金曜日からセミファイナルが愛知県小牧市で開催されている。12月から始まった3回戦総当たりで最終上位4チームに残ったのが、前回優勝の久光製薬、初優勝を狙う岡山シーガルズ、ここ五年間では優勝数が最も多い東レ、そして初めて4強に残ったトヨタ車体。
今日のゲームはTVの録画であるが、夜の7時から放映される。6時頃にそれらの4強のチームのある監督から私のスマホにメールが入った。そこには結果が出ていた。これからドキドキしながらゲームの成り行きをみようという時に結果を先に知らされてしまった。
結果は、全敗の東レを除いた3チームが2勝1敗で並び、セット率で岡山、久光が2週間後の決勝に残ることとなった。3位決定戦にはトヨタ車体と東レが対戦する。
TV録画でゲームを見ていて感じたこと。ミスが多い。岡山を除いた3チームのミス数がそれぞれ20〜24本。具体的には、2段トス時のオーバーハンドパス。ドリブルが多い。原因は指のバラツキ。
ボールの回転が前後であれば多少あっても反則にならない。回転が斜めであれば、指が均等にボールに触れていない、つまりバラツキがあるということでドリブル(ダブルコンタクト)の反則になる。対策としては、ボール落下地点に素早く移動して、トスする方向に余裕を持って身体を向け、セット姿勢を作り、下肢でボールを飛ばし、微妙なコントロールは上肢の肘と指で操る。特に、落下点の位置の予測と移動を迅速にすることが大事である。移動しながらのトスはドリブルに取られやすい。
今回の試合の主審、副審は国際審判である。私は、JVAの審判規則委員会規則部のルール編集会議でお二人といつも顔を合わせルールに関して、判定基準に関して色々学習させて頂いている。先日伺った話の中では、Vプレミアム選手の中に基本的なルールを誤解したまま理解している選手がいるという話しを聞いた。
今日の試合でも、選手が度々主審の判定に抗議する場面があり、チームキャプテンが主審から警告されていた。Vリーグでは国際ルールが適用されている。一部国内適用の取り扱いを含んでいるが、国際大会同様に競技が運営されている。その中でのゲームは国際ルールを尊重してプレーしなければならない。選手、コーチは抗議の前に現在のルールを十分理解してプレーする必要がある。
審判規則委員会の指導部とVリーグ機構が一体となって各チームのルール理解の促進機会を設ける必要があるのではないか。小・中・高の全ての指導者の方々にもJVA公認B級審判員資格取得講習会を受講されることをお勧めしたい。必ずや自分のバレーボール指導力の向上につながると保証する。
法律知らずして、社会人であることはできない。同様に、競技ルール知らずしてトップアスリートになることはあり得ない。
0 件のコメント:
コメントを投稿