2015年4月17日金曜日

16,April 2015 クメール正月3日目は、けだるく過ぎて

練習のない正月休暇期間は、パソコンの前でバレーボールのテキスト制作を行っています。

きょうは、カンボジアコーチのためのdrill-book(練習帳)制作で、4冊目の”Reception(サーブレシーブ)”に着手しました。サーブレシーブの動作を分析すると、①相手サーバーの観察(data and observation)、②ボールの落下点への素早い移動(approach:stepping)、③レシーバー正面でのボールコンタクト(ball contact-1)、④ボールの緩衝(ball contact-2)、⑤レシーブ後のスパイク・アプローチへの安定した移行(follow through:reception attack, covering)。簡略ですが、以上の局面になります。

私のチームで現在取り組んでいるのが③④と⑤です。まだまだ未完成です。男子のトップチームの場合、オーバーハンドで処理できるようなサーブは、ジャンピング・スパイク・パワーサーブは勿論、フローターサーブでもほとんど見かけません。それほどスピードがアップされてきています。従って、用いる技術はアンダーハンド・パスが主になります。

しかし、この技術はレシーバーの身体の横で捕るようになるとボールをコート外に弾いてしまったりボール・コントロールが難しくなります。コツは、内側の肩を外側の肩より下げて前腕の面をサーバーの方向に向け、コンタクトの瞬間は腕を後方に引いたり(Soft arm)してボールのパワーを緩衝して、アタックライン上方に上げることです。ネット近くのセッターに返球しようとすると、相手コートにダイレクトで入って行く場合が往々にして生じます。また、セッターのネットタッチも生じやすくなります。
(この画像はロシアのリベロです。上腕の面が返球方向に向いています。ボールの勢いを削ぐために腕は後方に引かれています。この場合、おへそが真横を向いてしまうと、腕の面が床と水平になり、『入射角・反射角』の原理でボールはコート後方に弾き飛ばされます)

アンダーハンド・パスという技術は、ボールを跳ね返す技術です。テニスにもラケットという道具を使ってボールを跳ね返す技術があります。ラケット面の角度を付けて返すというところは同じです。但し、バレーボールの場合は、前腕でラケットの面のようなフラット(平ら)な面を瞬間的に作らねばなりません。そして、肘を曲げずに面をターゲット(セッターなど返球方向)に向けます。

どうしたら上手くいくかという観点から指導するだけでなく、ミスはどのようにして生じているのかという観点からも指導すると選手は理解しやすいと思います。そして、選手のフォームをビデオで撮って、その場で本人に確認させると更に良いですね。私は、1月にiPhon6に買い替えましたが、スロモーション機能が付いていて、大変重宝しています。

・・・またバレー論になってしまい、文章が長くなってしまいました。反省。

そんなこんなで、正月で車も人も少ない通りを、普段は目に止めない草花を愛でながらブラブラと歩いています。  

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