決勝は、予想通り3回目の優勝を狙っていた地元ブラジルとオリンピック初優勝を願っていたイタリアになりました。この2チームは予選でも対戦して、この時は3-1でイタリアの勝利でした。そして決勝の結果はブラジルがストレートでイタリアを下しました。
イタリア - ブラジル 0 - 3 (22-25, 26-28, 24-26)
なお、3位はアメリカが前回金メダルのロシアをフルセットで下しました。
(fivb) |
試合後に、ベスト6とMVP(最高殊勲選手)が発表されました。そして、リベロのセルジオ サントスが選ばれました。オリンピックでリベロが選出されたのは初めてです。
(fivb 2009年のワールドリーグで) |
セルジオ(Sergio Dutra Santos)は、今年で40歳、身長1.84mです。彼が過去にMVPの栄誉に輝いたのは、2009年のワールドリーグで1回、そして南米選手権大会で2回です。
(fivb: セルジオお疲れさま・・・。彼は 、これから普通の生活に戻るそうです。) |
彼にとって、このオリンピックは4回目の出場で最後の大会です。2004年のアテネ大会で金メダル、2008年の北京大会で銀メダル、2012年のロンドン大会で銀メダル、そして2016年今回のリオ大会
で2回目の金メダルを獲得しました。
リベロは決して目立つポジションではありませんが、彼はリベロの役割の幅を広げ、リベロの価値を向上させました。
最後に、私は練習でも時々やるのですが、リベロにスパイク練習をさせます。スパイカーの仕事と心理を知るためとスパイクを打たせてストレスを解消させるためです。
セルジオのスパイクを見てみたいですね。恐らく相当のバネがありそうですので、スパイク力も相当なものだと思います。
最後に日本男子チームの2020年東京大会における活躍ですが、ベスト4は至難の業で、ベスト8に入ることさえ相当難しいと言わざるを得ません。
しかし、それでもベスト4以上を目指して向かっていく意志と計画が必要です。チームスポーツはメダルを取ることは確かに難しい。しかしながら、国民に勇気と自信を感じてもらうことができます。個人種目とは違う感動がそこにあります。
サッカー決勝戦でネイマールのシュートが決まった瞬間の4万人の観客のあのスタンドを揺るがした咆哮は、一瞬、ブラジルの現実を吹き飛ばし、未来への「希望」を感じた瞬間でした。自分たちはもっと良い国を作れる。サッカーだってやれたんだ、国だって同じ組織だ、やれる、と全国民が感じた瞬間でした。
<最終順位> ( )は前回2012の順位
1位 (2) ブラジル ※3大会ぶり3度目の優勝(1992/2004/2016)
2位 (3) イタリア
3位 (5) アメリカ
4位 (1) ロシア
5位 (5) アルゼンチン
5位 (-) カナダ
5位 (-) イラン
5位 (5) ポーランド
9位 (-) エジプト
9位 (-) フランス
11位 (-) キューバ
11位 (-) メキシコ
<個人賞/Dream Team>
MVP:Sergio Santos (BRA) ベストセッター:Bruno Rezende (BRA)
ベストアウトサイドスパイカー1:Ricardo Lucarelli Souza (BRA)
ベストアウトサイドスパイカー2:Aaron Russell (USA)
ベストミドルブロッカー1:Artem Volvich (RUS)
ベストミドルブロッカー2:Emanuele Birarelli (ITA)
ベストオポジット:Wallace de Souza (BRA)
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