指導者の持っておくべき知識として、世界のスポーツ業界のことも少し知っておいた方が良いでしょう。
世界のスポーツ用品業界は、「2強プラス1」が続いてきました。売上高3兆円を超えるナイキと、2兆円近いアディダスに、4千億円の独プーマという構図です。そこに、日本のアシックスが3位のプーマ社に肉薄して来たという記事でした。
画像資料は、朝日新聞と週刊ダイヤモンドに掲載されたものです。
まず、Nike(ナイキ)。米国に本拠を置く世界最大の総合スポーツ用品会社です。ナイキは、ダントツのトップで10%超の世界シェアを獲得していると言われています。ナイキは、元はアシックスの米国における販売代理店でした。
第3位がPuma(ピューマ)。ドイツを代表するスポーツ用品会社。現在はフランスの高級ブランド持株会社のKering(ケリング)傘下です。日本のアシックス社がピューマを買収しようとしていた時期もありましたが、ケリング社が先に傘下に収めました。
そして第4位が、日本のAsics(アシックス)。日本を代表する総合スポーツ用品会社。スポーツシューズ等のフットウェアに強みを持っています。米国でのシューズシェアは、ナイキに次いで第2位です。
第5位がAmer Sports(アメアスポーツ)。フィンランドに本拠を置くスポーツメーカー。テニスのウイルソン、スキーのアトミックやサロモンブランドを世界展開しています。
第6位は、New Balance(ニューバランス)。米国に本拠を置くスポーツシューズメーカーです。
日本国内では、Asicsが10年前に連結売上高でmizunoを抜きました。Asicsは、シューズを中心としたグローバル展開で成功したといえます。Asicsは、mizunoの牙城である野球用品の国内シェアにも第2位と迫って来ています。
私が両社に期待するのは、先進国の市場でビジネスを展開するだけでなく、私の住むASEAN地域でスポーツの振興を行いながらビジネスを展開して欲しいということです。それが、大企業の使命の1つではないかと思います。売上高が多いだけでは、称賛されても、尊敬されません。
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