男子準決勝(Semifinal)は、実力チームのタイランドがインドネシアを、ベトナムがミャンマーを、それぞれ3-0で勝利して進出しました。東南アジアでは、この4チームが近年ベスト4の常連チームです。これらに続くのが、マレーシア、フィリピン、カンボジアというところです。
明日の決勝戦は、大方の予想ではタイランドでしょうが、私は密かにベトナムに期待しています。ベトナムのセッターの顔立ちは、昨年全日本男子を引退したやはりセッターであった宇佐美さんに良く似ています。実は、ベトナムが優勝すると、ベトナムは我々と同じBグループなので、カンボジアの順位は5位になります。負ければ、6位です。
同じベトナムの女子がタイランドと決勝戦を行いました。1セットだけ観戦したのですが、タイ選手達は余裕での試合運びで3-0で勝利しました。ベトナムは、タイのサーブに相当崩されていました。タイチームには日本でもお馴染みのセッターのヌットサラ選手や今期日本のJTでプレーしたオヌマ―選手などお馴染みの選手達がプレーしています。オヌマ―は、今日の試合でチーム全ての得点75点中1人で25点を稼ぎました。小柄なスパイカーですが、パワーもありミスが少ない選手です。
タイの女子選手達は、各国バレーボール選手団と一緒に同じホテルに泊まって、食事の場所も同じです。彼女たちは、食事を済ませると無駄口をたたかずにレストランを出て行きます。比べて、我がカンボジア選手達は、食べられるだけお代わりして食べて、お喋りをして、ようやくレストランを出て行きます。
昨夜は、彼らが、カンボジアから持ち込んだ瓶詰の怪しげな菜惣を持ち込んで食べていました。どうも団長が持ち込んだようです。早速、レストランのマネージャーから注意されて、一時預かりとなりました。ここは、超高級ホテルですから注意されるのも当たり前ですね。私も恥ずかしい思いをしました。
そういえば、似たようなことを思い出しました。1982年に南米のアルゼンチンで男子バレー世界選手権が開催されました。全日本男子チームに仕事で私が初めて帯同したときのことです。当時の主将の蘇武選手の高校時代の恩師が応援に駆け付けてきました。スペイン語も英語もできないその先生を私はアシストしました。
ある朝食の時、先生が日本から持参してきた怪しげなインスタント食品を私に手渡して「阿部君(当時の名前です)、悪いが、これをお湯に入れてくれや」と言われました。スープのような粉末でしたので、大きめのカップにその粉末を入れてお湯を注ぎました。たちまち、そのカップから味噌汁の旨そうな匂いが、やはり高級ホテルのレストランンの中に充満しました。他のお客様たちは、小鼻をクンクンと嗅いで、なんだこの匂いは?みたいな顔をしています。
先生は、そんな異変に関係なく「やっぱり、日本人は味噌するだっちゃ、ガハハハ」と満足そうでした。匂いや香りに関しては、記憶は無くならないものですね。
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