2010年11月28日日曜日

11/28(日) NHK『龍馬伝』最終回

 今夜でNHK『龍馬伝』が終了した。毎回、楽しみにしてみた久々の大型ドラマであった。ドラマの中で「日本」というセリフが出てくるたびに現在の日本の閉塞した状況と重ね合わせて観ていた。現状の日本は、経済も政治も外交も揺れに揺れている。日本丸はどこに行こうとしているのか、羅針盤はどこに向いているのか、舵はどう切るのか。現実はTVドラマ以上にドラマチックだ。
 『種の起源』を著したチャールズ・ダーウィンの言葉を思い出す。「生き残るのは、もっとも強い種ではなく、最も賢い種でもない。それは、変化に最も順応できるものだ」。
 今から150年前に坂本龍馬達が成し遂げた「大政奉還」という大事業。それは当時の帝国主義の世界に日本が食いつくされるという世界の変化を鋭く察知した日本人が順応しようとした結果である。そして、武士の時代の終焉という変化を良しとしなかった人間達によって殺された龍馬。世の中変わらないものはない。しかし、現状に満足している人たちは、変化を好まない。いつの世も、そんなせめぎ合いだ。そして、現状が上手くいっているから変えないのではなく、もっとうまくいくように変えることも必要だ。

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