメラの映像が公表されたが、そこでの4人は冗談を言い合うなど、事件後とは思えない雰囲気で、証言が疑問視されはじめた。
 17日にはロクテが米国のテレビ局NBCに当初の発言と矛盾する証言を行い、疑惑が深まった。「武装した男がタクシーを停め、銃を突きつけて所持品を奪った」という内容が、「ガソリンスタンドで下車し、トイレで用を足していたら襲われ、銃を向けられた」と変わったのだ。
 米国水泳選手団は17日に帰国したが、ロクテ以外の選手3人は飛行機から降ろされ、旅券没収後に警察に連行され、事情聴取を受けた。
 18日に公表されたガソリンスタンドの防犯カメラの映像には、ロクテらが泥酔状態で床に放尿した様子も映っていた。ロクテらはトイレや看板も破壊、見かねた警備員がタクシーを止め、「察に通報した」というと、一旦逃げたが、仲間が逃げそこなったのを見て戻ってきた。別の男性の通訳で警備員と交渉したロクテらは、50レアル札2枚と20ドル札1枚を手渡して去った。
 伯国側が「リオは犯罪都市」という国際的なイメージを五輪運営で払拭したいと願う中で起きた事件には、伯国民の反響や不満も大きかった。
 米国オリンピック委員会は18日に書面で伯国に謝罪、4人に適切な処罰を課すと約束した。エドゥアルド・パエス・リオ市長も、遺憾の意を表明している。
 ガナーとコンガーは14日も虚偽の供述はしておらず、捜査にも協力したため、18日に帰国の途に着いたが、市警はロクテとフェイゲンを告発した。フェイゲンは18日夜、3万5千レアルの罰金を言い渡された。罰金は非政府団体への物資の寄付の形で支払われる事になっており、払うまでは帰国できない。』

そして、彼は4社のスポンサーを失いました。スポンサー社のうちのスピード社は、ロクテの行為が「当社のブランド価値にそぐわず、容認できない」と説明しました。同社は、彼へのスポンサー料の約500万円をブラジルの子供たちを支援する団体に寄付することを表明しました。

スポンサー社の怒りはもっともです。私も、サラリーマン現役時代は、スピード社とも協力しながら間接的ですが契約の仕事もこなしていましたので、よく理解できます。

私は、このような破廉恥な行動をとるメダリストが出るたびに思います。大事なのは「一流であることを目的にして一番を目指すべき」と。一番を目指すことは目標で、それ自体は大変な努力が要ります。そして、その目標を達成した人間には賞賛の拍手を送ります。しかし、一番は一流であるということとは違います。たとえ一番になれなくとも、精いっぱいの努力を行い、そして一流である人が尊敬されます。

私は、そのようなお互いが尊重そして尊敬されるような社会が望ましいと考えます。

ロクテ選手は、年齢的に水泳で再チャレンジすることは厳しいでしょうから、他の分野でやり直しをすることを期待しています。人は人生の途上で躓(つまず)くときがあります。しかし、だれでもそこから立ち上がっています。ロクテもできるはずです。まだ32歳ですもの。

2016年8月21日日曜日

Aug.21,2016   China had the gold medal of the women’s volleyball tournament at Rio 2016 Olympic Games

2016年リオ オリンピック バレーボール女子は、中国が優勝しました。

中国 - セルビア 3 - 1 (19-25, 25-17, 25-22, 25-23)


今大会のMVP(Most Valuable Player)には、中国のエースであるシュティ(Zhu Ting)が選ばれました。彼女はこの大会で合計179ポイントを挙げました。決勝でも彼女は、25点を挙げました。

中国は、3回目の金メダル獲得国となりました。1984年のロスアンジェルス、2004年のアテネ、そして今回のリオです。銀メダルは1996年のアトランタで、銅メダルは1988年のソウルと2008年の北京で取っています。

日本女子と比較した場合、銀と銅の数は同数ですが金が1個、中国が多いです。

190cm台の若い選手が多い中国女子は、ロウヘイ監督のもとで2014年世界選手権で準優勝、2015年のワールドカップで優勝、そしてオリンピックで優勝という成績を残しました。

監督のランピン(Lang Ping)は、1984年ロスアンジェルス オリンピックでは選手として金メダリストになりました。そして今回のオリンピックでは監督として金メダルを得ました。名選手は名指導者にもなれるということを証明しました。彼女の栄誉を称えたいと思います。

 
シルバー メダルのセルビアはオリンピック3回の出場において過去最高の成績を挙げました。北京では5位、ロンドンでは11位でした。

プレイで両チームに共通して言えることは、低くて速い攻撃的なサーブの実行です。彼女たちは、背伸びをすれば、片手がネットから出ます。そんな彼女たちがジャンプしてサーブを打つのですから、そのサーブは、放物線でなく、直線的に相手コートに、しかも回転せずに入ってきます。つまり、彼女たちのサーブは回転しないスパイクのようなものです。

決勝戦に先だって行われた3位決定戦は、USAがオランダに快勝して銅メダルを獲得しました。

オランダ - アメリカ 1 - 3 (23-25, 27-25, 22-25, 19-25) 





Aug.20,2016   関東大学1部リーグチームと練習試合

3週間前から私が練習手伝いをしている関東大学2部の女子チームと一緒に1部の強豪チームとの練習試合に出かけました。

その1部のチームは、最近でも全日本インカレに優勝している強豪チームです。

結果は5セットやって、2-3と負け越しました。相手のチームのサーブが弱いと感じましたが、恐らく監督からの指示で、敢えてスピードを押さえていたのかもしれません。対して我がチームのサーブは、コースを指示すると、練習時にはスピードがあったのに、本番では入れていくサーブになっていました。

原因は、練習のための練習になっているからです。普段からサーブ練習では何らかのプレッシャーをかけて行うべきです。連続で入れるとか、グループでミスなく続けるとか、選手間を狙うとか、ブロックとスパイクを行って直ぐにサーブを打つとか、伸びるサーブと落ちるサーブを交互に行うとか、ゲームライクな練習を行うべきです。

2016年8月19日金曜日

Aug.19,2016   The women's volleyball semifinals at Rio 2016

決勝戦進出チームが決まりました。

アメリカにフルセットで勝利したセルビアとネーデルランド(オランダ)に勝利した中国です。

セルビア - アメリカ 3 - 2 (20-25, 25-17, 25-21, 16-25, 15-13)
中国 - オランダ 3 - 1 (27-25, 23-25, 29-27, 25-23)

きょうは、決勝進出のチームのポイントゲッターでエースを取り上げてみます。

まず、セルビアのミハイロビッチ(Mihailovic)です。彼女は25歳、192㎝、ポジションはレフトスパイカー(WS)。スパイクジャンプの最高到達点は310cm、同じくブロックジャンプは291cm。特徴はパワフルなスパイクと瞬時の判断力に優れたプレーです。2014年-15年の日本のVプレミアでは久光でプレーしました。

次に中国の朱 婷(ZHU TING:シュテイ)です。 彼女は21歳、195㎝、ポジションはミハイロビッチと同じレフトスパイカー(WS)。スパイクジャンプの最高到達点は327cm、ブロックは300㎝。高い打点から打つスパイクが特徴です。きょうの試合では一人で33ポイントを取りました。 

セルビアが勝てば、オリンピックでは初めての金メダルの獲得になります。世界大会での過去最高の成績は昨年2015年に日本で開催されたワールドカップの2位です。オリンピック過去最高の成績は、2008年北京の5位でした。

中国が勝てば、オリンピック3度目になります。これはオリンピック歴代2位でキューバに並びます。第1位は4度のソ連(現ロシア)です。ちなみに2度はブラジル、そして日本です。オリンピックの金メダル獲得は以上の5ヶ国だけです。

2016年8月18日木曜日

Aug.18,2016   The semifinal round of Women's volleyball at Rio Olympic Games

いよいよオリンピックの女子バレーも準決勝が今夜始まります。

ベスト4のチームは「死のグループ」と呼ばれたBグループのベスト4が残りました。ここまで全勝のUSAはセルビアと、中国はネーザーランド(オランダ)との試合が、日本時間の19日深夜1時から始まります。

これらの4チームの中で、中国だけが過去金メダルを得ています。1984年のロスアンジェルス(Los Angeles) そして2000年のアテネ (Athens)です。

勢いはUSAがあります。そして準決勝で地元ブラジルのオリンピック3連覇を遮った中国にも勢いがあります。試合はUチューブで見ます。 

2016年8月17日水曜日

Aug.17,2016   Results of Quarterfinals at women's volleyball in Rio Olympic Games

女子4チームが出揃いました。



私の予想が1つ外れました。4つに進むのは、実力のあるチームが揃ったプールBから3チーム、プールAからは、1チームだけが進出してくるであろうと予測していました。ところがプールA1位でオリンピック3連覇を目前にしていた地元ブラジル(プールA1位)が昨年のワールドカップ優勝の中国(プール4位)に2-3で、それも5セット目は15-13の2点差で敗退しました。

地元開催でメダルも取れずに敗退したブロジル女子にとっては、大ショックでしょうね。ブラジル チームの心中察します。

従って、ベスト4に残ったのは、全て、プールAからのチームで、先週戦ったばかりのチーム同士が残りました。何ということでしょう。

プールB4位の日本(世界ランキング5位)はプールA1位のUSA(世界ランキング1位)と戦い0-3で敗退して順位は5位から8位ということになりました。

USAのアキンラデ選手の最高到達点は3.31mなど、各選手の運動能力は高いですね。特にブロックの反応が早く、相手のセット(トス)が高くなれば、確実に2枚ブロックが相手のスパイカーを押さえ込んできます。USAのサービスもスピードは日本より速く、前後に効果的に揺さぶっていました。

片や日本チームは、これといった武器もありませんでした。また2020年への収穫もさほどありませんでした。救いは荒木始めベテラン勢が奮闘したことです。しかし、20歳前後の若手が少ない。2012年にロンドンで銅メダルを獲得した後の4年間、私は日本女子チームを見ていて、チームが真剣に新戦術に取り組んでいるのか疑問でした。

結果論として、チームは金メダルを取る努力が、上位のチームに比べて大いに不足していたということです。2012年と比べて進歩も変容もありませんでした。USA、中国、ネーザーランド(オランダ)、セルビアは、活性化していました。

決勝は、どうも...USAと中国になりそうです。

<順位/第6日>
1-4位 中国

1-4位 アメリカ
1-4位 オランダ
1-4位 セルビア
5位 ブラジル
5位 日本
5位 ロシア
5位 韓国
9位 アルゼンチン
9位 イタリア
11位 カメルーン
11位 プエルトリコ

<試合日程>
08月18日(木) 第7日 準決勝
13:00 35 1-4位   中国 - オランダ

22:15 36 1-4位   セルビア - アメリカ   

2016年8月16日火曜日

Aug.14,2016   The women's volleyball quarterfinals at the Rio Olympic Games were confirmed

2つのグループの結果が出そろいました。各グループから4チームが、たすき掛けで準々決勝を戦います。

プールAで第4の日本女子は、激戦プールB1位のUSAと戦います。USAは、同じグループのチームとの戦いで失セットはゼロのパーフェクトな完勝で勝ち上がってきました。客観的に見て、日本女子はUSAに付け入る隙はほとんどありません。

私の予想では、準々決勝で勝ち上がるチームは、プールBのチームが3、プールAからはブラジル1チームだけと思っています。私の予想が当たらないことが、面白い大会になるのですが、怪我人が出ない限り、実力の通り、試合の結果は出ます。

オリンピックでの試合を見ていて、思うのですが、当初2位を狙って、2位に入ることは、1位を狙って1位を獲得するよりも難しいということです。目標は、1位に設定することで、結果的に2位になることはできます。

日本女子の試合は、日本時間の17日深夜2時から始まります。

 
 
それにしても、中国がBグループで4位とは、どうしたことでしょうか? 他の国が強かったのか、それとも中国チーム内で何かあったのか?アジアのチームがベスト4に残らなくなるのか?
 
 

 

2016年8月14日日曜日

Aug.12,2016   Day 5 of the women’s volleyball tournament at Rio 2016 Olympic Games

バレーボールのゲームは男女1日ずつ交互に行われています。本日は、女子のグループ戦第4戦が行われました。

日本は欧州代表のロシアと対戦しました。

結果は、ロシア - 日本 3 - 0 (25-14, 30-28, 25-18)でした。

公式に発表された得点内容を比較してみました。左側の数字がロシアです。 アタック 49-36, ブロック 11-7, サーブ 6-4, 相手ミス 14-13。アタックとブロックの面でロシアが優位に立っているのは致し方ないとして、サーブでの点数が少ないです。またミスポイントで14点も相手に与えているのはよくありません。

また、数値で公表されてせないのが、ブロックフォローですが、私がTVで見たところ、ロシアのほうが良くフォローしていました。

本日の全てのゲームを終了した時点で、予選グループ(プール)から準決勝に進むベスト8のうち7チームが決定しました。プールAからは、開催国のブラジル、ロシアそして韓国が、プールBからはUSA、セルビア、中国そしてネイザーランド(オランダ)が準決勝(quarterfinal)に進みます。

 
 

残る1チームは、現地時間の14日夜(日本時間15日朝)に決まります。2012年ロンドンオリンピック銅メダリストの日本とオリンピック初出場のアルゼンチンとの勝者がquarterfinalに進出します。フルセット、勝ち点、得失点差も関係なく、とにかく勝てばベスト8以上が決まります。

<順位/第4日>
【A組】
4-0 12 12/00 ブラジル ☆
4-0 12 12/01 ロシア ☆
2-2 06 07/07 韓国 ☆
1-3 03 04/09 日本
1-3 02 03/11 アルゼンチン
0-4 01 02/12 カメルーン

日本はアルゼンチンに過去負けたことはありません。予想では、最悪でも3-1で勝てると思います。韓国の最終戦は、カメルーンですから3-0、3-1で勝利でしょう。そうすると、日本はアルゼンチンに3-0で勝利してもプールAの第4位となり、準決勝ではプールBの1位と対戦します。

プールBの1位から3位争いは混沌としています。2015年ワールドカップ優勝の中国はすでに4位が決定しています。現状では2014年世界選手権優勝のUSAが1位争いの優位に立っています。

ここから先は、日本女子に悲観的な材料ばかりですので文字を打ちません。

言えることは、世界のバレーボールのレベルは、バレー先進国のレベルはより高みに、そしてバレー発展途上国のレベルも向上しているということです。プロ化も進んでいます。バレーボールはビジネスとして発展できます。世界のバレーボールがどのような方向に進んで行っているのか、その波を的確にキャッチして行かねばなりません。

ブラジルに行った日本バレーの関係者が帰国後、ナショナルチームの検証も当然行うと思いますが、現地で得た情報をもとに更に今後の日本バレーの強化、指導者育成、普及について大いに報告し議論して速やかに対策実行に取り掛かって欲しいと切に願っています。

 
 

Aug.11,2016   Day 4 of the women’s volleyball tournament at Rio 2016 Olympic Games

リオ オリンピック女子バレーボール予選も佳境に入ってきました。

出場12か国が6チーム毎に分かれて2グループ形成しています。日本女子は、開催国ブラジルのいるAグループに属しています。そしてBグループには強豪チームが集まりました。2年前の世界選手権初優勝のUSA、昨年ワールドカップ優勝の中国、欧州からはワールドカップ2位のセルビア、そして長身ぞろいのオランダ・・・。名門イタリアはグループ戦で4位に入れるかどうか微妙です。

さて、日本女子は、明日ロシアと対戦します。勝てば3位以内の可能性があります。負けても、アルゼンチンには勝てるでしょうから、4位になります。

現在の日本女子チームには、私は苦言があります。結論から言うと、2020年東京オリンピックピックにつながる選手が少ない、ということです。代わりに、守備固めで、もともとリベロである選手をレシーブ要員で入れています。

私は、日本バレーの将来像は、リベロを使わずにバックアタッカーの数を増やすべき、と考えています。女子でいえば、身長180cm前後の選手にレセプションもディグもできるようにすべきです。

ブラジル男子監督のレゼンデは、選手たちにプラス1のスキル「+one」を要求しています。例えば、MB(ミドルブロッカー)の場合ですと、セット(トス)も正確にできるようにする、ということです。ブロックを終えてコート内に振り向いたら、目の前にディグ(レシーブ)されたボールがあったので、そのボールを慌てずに正確に次のスパイカーにセット(トス)するというスキルです。

日本バレーの将来は、端的に言うと全員スパイカー、全員リベロ、全員セッターです。いまのスキル(技術)+2 「+two」です。会得する時間は、他国よりも3倍かかります。しかし、それをやらない限り、日本は金メダルを取れません。

私は、先週から大学女子バレーチームの指導のお手伝いをしています。まだ正式に採用されていません。正式に採用されましたら、そのチームの監督に「+one」を提案します。

そういうことはできない、と言っている限り、永遠にできません。そういうことをやらない限り、できないのであれば、やるしかないのです。他に日本バレーの活路があれば、提案すれば宜しいです。他国の真似をしている限り、2番にしかなれません。また、真似をするならば、本物以上の完成品にすれば宜しいと私は考えています。

2016年8月13日土曜日

Aug.10,2016   船橋市立御滝中学校に行く

本日は、御滝中学校に行きました。

昨年、この中学校に異動された戸板先生にお会いするためです。戸板先生と初めてお会いしたのは、かれこれ34年前です。彼女は当時、千葉県中学女子バレー界の名門である船橋市立大穴中学校女子バレーボール部の新任の先生でコーチでした。監督は、当時すでに伝説的な指導者となっていた雨宮先生でした。

私は、当時、船橋市バレーボール協会理事長でもあった雨宮先生の依頼で大穴ソフトバレーボールクラブのコーチ兼メンバー、そして市の指導普及委員会に入りました。私のバレーボール役員のスタートでもありました。

雨宮先生を通じて大穴中学のコーチであった戸板先生を紹介していただきました。彼女はその時、20代前半であったと思います。彼女はその後、青年海外協力隊に参加して、私の後輩になりました。日本に帰国して、また中学校の教員に戻り、指導者として千葉県トップチームを育てました。

20年ほど、しばらく音信不通でしたが、私がカンボジアに行ってフェイスブックを始めると、そこに彼女が頻繁に投稿してくれました。彼女の投稿に私は随分と励まされました。

そこで、本日は、彼女にカンボジアでの報告と御礼に彼女の赴任校である御滝中学校にお邪魔したわけです。

体育館には、御滝中学校女子バレーボール部のほかに東京から1チーム、市内から1チームの計3チームが夏休みの練習試合で集まっていました。指導者は、コーチも含めて全員女性です。

御滝中学校女子バレーボールの部員は、よく質問してきます。私は彼女たちの疑問に対して理論と実技で説明しました。できないことには、それなりの原因があります。その原因を見つけて対策を紹介してあげるのが、本日の臨時コーチである私の役目です。

午前中の練習試合を終えて、東京から見えた指導者を加えて3名で昼食を、船橋駅近くのファミレスで採りました。東京から見えた監督も青年海外協力隊出身でグアテマラに2年間行っていました。グアテマラの海外からの指導者受け入れに問題があったようで、キューバ人指導者と日本人指者の間で指導内容、方法をめぐり意見が衝突したようです。

発展途上の国には、どこの国でも、それなりに問題があります。外交政策上における外国人の支援も必要なことですが、多国籍の指導者をまとめることは大変難しいことです。1種目1国。つまりバレーボールに関しては日本、陸上に関してはキューバなどと種目別に国を分けるほうが指導法が年代を通じて統一されて宜しいと思います。

戸板先生のところには、月1回は訪問して、千葉県中学校バレーボールの現状をもっと教えていただこうと思っています。

2016年8月10日水曜日

Aug.09,2016   相洋高校女子バレーボール部を訪問

相洋高校女子バレーボール部は、今年の関東高等学校女子バレーボール大会に30年ぶりに出場しました。

原動力は、2年目に監督として就任した飯塚博之先生です。先生は、高校女子バレー界では全国にもその名は知れ渡っています。過去に県立藤沢高校、県立大和南高校で全国大会20回以上出場しています。県立藤沢高校から県立氷取沢高校に移動したときは、僅か2年目で関東大会に出場させました。

その時の教え子の一人にその後、日本女子体育大学に進学、主将も務めユニバにも出場した小高さんがいます。そしてやはり教え子で松蔭短大に進学して活躍したカズ(本名を忘れました、ごめん)がいます。カズは、短大卒業後に県立大和南高校に異動した飯塚先生に付いてコーチとしてノッカーを務めました。

そして、相洋高校でもカズはコーチを務めています。

その相洋高校に、私は今朝、初めて訪問しました。所在地は神奈川県小田原市です。私の住んでいる西船橋駅から小田原駅まで電車で約2時間です。

体育館に着くと、飯塚先生のフアンだという初老の方がいらっしゃいました。富士フィルム男女バレーボール部応援団長を務めていた加藤さんという方です。1980年代の半ばの日本バレー界では富士フィルム男子バレーが日本一で、次に新日鉄が追いかけていました。サントリーが男子バレー部を創部したのもこのころです。

その加藤さんから昔話、秘話などをお聞きして、食事には漁港の中にある海鮮料理店で大ぶりの刺身を沢山ご馳走になりました。

午後のチーム練習では、私もコーチに入り、春高バレーを目指す新チームの練習手伝いをしました。飯塚監督からこっそり聞いた話では、来年度に有望選手が数名入部予定ということです。2年以内に相洋高校が名将飯塚監督に率いられ全国に初出場する可能性は十分あります。

楽しみです。



Aug.08,2016    関東の大学女子バレーボール部に訪問

午前中に大学女子バレーボール部を訪問しました。

実は、カンボジアに行く2年半前にそこの監督からトレーナーでチームを手伝ってくれないか打診されていました。返事を差し上げる前に、私がカンボジアに行くことが決まって、その話は、その時点で切れてしまっていました。

そして、2年後に帰国して、その監督に帰国報告していたら、再度トレーナー兼コーチで依頼がありました。特にブロックとセッターの指導を依頼されました。

そのチームは、現在、関東大学連盟2部に所属しており、1部昇格を狙っている新進のチームです。

そして、練習時にブロックの指導を行いました。特にリード ブロックを指導しました。リードブロックとは、正確には”Read and Reaction Block”と言います。ボールとセッターをよく観察(Pass ball →Setter →Ball)して、ボールがset(トス)された直後に素早く反応してジャンプしたり移動したりするブロックのことです。

最初は、セッターの手からballが離れる前に、反対方向への移動を開始したりしていたミドルブロッカーも、徐々に慣れてきました。次は、移動時のステップの指導です。

9月から始まるリーグ戦には間に合わないかもしれませんが、ジャンプ力と並行して素早い移動のためのステップ練習、そして正しい形を作ってブロックジャンプすることを指導していきます。

また、全体的に低身長ですので、キル ブロックよりもソフト ブロックを指導していきます。

2016年8月8日月曜日

Aug. 07,2016    オリンピック開幕

しばらく1週間ほど、こちらのブログをお休みさせていただきすみませんでした。

私自身のバレー就活、契約会社退社に関わる業務、昨日は京都外大で開催の日本バレーボール学会への出席など毎日どこかに外出していました。

明日は千葉市の大学女子バレーチームにいき、練習手伝いをします。

2016年8月2日火曜日

Aug. 01,2016   バレーボール指導者の就活

日本に完全帰国して2か月たちました。

2年前に、カンボジアバレーボール連盟から男子ナショナルチームの強化の要請が日本に来ました。発展途上国であるカンボジア連盟には、指導者に払うだけのお金はありません。日本バレーボール協会にも、その余裕はありません。

そこに、日本企業の(株)マルハンがバレーボールの指導者の派遣費用一切を負担しようと申し出ていただきました。マルハンも事業の東南アジア進出、特にカンボジアでの銀行業をスムーズに進展させるためにもスポーツの力を借りたいと考えたいたところだったのです。

発展途上国のスポーツ団体の会長などリーダーの多くは、政府の要人が務めています。

カンボジアの場合も、バレーボール連盟会長は警察庁長官です。普段は直接会えない人物でもスポンサーということで容易に会うことができます。そして各種便宜も取り計らってくれます。日本サッカー協会は、このやり方で東南アジア各国で日本企業の現地への進出へのお手伝いを行い、同時に日本人が指導する現地のクラブのスポンサーになっていただいています。

いわゆる「スポーツビジネス」です。ビジネスは「ウィン・ウィンの関係づくり」です。スポーツは、今やスポーツグッズ(ウエアやシューズなど)のビジネスだけでなく海外における日本企業の進出のつなぎ役になることもできます。これが広い意味での「スポーツビジネス」です。

さて、7月10日にて、(株)マルハンと私との契約は終了し、退社しました。会社側の私へのサポートは、完璧でした。住居はじめ安全面、健康面に特に細かく配慮していただきました。給与面でも十分すぎるほどの待遇でした。

退社後、本日まで、次のバレーボール指導先を求めて多くのバレーボール関係者のところに訪問しています。

先週は、Vリーグ(日本最高峰のバレーボールリーグ:プレミア、チャレンジ1,2部の3部制)の関係者の話を聞いてきました。Vリーグで求めている指導者の条件は、大きく3つありました。

1.有名であること(元全日本選手、元全日本監督など)
2.若さ(ベテランだと厚遇で迎えなければならなくなるので)
3.実績(日本一の選手、日本一の監督、アジア1番)

私が、アピールした「指導力」「マネジメント力」は、まったく重要視されませんでした。これが、日本バレーの最高峰の現実です。

確かに、私は上にあげた3つの条件には合致しません。であれば、自分でチームを立ち上げるか、現在下位にいるチームを指導して日本一になればよいのです。

チーム立ち上げといえば、20年前に、私は一般クラブ女子6人制チームをゼロから立ち上げ、その年から、東京都その後、埼玉県から3年連続全国クラブカップに出場しました。2年目には関東クラブ選手権大会で優勝しました。スポンサーを探して、もう一度ゼロからチームを作ることも考えられます。

もうしばらくは、私の就活が続きそうです。

2016年8月1日月曜日

July 31,2016   千葉県ジュニアクラブバレーボール フェスティバル

3年ぶりに千葉県バレーボール協会役員としての仕事に戻りました。

本日は、第4回千葉県ジュニアクラブ バレーボール フェスティバル(佐倉市民体育館)に出かけてきました。U14ジュニア男子大会を引き継いだこの大会は、通算11年目になります。

梅雨も昨日空けて、一気に真夏日になった天候の中、自宅のある西船橋駅から電車とバスを乗り継いで1時間で会場につきました。

参加チームは、中学生のクラブチーム(14歳以下)です。男子4チーム、女子4チームの計8チームです。この大会は、全国ヤングバレーボール優勝大会の県予選会も兼ねています。会場内にはクーラーが入っていました。カンボジアでは、クーラーが入る体育館は一つもありません。床も木の床の体育館は、カンボジアには一つだけです。開会式で挨拶を依頼されましたので、そのような日本の恵まれたスポーツ環境のことも少しお話しさせていただきました。

役員室では、久しぶりに再会した県少連理事長の市川さん、指導普及委員会委員長代行の篠村先生にお会いし、色々をお話をさせていただきました。