夜になって、ロイター通信から驚きのニュースが届いた。
「ロンドン五輪の男子バレーボールでロシアを金メダルに導いたウラジーミル・アレクノ監督が29日、同国代表監督を辞任する意向を示した。
ゼニト・カザンを率いた同日のロシア杯決勝後に「これ以上のストレスには耐えられない。これからはゼニトの指揮に専念する」などと話した。
ロンドン五輪で女子バレーボールのロシア代表監督だったセルゲイ・オフチニコフ氏は8月に自殺。同五輪でメダル候補に挙がりながら準々決勝で敗れ、国内メディアから強い批判を受けていた。」
たかが、スポーツ。しかし、一国の代表チームを率いる指導者、そして選手達には国民の期待という重圧がかかる。楽しみのために始めたスポーツが自分を苦しめるようになる。トップアスリート達の闘いはライバルに対するだけではない。自分への期待に応えるための闘いでもある。そして、国の体制の違いによってその重圧の質と量の軽重が違う。
しかし、今回のこの事態はどういうことなのか?金メダルを取っても重圧があるという。そうであれば、金メダルを取ったあとは、速やかに辞任したほうが利口なのか?
ブラジル女子バレーの監督は、次のリオ迄監督を続けるという。国の体制が違うとはいえ、このことも大変なことだ。家族と過ごす時間が減り、目先の成績でメディアからは賞賛と酷評のジェットコースター報道を受ける。勝っても負けてもプレッシャーのある世界。
そんな世界がたまらなく大好きな指導者や選手という人種がいる。そして彼らを支えている愛する家族や友人の存在を忘れてはならない。私が『監督とその妻たち』という本を書いたとしたら、その本を読んだ女性は、監督になろうとしている好きな人と結婚するであろうか?
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