2015年6月3日水曜日

03,June 2015 壮行試合

ナショナルチームであるのに、この1年間で国際試合を経験したのは先月のベトナムチームとのわずか2戦だけです。

この国際試合経験の驚くほどの少なさが、本番でのミスの多さを招いています。まさしくそれが課題なのです。国際試合、特に他国(アウェイ)での経験が選手を逞しくさせます。常にプノンペンで練習しているだけでは、ひ弱な選手に育ってしまいます。

本日は、カンボジア連盟に先週から頼み込んで、何とか国内チームでもよいので練習試合(壮行試合)をやらせて欲しいと頼み込みました。そして、本日、国内第2位のチームと試合を行うことができました。

相手のチームには、昨年ナショナルチームの選考会に招聘した197cmのスパイカーがいます。喉から手が出るほど欲しい選手でしたが、当該チームの監督(タイ人)はナショナルチームにその選手を出してくれませんでした。連盟会長からお願いしてもダメでした。日本にはない複雑な国内クラブ間の絡みがあったようです。

彼がナショナルチームに入っていれば、東南アジア大会で初のベスト4以上入賞も十分可能です。

さて、審判団も連盟が揃え、本番同様に会場設定してくれました。観客もどこで情報を仕入れたのか300人ほどが集まっていました。ところが、集合時間の2時になっても我がチームの選手は2人しか集まっていません。招待した相手チームは1時間前から集まってアップしています。

最近、やっと時間を守るようになってきたかと思っていた矢先でこれです。ゲームは30分遅れでスタートしました。アップが不十分な我がチームは、案の定大苦戦して23-26で1セット目を取られました。2セット目からはメンバーを3人入れ替えてスタートしました。セッターには15点までクイックは使うな、と命じました。残り3セットは、相手チーム全て10点台どまりで勝利しました。我がチームは全員出場させました。

試合後、遅刻して相手チームを待たせたことに対して私の怒りは収まらず、早口でベラベラとまくしたてました。最初はクメール語で、次第に英語になり、最後には日本語になっていました。日本語でも彼らは私の表情と口調で何を言っているのか理解できています。

・・・今夜もビールの酒量が増えそうです。選手達は全員私にとって息子のようで可愛いのですが、彼らは信用できません。本来はコーチが基本的なこういう躾をやって欲しいのですが、アシスタントコーチも選手とあまり自己管理能力は変わりません。やれやれ・・・。

明日はカンボジア連盟会長の職場である国家警察庁長官室に選手と一緒に招かれています。本日解散する前に、約束の時間10分前には警察庁建物内に集合しておくように厳命しておきました。

厳命したその後に、私は誰かに確認します。「明日、何時までに集合と私が言ったか繰り返しなさい」。このくらい確認の確認をしないと私は落ち着きません。 

厳しいしつけも、彼らの将来のためです。

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