2010年11月16日火曜日

11/16(火) 全日本女子とメディアの記事

 我が国のメディアの記者は、どこまで日本のバレー界を理解しているのであろうか。今朝の朝日新聞スポーツ欄の見出しを見て首をかしげてしまった。見出しはこうである。『新発想、真鍋ジャパン「銅」』。新発想は何かというと、編集委員の中鉢氏は次の2点を上げていた。ブロックシステムを「リードシステム」にした。速いバックアタックの採用。私が考えるに、これらは、新発想というものではなく、男子バレーで進化してきた戦術を欧米の各国女子チームが採用し、日本女子も遅ればせながら採用したという追従に過ぎない。新発想、とは、辞書的には、新しい考え方や思いつきを意味する。従って、私としては、このタイトルは『男子的バレーで日本女子バレー、「銅」』が良いのではと考える。
 日本のバレーは、3つのオリンピックの東京、ミュンヘン、そしてモントリオールで金メダルを獲得したが、その要因には必ず革命的な技術や戦術があった。東京では回転レシーブや木の葉落としのサーブ。ミュンヘンでは時間差攻撃や大男たちに曲芸まがいのトレーニングを実施。モントリオールではデータバレー、緻密なコンビバレー、パワートレーニングで世界のバレー界に大きな影響を与えた。

 過去の金メダル監督達の偉業を「革命的」というのであるのならば、今回の男子的バレーは「新発想」という言葉のレベルで良いのであろうが、そこには独創性がない。独創性があって初めて日本女子は金メダルを獲得できると私は考えている。他の国がやっていることを真似しても、真似ができたときは、その国はその先を行っている。他の国が簡単には真似できない独創的(オリジナル)な技術(スキル)と戦術(タクティクス)を開発すべきである。ヒントは、我が国の伝統的な9人制バレーで培った技術と戦術にある。ここは温故知新で開発していくことも視野に入れてはいかがであろうか。現在男女とも世界のNO.1は総合的にはブラジルである。ブラジルは日本のバレーに学んだ。今の日本はブラジルに学んでいる。これからの日本は我が国伝統の9人制に学ぶべきではないか。「まなべ監督よ、学べ」と、きょうは親父ギャグで締めよう・・・。

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